ORIGIN — COUNTRY / COFFEE
ハワイ
HAWAII / ハワイ島
米国ハワイ州のコーヒー。州の規則でコナはハワイ島のノースコナ・サウスコナの両地区と定義され、棚の商品名は「ハワイコナ」の形が中心。ブレンド表示にも州法の定めがある。
百科
位置と産地
コナは、ハワイ州の規則でハワイ島のノースコナ・サウスコナの両地区と定義されている。州の税地図で指定されるハワイ島のノースコナ地区とサウスコナ地区、という定め方である(2001年)。
ハワイ州では、2018年にコーヒー栽培面積の約半分がハワイ島にあり、残りの半分はカウアイ島・マウイ島・ラナイ島・モロカイ島・オアフ島にあった。新しく植えられた乾燥地のコーヒー産地には、マウイ島のカアナパリ、カウアイ島のエレエレ、モロカイ島のクアプウ、オアフ島のワイアルアがあり、灌漑が要る。ハワイ島のハマクア沿岸とプナ、マウイ島のハナといった雨量の多い地域にも、コーヒーの新しい園が植えられた。
コナのコーヒー栽培の「コーヒーベルト」は、長さ約20マイル・幅約2マイルの海岸と並行する帯で、標高およそ700〜2,000フィートにある。
気候
コナ試験場(カイナリウ、標高1,460〜1,670フィート)の年平均気温は69°F、平均最低気温60°F、平均最高気温78°Fで、12〜2月の平均は67°Fだった。コナのコーヒーベルトの年雨量は歴史的に平均68インチだったが、1983年にキラウエア火山の噴火が始まってからは乾き、平均49インチになった。
コナでは雨が春と夏に集まり、冬は涼しく乾く。この冬の乾季がコーヒーの木を半休眠にして次の開花を促し、雨が戻ると3〜4月に数回の開花が起きる。
ハワイでコーヒーが栽培される地域の年雨量は約30インチから100インチ超まであり、ハワイでの最適な年雨量は60〜85インチとされる。雨と土壌の条件が合えば海抜0〜2,500フィートの大半の標高がコーヒーに適しうるとされ、カウアイ島エレエレやマウイ島カパルアのように標高200フィートの成功例もある。
生産と品種
ハワイ州のコーヒーの収穫可能面積(bearing acreage)は、2025-2026年度に6,500エーカーで、前年度の7,000エーカーから500エーカー減った。2023-24年度は7,400エーカー、2024-25年度は7,000エーカーで、チェリー換算の利用生産量は1,921万・2,237万ポンドだった。
2025-2026年度の利用生産量(utilized production)は、チェリー換算で1,784万5千ポンド、生豆換算で328万ポンド。利用生産の価値は4,158万ドル、生豆換算の価格は1ポンド24.00ドル、パーチメント換算は15.00ドルで、前年度の生豆換算は25.40ドルだった。
2018-19年度の生産はパーチメントで685万ポンド(生豆548万、チェリー2,730万ポンド)、パーチメントの価値は9,180万ドルだった。
コナ・ティピカは、1892年にハワイ島ホノカア付近に植えられたグアテマラ産ティピカと、その子孫(または在来の「カナカ・コペ」との自然交雑)に由来する。
農場と面積の推移
ハワイ州のコーヒーは1985年に620農場・2,100エーカーで、すべてハワイ島にあり、2017年の農業センサスでは1,477農場・9,300エーカーだった。2022年の農業センサスで、コーヒーの面積(結果樹と未結果樹)は9,422エーカーで、果樹・ナッツ類ではマカダミア(16,894エーカー)に次ぐ2位だった。
コナのコーヒーの収穫量が最も多かったのは1957年で、パーチメント18,496,000ポンド(654万8千ドル)だった。1920年にはコナの農場の80%が小規模な家族経営だった。
病害虫
コーヒーベリーボーラー(Hypothenemus hampei)は2010年9月にハワイ島コナの複数のコーヒー農園で見つかり、同月8日に米農務省の検査所が種を確認した。
コーヒーさび病菌(Hemileia vastatrix)が確認されたのは2020年10月で、数か月のうちに4つの島で存在が確認された。
州法の表示
ハワイ州の識別表示規則で、「コナ」など単一地理的原産地の名称のみを付けた表示は、100%ハワイ産・ハワイ精製のコーヒーの区分に位置づけられている(2024年)。
ハワイ州産コーヒーと州外産をブレンドした製品の識別表示は、ハワイ産の重量パーセントと原産地名を書く1行目に続き、残りの原産地の重量パーセントを「Contains」欄に書くか、まとめて「Foreign-Grown」と表記する。2024年7月署名のハワイ州法(Act198)により、コーヒーブレンドはハワイ産生豆を51%以上含むことが求められ、順守期限は2027年7月1日である。
この法改正の前文は、産地名の使用に必要な産地産の割合が10%であったことを、消費者を欺き生産者に害を与えるものと位置づけている。
現行の州法では、焙煎・インスタント・RTDコーヒーを包装する事業者は購入・販売・使用した豆の量と原産地の記録を2年間保管し、包装しない小売業者は違反表示の製品を売っても責任を負わない。
歴史
ハワイで最初にコーヒーが植えられた年は、1813年の試みと1825年のマノアへの植栽の二説があり、1813年の典拠は1937年刊行の文献にしか遡れず、資料で説が割れる。
コナで最初のコーヒーが植えられたのは1828〜29年で、これがコナのコーヒー産業の始まりになった。1836年にカウアイ島、1841年にコナ地区に大規模なコーヒー農園が作られた。
1898年に日系のコーヒー農家がコナ日本人コーヒー生産者協会を作り、1910年には日系農家がコナの農業人口の80%を占めた。
買い方の手引き
棚での見え方
2026年10月2日時点の観測では、ハワイ産は15件・12店です。内訳は生豆7件、焙煎豆7件、焙煎サービス1件で、100gあたりの中央値は焙煎豆3,110円、生豆2,720円でした。精製の欄に値があるのはナチュラル1件で、店の説明文に出る風味の系統は数えられる件数がありません。
商品名の型は、「ハワイコナ」と続けて書く形、「ハワイ・コナ」と中点で区切る形、「アメリカ ハワイ」と国名から始める形に分かれます。その後に等級(エクストラファンシー・ファンシー・No.1)が続く例が目立ちます。「ハワイコナNo.1ブレンド」のようにブレンドと明記する商品名や、「10% コナコーヒー」のようにコナの割合を数字で添えたフレーバー付きの商品名もあります。地名のカイナリウを添える例もあります。産地名と等級のほかに、容量(20g・200g・500g・1kgパック)や、焙煎度・「100%」の注記が並びます。
棚の商品名には、ハワイ以外の産地の豆の精製法の呼び名に「Hawaii」の語を含むものが1件あります。産地の欄だけでなく、商品名全体で産地を読む必要があります。
観測
コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。
観測した商品