ORIGIN — COUNTRY / TEA
ディンブラ
DIMBULA / ディンブラ茶 / ディンバラ / デインブラ / セイロン ディンブラ
スリランカ中央山地の西側にある紅茶の産地区分。茶園はいずれも標高1,250mを超える高地産で、商品名には「クオリティシーズン」と等級記号のBOPが並ぶ型が多い。
事実
| 事実 | 出典 | 階層 |
|---|---|---|
| ディンブラでは年明けから3月末〜4月上旬ごろまで続く西部の「クオリティシーズン」と呼ばれる時期があるとされる | srilankateaboard.lk | L1 |
| ディンブラの茶は高地産に区分され、地域の定義の標高は1,100〜1,600mだが、茶園はいずれも1,250mを超える。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| 茶業局の農業気候区分の「Western」(ボガワンタラワ・ハットン/ディッコヤ・パタナ/コタガラ・ナヌオヤ・マスケリヤ等)の2022年生産量は35,002,189kg。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| ディンブラの西向きの茶園は、5〜9月の南西モンスーンで多量の雨を受ける。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| ディンブラの茶は標高による区分でハイグロウン(高地産)とされ、茶業局は標高1,200m超の茶をハイグロウンと呼ぶ。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| ディンブラは1870年代に茶が入るまで人の住まない踏み込みにくい土地で、茶が最初期に植えられた地区の一つだった。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| 1880年代初めにコーヒー産業が崩壊したあと、スリランカの高地では12万ha超のコーヒーの木が除かれて茶に植え替えられた。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| スリランカ茶業局は、セイロン茶とディンブラを含む7つの地域茶を地理的表示として保護するための規則を整えた。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| 茶業局の産地名使用規則の別表は、主要茶産地としてヌワラエリヤ・ウダプセラワ・ディンブラ・ウバ・キャンディ・サバラガムワ・ルフナの7つを挙げ、下位地区を並べる。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| 産地区分の名を付けられる茶は、その農業気候区分(地区)の中で栽培され、同じ地区の中で製造されたものに限られる。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| ディンブラ地区の下位地区として、規則の別表はハットン・ディッコヤ・ボガワンタラワ・タラワケレ・ナヌオヤ/リンドゥラなど13地区を挙げる。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| ハイグロウン(標高1,200m超)の全国生産量は、2020年62.24・2021年65.33・2022年56.30百万kgだった。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| ミディアムグロウンの全国生産量は、2020年46.73・2021年50.99・2022年40.20百万kgだった。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| 2022年の全国生産に占める割合は、ハイグロウンが22%、ミディアムが16%だった(ローグロウンは62%)。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| TRIの農業生態区分で、ディンブラ周辺のハットンはWU1、ディンブラ・ディッコヤ・プンダルオヤはWU2a・bで、いずれも湿潤地帯の高地に当たる。 | tri.lk | L1 |
| 北東モンスーンは12〜3月、南西モンスーンは6〜9月に雨をもたらし、中央山地が風雨をさえぎって反対側に乾いた涼しい季節をつくる。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| 茶の生育に適する年間降水量は2,500〜3,000mmとされ、最低でも1,200mmが必要で、年間に偏りの少ない分布が望ましい。 | tri.lk | L1 |
| コロンボ競売のハイグロウンの平均価格は、2020年580.90・2021年587.13・2022年1,093.10ルピー/kgだった。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| 2022年のコロンボ茶競売の販売平均は全体で1kgあたり1,234.24ルピーで、前年の615.44ルピーから上がった。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| ディンブラ茶の証明商標の規則は、約1,100〜1,600mにあるディンブラ地区の茶園で栽培され、同地区の工場で製造された茶を、ディンブラ茶と定義する。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| ディンブラの証明商標は3kg未満の小売包装に使え、純粋なディンブラ茶だけが対象で、他産地の茶とのブレンドには使えない。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| スリランカ茶業局は、「Ceylon tea」をEU規則2024/1143の様式のPDO/PGIとして登録申請するための単一文書を公表している。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| 2026年7月時点で、Ceylon Teaの地理的表示の出願はスリランカの国家知的財産局(NIPO)にまだ出ていないとされる(報道)。 | ft.lk | L3 |
| TRIは茶の品種のTRI2000・3000・4000シリーズを出し、高地向けには高い収量と品質をもつTRI5000シリーズ4品種を出した。 | tri.lk | L1 |
| TRI2025は、低地・中地・ウバ・高地のいずれにも推奨される品種で、乾燥しやすい地域にも向くとされる。 | dilmahconservation.org | L2 |
| TRI2043は、低地と高地に推奨され、線虫の出やすい地域と赤焼病(blister blight)の出る地域向けとされる。 | dilmahconservation.org | L2 |
| ディンブラ茶の証明商標の規則の別表II(ディンブラ地区の登録茶園・工場)は97件を挙げ、行政県はすべてヌワラエリヤである。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| 2022年のヌワラエリヤ行政県の茶生産量は50,488,414kgで、内訳は高地40,138,649kg、中地9,550,391kg、低地799,374kgだった。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| 2022年の「Western」区分の下位地区で生産が最も多いのはナヌオヤ/リンドゥラ/タラワケレの7,346,084kgで、次がハットン/ディッコヤの6,317,777kgだった。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| 茶業局の「Western」区分の生産量は、2021年(改訂値)の42,642,272kgから2022年は35,002,189kgへ、7,640,083kg(18%)減った。 | srilankateaboard.lk | L1 |
| スリランカ紅茶13産地の化学分析では、1〜4月のディンブラの風味の季節に、揮発成分がディンブラ茶を他産地から判別するうえで重要な役割を果たした。 | tar.sljol.info | L2 |
百科
位置と産地
ディンブラはスリランカ紅茶局が定める紅茶産地の7地区の一つである。茶業局の産地名使用規則の別表は、主要茶産地としてヌワラエリヤ・ウダプセラワ・ディンブラ・ウバ・キャンディ・サバラガムワ・ルフナの7つを挙げ、下位地区を並べる。ディンブラ地区の下位地区として、規則の別表はハットン・ディッコヤ・ボガワンタラワ・タラワケレ・ナヌオヤ/リンドゥラなど13地区を挙げる。産地区分の名を付けられる茶は、その農業気候区分(地区)の中で栽培され、同じ地区の中で製造されたものに限られる。
ディンブラは1870年代に茶が入るまで人の住まない踏み込みにくい土地で、茶が最初期に植えられた地区の一つだった。ディンブラ茶の証明商標の規則の別表II(ディンブラ地区の登録茶園・工場)は97件を挙げ、行政県はすべてヌワラエリヤである(2023年)。
標高と区分
スリランカの標高区分はLow grown(海抜〜600m)・Mid grown(600〜1,200m)・High grown(1,200m超)に分かれ、Nuwara Eliya・Dimbula・Uva・Uda PussellawaがHigh、KandyがMid、Ruhuna・SabaragamuwaがLowに位置づけられる。7つの産地区分のうち、ヌワラエリヤ(平均標高約2,000m)・ディンブラ(茶園はすべて1,250m超)・ウバ(1,000〜1,600m)がHigh Grownに、キャンディ(標高1,300mを超えない)がMedium Grownに、ルフナ(600m以下)とサバラガムワ(海抜〜610m)がLow Grownに区分される。
ディンブラの茶は標高による区分でハイグロウン(高地産)とされ、茶業局は標高1,200m超の茶をハイグロウンと呼ぶ。ディンブラの茶は高地産に区分され、地域の定義の標高は1,100〜1,600mだが、茶園はいずれも1,250mを超える。
生産の規模
茶業局の農業気候区分の「Western」(ボガワンタラワ・ハットン/ディッコヤ・パタナ/コタガラ・ナヌオヤ・マスケリヤ等)の2022年生産量は35,002,189kgだった。この区分の生産量は、2021年(改訂値)の42,642,272kgから2022年は35,002,189kgへ、7,640,083kg(18%)減った。2022年の「Western」区分の下位地区で生産が最も多いのはナヌオヤ/リンドゥラ/タラワケレの7,346,084kgで、次がハットン/ディッコヤの6,317,777kgだった。
2022年のヌワラエリヤ行政県の茶生産量は50,488,414kgで、内訳は高地40,138,649kg、中地9,550,391kg、低地799,374kgだった。
ハイグロウン(標高1,200m超)の全国生産量は、2020年62.24・2021年65.33・2022年56.30百万kgだった。ミディアムグロウンの全国生産量は、2020年46.73・2021年50.99・2022年40.20百万kgだった。2022年の全国生産に占める割合は、ハイグロウンが22%、ミディアムが16%だった(ローグロウンは62%)。
気候と収穫期
ディンブラの西向きの茶園は、5〜9月の南西モンスーンで多量の雨を受ける。北東モンスーンは12〜3月、南西モンスーンは6〜9月に雨をもたらし、中央山地が風雨をさえぎって反対側に乾いた涼しい季節をつくる、という説明がある(この説明には異なる見方もある)。
ディンブラでは年明けから3月末〜4月上旬ごろまで続く西部の「クオリティシーズン」と呼ばれる時期があるとされる。西部ディンブラの「クオリティシーズン」は年始から3月または4月初旬までとされ、乾いた冷涼な風が吹く時期に当たるとされる。
TRIの農業生態区分で、ディンブラ周辺のハットンはWU1、ディンブラ・ディッコヤ・プンダルオヤはWU2a・bで、いずれも湿潤地帯の高地に当たる。茶の生育に適する年間降水量は2,500〜3,000mmとされ、最低でも1,200mmが必要で、年間に偏りの少ない分布が望ましい。
風味の季節と化学分析
スリランカ紅茶13産地の化学分析では、1〜4月のディンブラの風味の季節に、揮発成分がディンブラ茶を他産地から判別するうえで重要な役割を果たした(2017年)。
品種
TRIは茶の品種のTRI2000・3000・4000シリーズを出し、高地向けには高い収量と品質をもつTRI5000シリーズ4品種を出した。TRI2025は、低地・中地・ウバ・高地のいずれにも推奨される品種で、乾燥しやすい地域にも向くとされる。TRI2043は、低地と高地に推奨され、線虫の出やすい地域と赤焼病(blister blight)の出る地域向けとされる。
制度と競売
ディンブラ茶の証明商標の規則は、約1,100〜1,600mにあるディンブラ地区の茶園で栽培され、同地区の工場で製造された茶を、ディンブラ茶と定義する。証明商標は3kg未満の小売包装に使え、純粋なディンブラ茶だけが対象で、他産地の茶とのブレンドには使えない。
スリランカ茶業局は、セイロン茶とディンブラを含む7つの地域茶を地理的表示として保護するための規則を整えた(2022年)。また「Ceylon tea」をEU規則2024/1143の様式のPDO/PGIとして登録申請するための単一文書を公表している(2025年)。2026年7月時点で、Ceylon Teaの地理的表示の出願はスリランカの国家知的財産局(NIPO)にまだ出ていないと報じられた。
コロンボ競売のハイグロウンの平均価格は、2020年580.90・2021年587.13・2022年1,093.10ルピー/kgだった。2022年のコロンボ茶競売の販売平均は全体で1kgあたり1,234.24ルピーで、前年の615.44ルピーから上がった。
歴史
1880年代初めにコーヒー産業が崩壊したあと、スリランカの高地では12万ha超のコーヒーの木が除かれて茶に植え替えられた。ディンブラは、茶が最初期に植えられた地区の一つだった。
買い方の手引き
棚での見え方
2026-10-02 の観測では、産地をディンブラとする茶葉は 28 件、扱う店は 12 店で、茶種はすべて紅茶です。摘み取りの時期の欄は、ファーストフラッシュが 5 件です。等級の欄が付いた商品は、BOP 13 件、OP1 1 件です。100g あたりに換算した価格の中央値は 3,330 円です。店の説明文から取り出せた風味の系統の語はありません。
商品名の型
商品名は「セイロン ディンブラ + 時期(クオリティシーズン) + 茶園名 + 等級記号」の順に並ぶ型が見られます。たとえば「セイロン ディンブラ クオリティシーズン ○○茶園 BOP」のように、年号と、英数字の符号が末尾に付く名前もあります。BOP の商品には、200g を 6 袋まとめた業務用の名前や、1kg の名前も含まれます。一方で、フレーバーティー、ティーバッグ、イングリッシュブレックファースト、スリランカの数産地を並べた詰め合わせにも「ディンブラ」の語が入ります。産地名があっても単一産地の茶とは限らないので、商品名の構成と内容量を確かめてください。
産地名の読み方
「ディンバラ」「デインブラ」と書かれる名前もあります。証明商標を使った茶かどうかは、商品名からは分かりません。商品名の「クオリティシーズン」は、ディンブラでは年始から 3 月または 4 月初旬の時期を指します。
観測
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茶種の内訳
紅茶25
観測した商品