ORIGIN — COUNTRY / TEA

ウバ

UVA / ウバ茶 / セイロン ウバ / ウヴァ

スリランカ中央山地の東斜面、主にバドゥッラ県にある紅茶の産地区分。茶園は約1,000〜1,600mにあり、商品名には「クオリティシーズン」や茶園名、BOPの等級記号、摘み取りの季節が並ぶ。

事実

事実出典階層
ウバでは南西モンスーンの時期にあたる7〜9月ごろが東部の「クオリティシーズン」と呼ばれるとされるsrilankateaboard.lkL1
ウバの茶産地にあたるバドゥッラ県の2022年の茶生産量は25,437,076kgで、ハイが15,417,721kg、ミディアムが10,019,355kg。srilankateaboard.lkL1
茶業局の農業気候区分の「Uvas」(ハプタレ・バンダラウェラ・バドゥッラなど8地区)の2022年生産量は25,151,505kg。srilankateaboard.lkL1
ウバの山地は北東と南西の両方のモンスーンの風にさらされ、標高の高い所では風が雨を山腹で落としたあとで乾いている。srilankateaboard.lkL1
ウバの山地にはオヒヤやイダルガシンナのような深い切れ込み(ギャップ)があり、モンスーンの風がそこを通り抜ける。srilankateaboard.lkL1
ウバを含むスリランカ5産地の紅茶の香気の分析では、高地産の特徴的な成分としてサリチル酸メチルなどが挙がった。doi.orgL2
ウバはコーヒーの栽培に向かず、遠隔の地のため国内でもコーヒーの作付けが最後に及んだ地域の一つで、茶の導入で開けた。srilankateaboard.lkL1
コロンボと高地を結ぶ鉄道が、ウバの中心地バドゥッラに届いたのは1924年である。srilankateaboard.lkL1
ウバ地区は高地と中地にまたがり、中央山地の東斜面の主にバドゥッラ県にあって、茶園は約1,000〜1,600mにある。srilankateaboard.lkL1
TRIの農業生態区分で、バドゥッラの茶地区は中間地帯の高地(IU3a〜e)とIM1a、マドゥルシマ・パッサラは中間地帯の中地(IM2a,b)に当たる。tri.lkL1
茶業局の区分「Uvas」の生産量は、2021年(改訂値)の30,452,384kgから2022年は25,151,505kgに減った。srilankateaboard.lkL1
2022年のUvasの下位地区別では、デモダラ/ハリエラ/バドゥッラが8,960,319kgで最も多く、次がハプタレの3,681,191kgだった。srilankateaboard.lkL1
2022年のハイグロウンの生産量は、県別でヌワラエリヤが最も多く、次いでバドゥッラ、キャンディの順だった。srilankateaboard.lkL1
ウバ州はバドゥッラとモナラガラの2つの行政区からなり、茶の産地となるのは中央山地の南東斜面にあるバドゥッラ側である。srilankateaboard.lkL1
ウバの下位地区として、規則の別表はマルワッテ/ウェリマダ・バンダラウェラ・ハプタレ・エッラ/ナムヌクラ・パッサラ/ルヌガラなどを挙げる。srilankateaboard.lkL1
ウバの初期の茶園主は、ヌワラエリヤへ危険な道を長く行かねばならず、バドゥッラに集まったため、町の都市と商業の発展が早まった。srilankateaboard.lkL1
ウバ茶の証明商標の規則は、ウバ農業気候区分とその下位地区で栽培され、地区内の工場で製造された、別表に載る茶をウバ茶と定義する。srilankateaboard.lkL1
ウバの証明商標は3kg未満の小売包装に使え、純粋なウバ茶だけが対象で、他産地の茶を混ぜた茶は名乗れず、混ぜる場合は割合を示す。srilankateaboard.lkL1
ウバの証明商標は茶業局が所有し、使用には許諾が要り、許諾を受けた者には番号が与えられて小売包装に印字される。srilankateaboard.lkL1
ウバ茶の証明商標の規則の別表II(ウバ地区の登録茶園・工場)は78件を挙げ、行政県の内訳はバドゥッラ70・ラトナプラ7・キャンディ1である。srilankateaboard.lkL1
ウバ地区の規則は、ハプタレ・バンダラウェラ・マルワッテ谷・ウェリマダ・ハリエラ・マドゥルシマの下位地域が、他の茶産地と生態・気候の面で異なるとする。srilankateaboard.lkL1
バドゥッラ県ウバ地区の茶小規模農家108戸への2019年の調査で、選ばれた品種はVP 20/25が43.5%、VP 20/23が29.6%、CY 9が26.9%だった。journals.sjp.ac.lkL2
スリランカ紅茶13産地の化学分析では、7〜9月のウバの風味の季節に、揮発成分がウバ茶を他産地から判別するうえで重要な役割を果たした。tar.sljol.infoL2
スリランカ紅茶13産地の化学分析の判別で、正しく分類された割合が高かったのはヌワラエリヤ、次いでミッドカントリー、ウバ・ミディアム、マータラ/アクレッサ、マスケリヤだった。tar.sljol.infoL2
スリランカ紅茶13産地の判別研究が分析した11項目は、メチルサリシレートを含む揮発成分5種と、テアフラビン・テアルビジン・アミノ酸・総ポリフェノール・総色・明るさである。tar.sljol.infoL2
バドゥッラ県の茶小規模農家は、2005年の調査で28,101戸・保有29,679か所・茶地9,020haだった。parliament.lkL1
バドゥッラ県の小規模茶農家の2017年の生産性は、茶地7,863haで荒茶11,421,976kg、1haあたり1,453kgで、全国平均の1,995kgを下回る。parliament.lkL1
茶小規模農家開発局の2017年の資料では、ウバ地域(バドゥッラとモナラガラ)の茶小規模農家の組合は165、会員は25,804人だった。parliament.lkL1
土壌含水率を75%から55%にして20日間乾燥させた茶の生葉では、サリチル酸メチルの香気活性値が「福鼎大白」で0.12から0.17、「烏牛早」で0.27から1.18になった。pmc.ncbi.nlm.nih.govL2
同じ乾燥処理で、リナロール・ゲラニオール・β-ミルセンの香気活性値は「福鼎大白」「烏牛早」の両方で下がったが、揮発成分の濃度は両品種で上がった。pmc.ncbi.nlm.nih.govL2
紅茶の浸出液のサリチル酸メチルは282〜602 μg/L で、水中の閾値40 μg/L(文献値)に対する比(香気活性値)は7.05〜15.04だった。pmc.ncbi.nlm.nih.govL2

百科

位置と産地

ウバはスリランカ紅茶局が定める紅茶産地の7地区の一つである。ウバ地区は高地と中地にまたがり、中央山地の東斜面の主にバドゥッラ県にあって、茶園は約1,000〜1,600mにある。ウバ州はバドゥッラとモナラガラの2つの行政区からなり、茶の産地となるのは中央山地の南東斜面にあるバドゥッラ側である。

ウバの下位地区として、規則の別表はマルワッテ/ウェリマダ・バンダラウェラ・ハプタレ・エッラ/ナムヌクラ・パッサラ/ルヌガラなどを挙げる。ウバ地区の規則は、ハプタレ・バンダラウェラ・マルワッテ谷・ウェリマダ・ハリエラ・マドゥルシマの下位地域が、他の茶産地と生態・気候の面で異なるとする(2023年)。

TRIの農業生態区分で、バドゥッラの茶地区は中間地帯の高地(IU3a〜e)とIM1a、マドゥルシマ・パッサラは中間地帯の中地(IM2a,b)に当たる。

標高と区分

スリランカの標高区分はLow grown(海抜〜600m)・Mid grown(600〜1,200m)・High grown(1,200m超)に分かれ、Nuwara Eliya・Dimbula・Uva・Uda PussellawaがHigh、KandyがMid、Ruhuna・SabaragamuwaがLowに位置づけられる。ヌワラエリヤは平均標高約2,000m、ディンブラは全域が標高1,250m超、ウバは標高1,000〜1,600mで、いずれもHigh Grownに区分されるとされる。

気候と収穫期

ウバの山地は北東と南西の両方のモンスーンの風にさらされ、標高の高い所では風が雨を山腹で落としたあとで乾いている。ウバの山地にはオヒヤやイダルガシンナのような深い切れ込み(ギャップ)があり、モンスーンの風がそこを通り抜ける。

ウバでは南西モンスーンの時期にあたる7〜9月ごろが東部の「クオリティシーズン」と呼ばれるとされる。東部ウバの「クオリティシーズン」は7〜9月ごろで、南西モンスーンの乾いた風がエスカープメントを吹き抜ける時期に当たるとされる。ウバのクオリティシーズンは7月から9月ごろとされ、オータムナルの時期とは重ならない。ウバの東側クオリティシーズンは、南西モンスーンの時期にあたる7月から9月とされる。

生産の規模

ウバの茶産地にあたるバドゥッラ県の2022年の茶生産量は25,437,076kgで、ハイが15,417,721kg、ミディアムが10,019,355kgだった。茶業局の農業気候区分の「Uvas」(ハプタレ・バンダラウェラ・バドゥッラなど8地区)の2022年生産量は25,151,505kgで、2021年(改訂値)の30,452,384kgから減った。

2022年のUvasの下位地区別では、デモダラ/ハリエラ/バドゥッラが8,960,319kgで最も多く、次がハプタレの3,681,191kgだった。2022年のハイグロウンの生産量は、県別でヌワラエリヤが最も多く、次いでバドゥッラ、キャンディの順だった。

小規模農家

バドゥッラ県の茶小規模農家は、2005年の調査で28,101戸・保有29,679か所・茶地9,020haだった。バドゥッラ県の小規模茶農家の2017年の生産性は、茶地7,863haで荒茶11,421,976kg、1haあたり1,453kgで、全国平均の1,995kgを下回る。茶小規模農家開発局の2017年の資料では、ウバ地域(バドゥッラとモナラガラ)の茶小規模農家の組合は165、会員は25,804人だった。

バドゥッラ県ウバ地区の茶小規模農家108戸への2019年の調査で、選ばれた品種はVP 20/25が43.5%、VP 20/23が29.6%、CY 9が26.9%だった。

香気と化学分析

ウバを含むスリランカ5産地の紅茶の香気の分析(2010年)では、高地産の特徴的な成分としてサリチル酸メチルなどが挙がった。スリランカ紅茶13産地の化学分析(2017年)では、7〜9月のウバの風味の季節に、揮発成分がウバ茶を他産地から判別するうえで重要な役割を果たした。

この判別で、正しく分類された割合が高かったのはヌワラエリヤ、次いでミッドカントリー、ウバ・ミディアム、マータラ/アクレッサ、マスケリヤだった。分析した11項目は、メチルサリシレートを含む揮発成分5種と、テアフラビン・テアルビジン・アミノ酸・総ポリフェノール・総色・明るさである。

制度

ウバ茶の証明商標の規則は、ウバ農業気候区分とその下位地区で栽培され、地区内の工場で製造された、別表に載る茶をウバ茶と定義する。別表II(ウバ地区の登録茶園・工場)は78件を挙げ、行政県の内訳はバドゥッラ70・ラトナプラ7・キャンディ1である(2023年)。

ウバの証明商標は3kg未満の小売包装に使え、純粋なウバ茶だけが対象で、他産地の茶を混ぜた茶は名乗れず、混ぜる場合は割合を示す。証明商標は茶業局が所有し、使用には許諾が要り、許諾を受けた者には番号が与えられて小売包装に印字される。

歴史

ウバはコーヒーの栽培に向かず、遠隔の地のため国内でもコーヒーの作付けが最後に及んだ地域の一つで、茶の導入で開けた。ウバの初期の茶園主は、ヌワラエリヤへ危険な道を長く行かねばならず、バドゥッラに集まったため、町の都市と商業の発展が早まった。コロンボと高地を結ぶ鉄道が、ウバの中心地バドゥッラに届いたのは1924年である。

買い方の手引き

棚での見え方

2026-10-02 の観測では、産地をウバとする茶葉は 14 件、扱う店は 7 店で、茶種はすべて紅茶です。摘み取りの時期の欄は、セカンドフラッシュが 3 件、ファーストフラッシュが 1 件です。等級の欄が付いた商品は、BOP 6 件です。100g あたりに換算した価格の中央値は 4,320 円です。店の説明文から取り出せた風味の系統の語はありません。

商品名の型

商品名は「ウバ + 茶園名 + (等級記号) + 年号と摘み取りの季節」の順に並ぶ型が見られます。たとえば「ウバ ○○茶園 (BOP) 2025年夏摘み」のように、同じ茶園名で年と季節の違う商品が並びます。「ウバ クオリティーシーズン」のように時期だけを添えた名前、「ウバ」だけの名前、200g の BOP の名前もあります。一方で、スリランカの数産地を並べた詰め合わせ、海外ブランドの名前の商品、茶園名を欠く商品にも「ウバ」の語が入ります。同じ産地名でも年・季節・茶園が違えば別のロットなので、名前の後ろの語を確かめてください。

産地名の読み方

商品名の「クオリティシーズン」は、ウバでは 7〜9 月を指し、ディンブラの年始から春先の時期とは別の時期です。棚の摘み取りの時期の欄にセカンドフラッシュとあっても、ダージリンの収穫期とウバの時期は同じではありません。証明商標を使った茶かどうかは、商品名からは分かりません。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

茶種の内訳

紅茶13