TERM — GRADE / TEA
BOP
ブロークンオレンジペコー / BROKEN ORANGE PEKOE / ブロークン・オレンジペコー
紅茶の砕葉系等級のひとつで、乾燥後の茶葉をふるいにかけて選り分ける階段の中位にあたる。
事実
| 事実 | 出典 | 階層 |
|---|---|---|
| 紅茶の等級(BOP・BOPF・Fannings・Dust等)は、乾燥後の茶葉を目開きの異なる複数段のふるい(メッシュ8〜30番手)に通し、どの網を抜けるかで機械的に決まるとされる | en.wikipedia.org | L2 |
| BOP(Broken Orange Pekoe)は小さく砕けた葉で、中程度の大きさの砕葉とされる | teasrilanka.org | L2 |
| Fanningsは Dustよりわずかに大きい細片で、抽出が速く、主にティーバッグに使われるとされる | teasrilanka.org | L2 |
| Dustはふるい分けの後に残る最も細かい粒子で、等級の中で最小とされる | teasrilanka.org | L2 |
| 葉の大きさが小さくなるほど表面積が増え、抽出が速く濃く出るとされる | paperandtea.com | L3 |
| 抽出時間の目安として、OP・FOP系の全葉は4〜5分、Dustは1〜2分とされる | srilanka-spirit.com | L3 |
| スリランカの標高区分はHigh Grown(1,200m超)・Medium Grown(600〜1,200m)・Low Grown(海抜〜600m)に分かれるとされる | teasrilanka.org | L2 |
| ヌワラエリヤは平均標高約2,000m、ディンブラは全域が標高1,250m超、ウバは標高1,000〜1,600mで、いずれもHigh Grownに区分されるとされる | teasrilanka.org | L2 |
| キャンディ地区は標高1,300mを超えず、1867年に紅茶産業が始まった地域で、Medium Grownに区分されるとされる | teasrilanka.org | L2 |
| ルフナ地区は標高600mを超えないLow Grownで、サバラガムワも海抜〜610mでLow Grownに区分されるとされる | teasrilanka.org | L2 |
| 商業表記では標高区分と等級を組み合わせる例があり、「High-grown BOPF」がディンブラ・ウバ・ヌワラエリヤ産の高標高BOPFを指す表記として使われるとされる | srilanka-spirit.com | L3 |
| 同じ等級名でも標高帯によって香味の説明のされ方が変わり、High Grownは明るく柑橘的、Mid Grownはコクのある、Low Grownは濃く麦芽的、という説明のされ方があるとされる | srilanka-spirit.com | L3 |
百科
ふるい分けで決まる等級
紅茶の等級は、乾燥を終えた茶葉を目開きの違う複数段のふるいに通し、どの網を抜けるかで機械的に振り分けて決まります。ふるいのメッシュはおおむね8番手から30番手までの範囲が使われ、粒の大きいものから順に網の上に残っていきます。BOP(ブロークン・オレンジペコー)は、この工程で得られる砕葉の中でも中程度の大きさに位置づけられる等級です。
BOPからDustまでの階段
砕葉系の等級は、粒の大きさが大きい順にBOP、BOPF(BOPよりさらに細かい)、Fannings(Dustよりわずかに大きい細片)、Dust(ふるい分けの後に残る最も細かい粒子)という階段状の並びになっています。BOPはこの階段のいちばん上、つまり砕葉の中では比較的粒の大きい側の等級にあたります。
抽出の速さと表面積
茶葉は細かく砕けるほど表面積が増え、湯に触れる面積が広がるため抽出が速く、濃く出やすくなります。目安として、OP・FOPのような全葉系は抽出に4〜5分ほどかかるとされるのに対し、粒の細かいDustは1〜2分ほどで十分な濃さになるとされ、粒径と抽出時間はおおむね反比例する関係にあります。BOPは全葉より速く、Fannings・Dustより時間がかかる中間的な位置です。
スリランカの標高区分
スリランカの紅茶産地は栽培地の標高でHigh Grown(1,200m超)・Medium Grown(600〜1,200m)・Low Grown(海抜〜600m)の3区分に分けられます。ヌワラエリヤ(平均標高約2,000m)・ディンブラ(全域が1,250m超)・ウバ(1,000〜1,600m)はいずれもHigh Grownに区分され、1867年に紅茶産業が始まったキャンディ地区(標高1,300m未満)はMedium Grown、ルフナとサバラガムワ(いずれも海抜600m前後まで)はLow Grownに区分されます。
標高区分との組み合わせ表記
商品名や商業上の表記では、この標高区分と等級記号を組み合わせて使う例があります。たとえば「High-grown BOPF」は、ディンブラ・ウバ・ヌワラエリヤ産の高標高のBOPFを指す表記として使われます。BOPについても同じように、産地名・標高帯と組み合わせて呼ばれることがあります。
典型として語られる香味
同じ等級名でも、産地の標高帯によって香味の説明のされ方が変わります。High Grownは明るく柑橘的、Mid Grownはコクのある、Low Grownは濃く麦芽的、という説明が一般に見られます。これは産地・標高帯の一般的な傾向として語られる説明で、個々の商品の評価ではありません。
買い方の手引き
商品名での書かれ方
「セイロン ディンブラ / ○○茶園 / BOP」のように、産地名・茶園名の後ろに等級記号として付くことが多い書かれ方です。「BOP1」「BOP-SUPREME」のように末尾に語が足された表記もありますが、観測所ではこうした表記もBOPとしてまとめて扱っています。
内容量と価格の見方
砕葉系は同じ産地でも茶園・収穫期によって単価が変わるため、100g換算での比較が目安になります。BOPはFannings・Dustより粒が大きい分、同じ産地内では単価がやや高めに出る傾向があります。
ボードでの比べ方
紅茶価格ボードは産地×茶園×収穫期の単位で店をまたいで比べており、セット・ティーバッグ・ブレンド商品は比較の対象にしていません。BOPも同じ物差しで、茶園名と収穫期がそろう商品どうしを比べる形になります。
観測
コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。
ほか21銘柄。