TERM — GRADE / TEA
CTC
クラッシュティアカール / CRUSH TEAR CURL / CTC製法
紅茶の等級ではなく製法の名称で、萎凋した茶葉をローラーで押しつぶし・引き裂き・巻き上げて粒状に仕上げる。
事実
| 事実 | 出典 | 階層 |
|---|---|---|
| CTCは萎凋させた茶葉を、鋭い突起の付いた円筒ローラーに通し、押しつぶし・引き裂き・巻き上げて小さく硬い粒状にする製法とされる | en.wikipedia.org | L2 |
| 最初のCTC機は1930年にアッサムの茶園に導入されたとする記録があるとされる | en.wikipedia.org | L2 |
| 別の資料ではCTCの導入を1931年とし、1930年とする記録と1年食い違うとされる | harney.com | L3 |
| CTCは1950年代から30年ほどかけて、インドとアフリカを中心に急速に広まったとされる | en.wikipedia.org | L2 |
| ローターベイン(rotorvane)は1949年に導入された前処理機で、CTCローラーにかける前に葉をあらかじめ引き裂いて粒径をそろえる。今日の紅茶の大半はCTC製法か、これに近いローターベイン式オーソドックス製法で作られるとされる | en.wikipedia.org | L2 |
| オーソドックス製法は萎凋・揉捻・発酵・乾燥を経て茶葉の形を残すのに対し、CTCは機械の圧砕で細胞壁を破り酸化を早め粒状に仕上げる製法で、工程全体がおおむね1時間程度で完了するとされる | harney.com | L3 |
| CTCで作られた紅茶はティーバッグの主原料になっており、粒が細かく均一で表面積が大きいため短時間で濃く抽出できることが用途に向く理由として挙げられるとされる | harney.com | L3 |
| 2021年の主要生産国の紅茶生産量は合計356万tで、うちCTCが60%、オーソドックス製法が40%とされる(国際茶業委員会のデータをもとにした業界メディアの報道) | teaandcoffee.net | L3 |
| インド国内市場では紅茶生産の80%超がCTC製法とされ、世界全体の60%より高い比率とされる | en.wikipedia.org | L2 |
| CTCは製法の名称であり、BOP・OP1のような葉の大きさによる等級とは別の分類軸で、CTCで作られた茶葉も乾燥後にふるいにかけてBroken・Fannings・Dust等の粒度表記が付けられるとされる | en.wikipedia.org | L2 |
百科
製法の定義
CTC(Crush-Tear-Curl)は、紅茶の等級ではなく製法の名称です。萎凋させた茶葉を、鋭い突起の付いた円筒ローラーに通し、押しつぶし(Crush)・引き裂き(Tear)・巻き上げ(Curl)て、小さく硬い粒状に仕上げます。1949年に導入されたローターベイン(rotorvane)という前処理機を使うと、CTCローラーにかける前に葉をあらかじめ引き裂いて粒径をそろえられます。
オーソドックス製法との違い
茶葉の形を残すオーソドックス製法は、萎凋・揉捻・発酵・乾燥という工程を経ますが、CTCは機械の圧砕で細胞壁を破り、酸化を早めながら粒状に仕上げる点が異なります。CTCの工程全体はおおむね1時間程度で完了するとされ、時間のかかるオーソドックス製法に比べて短時間で仕上がります。今日作られる紅茶の大半は、CTC製法か、これに近いローターベイン式のオーソドックス製法によるものとされます。
導入の年表
CTC機の導入時期については資料によって食い違いがあります。最初のCTC機がアッサムの茶園に導入されたのを1930年とする記録がある一方、これを1931年とする資料もあり、両者は1年食い違います。どちらの年についても確定した一次資料までは確認できておらず、両方の年を併記します。
広まった地域
CTCは1950年代から30年ほどをかけて、インドとアフリカを中心に急速に広まったとされます。現在ではインド国内市場で紅茶生産の80%超がCTC製法とされ、これは後述する世界全体の比率よりも高い水準です。
生産量に占める割合
国際茶業委員会(ITC)のデータをもとにした業界メディアの報道によると、2021年の主要生産国の紅茶生産量は合計356万tで、このうちCTCが60%、オーソドックス製法が40%を占めるとされます。この数値は世界全体を対象にした2021年時点のもので、特定の国・年に限った比率とは対象範囲が異なる点に注意が必要です。
ティーバッグ用途との関係
CTCで作られた紅茶は、ティーバッグの主原料になっています。粒が細かく均一で表面積が大きいため、短時間で濃く抽出できることが、この用途に向く理由として挙げられます。これは抽出の速さという製法上の性質の違いで、CTCとオーソドックスのどちらの製法を選ぶかという用途の違いにすぎません。CTCで作られた茶葉も、乾燥後にふるいにかけてBroken・Fannings・Dustといった粒度の表記が付けられることがあり、BOP・OP1のような葉の大きさによる等級とは別の、製法という分類軸にあります。
買い方の手引き
商品名での書かれ方
「アッサム CTC」「○○ CTCダスト」のように、産地名の後ろに製法名として付くことが多い書かれ方です。等級記号(BOP・OP1等)と併記される商品名もありますが、その場合は等級記号の方が先に判定され、集計上はその等級の側に分類されます。
内容量と価格の見方
CTCはミルクティー用途で使われることが多く、内容量は100g〜1kgまで幅があります。単価は100g換算で見るのが目安です。
ボードでの比べ方
紅茶価格ボードは産地×茶園×収穫期の単位で店をまたいで比べています。CTCは単一茶園を明記した商品が少なく、セット・ティーバッグ・ブレンド商品と同様に比較の対象から外れることが多い点に注意してください。
観測
コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。