ORIGIN — COUNTRY / COFFEE

カメルーン

CAMEROON

中部アフリカの国で、西部高原のアラビカと、沿岸・中央部・東部のロブスタを産する。商業化量の大半はロブスタで、棚には地名・品種名・等級記号を並べた生豆の商品名が出る。

事実

事実出典階層
カメルーンの商業化されたコーヒーは、2004/05 年度の 71 万袋(アラビカ 10.6 万・ロブスタ 60.4 万)から 2015/16 年度の 40.9 万袋(アラビカ 7.3 万・ロブスタ 33.6 万)に減った。ico.orgL1
2004/05〜2015/16 年度の 12 年度で、カメルーンの商業化量に占めるアラビカの割合は 8〜18%、ロブスタは 82〜92% だった。ico.orgL1
カメルーンのコーヒー生産は、1960 年に年平均 100 万袋、1980 年に 170 万袋、1986/87 年度に最大の 220 万袋となり、2015/16 年度は 40.9 万袋だった。ico.orgL1
カメルーンのコーヒーの栽培面積は 2014 年に約 7 万 ha で、ロブスタが約 6 万 ha、アラビカが約 1 万 ha だった。ico.orgL1
カメルーンの 2023/24 年度の商業化量は、アラビカ 501,600kg、ロブスタ 10,090,521kg で、前年度の 876,310kg と 13,063,072kg より減った。oncc.cmL1
カメルーンの 2023/24 年度のコーヒー輸出量は、アラビカ 286,246kg、ロブスタ 10,161,776kg だった。oncc.cmL1
カメルーンの生豆輸出量は、アラビカが 2010/11 年度 39,840 袋から 2014/15 年度 36,595 袋、ロブスタが 506,670 袋から 357,946 袋だった。ico.orgL1
2010/11〜2014/15 年度、カメルーンの生豆輸出の欧州向けはロブスタが平均 85.5%、アラビカが平均 87% で、ロブスタはイタリア・フランス・ポルトガルが平均 57% を占めた。ico.orgL1
カメルーン産アラビカの日本向け輸出は、2010/11 年度から 2014/15 年度に 500・360・665・760・431 袋だった。ico.orgL1
カメルーン産ロブスタの日本向け輸出は、2010/11 年度から 2014/15 年度に 283・0・300・0・0 袋だった。ico.orgL1
カメルーンのアラビカは高地の西部州・北西州・南西州で、約 1 万 ha に、1 戸平均約 2ha の規模で栽培される。ico.orgL1
カメルーンのロブスタは約 6 万 ha で、リトラル・西部・北西・東部・中央・南西・南の各州で栽培され、アダマワ州の一部では少量が作られる。ico.orgL1
2015/16 年度のカメルーンの商業化量の地域別割合は、リトラル州 41%、西部州 36%、南西州 15%、北西州 3%、東部州 3%、南州 1%、中央州 1% だった。ico.orgL1
カメルーンでは、北西州はアラビカだけ、中央・東部・南の各州はロブスタだけを産し、南西州は両方を産する。リトラル州のムンゴ県はロブスタの主産地である。ico.orgL1
カメルーンの西部高原(西部州・北西州)には、標高約 1,240m のバムン高原、約 1,800m のバメンダ火山台地、標高 2,740m に達するバンブトス山がある。ico.orgL1
カメルーンのリトラル州・南西州と南部の沿岸部は、年降水量が平均 2,500〜4,000mm の湿潤な密林帯である。ico.orgL1
カメルーンの中央・南・東部の各州は標高 500〜1,000m の高原で、年降水量 1,500〜2,000mm の二雨期型の森林帯にあり、ロブスタが栽培される。ico.orgL1
カメルーンのアラビカは主に水洗式、ロブスタは乾式で精製される。ロブスタも水洗する計画(洗浄所の整備)が示されている。ico.orgL1
カメルーンの農業研究所 IRAD は、コーヒー部門の研究設備と技術支援を担い、改善に向けた連携を主導する。ico.orgL1
カメルーンの改良種苗は、研究科学革新省の SDMVCC 事業が選定・提供し、農業農村開発省の事業が苗の生産と苗床づくりを支える。ico.orgL1
カメルーン西部のバメンドゥ(標高 1,600m)の小農園では、アラビカのジャバとジャマイカが混植され、バナナの間作で部分的に日陰になっている。nature.comL2
カメルーンのアラビカは主に小農のアグロフォレストリー(日陰樹との栽培)で作られ、収入が低いため薬剤による病害防除が難しい。nature.comL2
カメルーンのコーヒー・カカオの流通は 1976 年設立の ONCPB が担ったが、1991 年に解散し、ONCC に替わった。ico.orgL1
CICC は 1991 年の大統領令で設けられて 1992 年から民間の独立団体となり、生産者・輸出業者・加工業者・精選工場/買付業者の 4 部会からなる。ico.orgL1
ONCC は、販売年度の統計の把握、輸出品質検査の監督、精選工場・倉庫の承認、カメルーン産のイメージの擁護と振興を担う公的機関である。ico.orgL1
カメルーンの法律 95/11(1995 年)は、コーヒーの販売年度を、アラビカは 10 月 1 日〜翌 9 月 15 日、ロブスタは 12 月 1 日〜翌 11 月 15 日と定める。oncc.cmL1
カメルーンのコーヒー流通は 1991 年から段階的に自由化され、1994/95 年度に完全に自由化されて、生産者価格は市場で決まるようになった。ico.orgL1
カメルーンの自由化は、生産者の買い取り価格の低下と輸出品の品質の低下をもたらし、生産が大きく減ったとされる。ico.orgL1
カメルーンの生豆の輸出 1kg あたりの課徴は、FODECC が 74、ONCC が 16、CICC が 10 CFA フランである。ico.orgL1
カメルーンの生産者組織の全国連合は ANPCC と CONAPROCAM で、輸出する協同組合には UCCAO と北西協同組合協会(NWCA)がある。ico.orgL1
カメルーンのコーヒー生産が 1986/87 年度の最大から減った理由として、収量の低下、肥料・農薬の補助の停止、農家が他の食用作物を選ぶことが挙げられている。ico.orgL1
カメルーンのコーヒーの生産性の低下は樹園の老化と強く関係し、肥料の適切な使用と良い栽培・衛生・防除の管理を組み合わせた園では最適な収量が得られる。ico.orgL1
カメルーンのロブスタの生産者平均価格は 2010/11 年度の 745 から 2015/16 年度の 529 CFA フラン/kg に下がり、FOB 価格に占める割合は 78% から 60.6% に下がった。ico.orgL1
カメルーンのアラビカの生産者平均価格は、2010/11 年度の約 1,242 から 2015/16 年度の 925 CFA フラン/kg に下がった。ico.orgL1
カメルーンの北西州では、社会政治的な危機の影響で、2018 年にコーヒーの生産が 34% 減ったと推計されている。documents1.worldbank.orgL1
カメルーンのコーヒーの全国生産に占める割合は、危機の前に南西州が 14%(2014 年のピーク)、北西州が 6% だった。documents1.worldbank.orgL1
2023/24 年度のカメルーンでは、気象条件と北西州の治安の悪さが生産を減らし、アラビカの買付量の前年度からの減少は、同じ報告の中で 35.64% とする記述と、502 t 対 876 t(42.75% 減)とする記述がある。oncc.cmL1
日本のカメルーン産コーヒー生豆(0901.11)の輸入量は、2020 年 9,211kg、2021 年 23,125kg、2022 年 4,248kg、2023 年 11,600kg、2024 年 0、2025 年 6,121kg だった。coffee.ajca.or.jpL1
日本のカメルーン産生豆の輸入単価は、2020 年 687 円/kg、2021 年 489 円/kg、2022 年 1,399 円/kg、2023 年 721 円/kg、2025 年 1,115 円/kg だった。coffee.ajca.or.jpL1

百科

位置と産地

カメルーンのアラビカは高地の西部州・北西州・南西州で、約1万haに、1戸平均約2haの規模で栽培される(2014年)。ロブスタは約6万haで、リトラル・西部・北西・東部・中央・南西・南の各州で栽培され、アダマワ州の一部では少量が作られる。コーヒーの栽培面積は2014年に約7万haで、ロブスタが約6万ha、アラビカが約1万haだった。

北西州はアラビカだけ、中央・東部・南の各州はロブスタだけを産し、南西州は両方を産する。リトラル州のムンゴ県はロブスタの主産地である。2015/16年度の商業化量の地域別割合は、リトラル州41%、西部州36%、南西州15%、北西州3%、東部州3%、南州1%、中央州1%だった。

地形と気象

西部高原(西部州・北西州)には、標高約1,240mのバムン高原、約1,800mのバメンダ火山台地、標高2,740mに達するバンブトス山がある。リトラル州・南西州と南部の沿岸部は、年降水量が平均2,500〜4,000mmの湿潤な密林帯である。中央・南・東部の各州は標高500〜1,000mの高原で、年降水量1,500〜2,000mmの二雨期型の森林帯にあり、ロブスタが栽培される。

生産と品種

アラビカは主に小農のアグロフォレストリー(日陰樹との栽培)で作られ、収入が低いため薬剤による病害防除が難しい(2019年)。西部のバメンドゥ(標高1,600m)の小農園では、アラビカのジャバとジャマイカが混植され、バナナの間作で部分的に日陰になっている(2013年)。ジャバという品種についてはジャバの頁にまとめている。

農業研究所IRADは、コーヒー部門の研究設備と技術支援を担い、改善に向けた連携を主導する。改良種苗は、研究科学革新省のSDMVCC事業が選定・提供し、農業農村開発省の事業が苗の生産と苗床づくりを支える。

精製

アラビカは主に水洗式、ロブスタは乾式で精製される。ロブスタも水洗する計画(洗浄所の整備)が示されている(2016年)。

生産量と構成の推移

カメルーンのコーヒー生産は、1960年に年平均100万袋、1980年に170万袋、1986/87年度に最大の220万袋となり、2015/16年度は40.9万袋だった。商業化されたコーヒーは、2004/05年度の71万袋(アラビカ10.6万・ロブスタ60.4万)から2015/16年度の40.9万袋(アラビカ7.3万・ロブスタ33.6万)に減った。2004/05〜2015/16年度の12年度で、商業化量に占めるアラビカの割合は8〜18%、ロブスタは82〜92%だった。

2023/24年度の商業化量は、アラビカ501,600kg、ロブスタ10,090,521kgで、前年度の876,310kgと13,063,072kgより減った。同年度のコーヒー輸出量は、アラビカ286,246kg、ロブスタ10,161,776kgだった。この年度は気象条件と北西州の治安の悪さが生産を減らし、アラビカの買付量の前年度からの減少は、同じ報告の中で35.64%とする記述と、502t対876t(42.75%減)とする記述があり、数字が割れている。

生産が1986/87年度の最大から減った理由として、収量の低下、肥料・農薬の補助の停止、農家が他の食用作物を選ぶことが挙げられている。生産性の低下は樹園の老化と強く関係し、肥料の適切な使用と良い栽培・衛生・防除の管理を組み合わせた園では最適な収量が得られる。

北西州では、社会政治的な危機の影響で、2018年にコーヒーの生産が34%減ったと推計されている。全国生産に占める割合は、危機の前に南西州が14%(2014年のピーク)、北西州が6%だった。

輸出

生豆輸出量は、アラビカが2010/11年度39,840袋から2014/15年度36,595袋、ロブスタが506,670袋から357,946袋だった。この期間の欧州向けはロブスタが平均85.5%、アラビカが平均87%で、ロブスタはイタリア・フランス・ポルトガルが平均57%を占めた。

日本向けの輸出は、アラビカが2010/11年度から2014/15年度に500・360・665・760・431袋、ロブスタが283・0・300・0・0袋だった。日本の輸入統計では、カメルーン産コーヒー生豆(0901.11)の輸入量は、2020年9,211kg、2021年23,125kg、2022年4,248kg、2023年11,600kg、2024年0、2025年6,121kgだった。輸入単価は、2020年687円/kg、2021年489円/kg、2022年1,399円/kg、2023年721円/kg、2025年1,115円/kgである。

制度と組織

コーヒー・カカオの流通は1976年設立のONCPBが担ったが、1991年に解散し、ONCCに替わった。ONCCは、販売年度の統計の把握、輸出品質検査の監督、精選工場・倉庫の承認、カメルーン産のイメージの擁護と振興を担う公的機関である。CICCは1991年の大統領令で設けられて1992年から民間の独立団体となり、生産者・輸出業者・加工業者・精選工場/買付業者の4部会からなる。

法律95/11(1995年)は、コーヒーの販売年度を、アラビカは10月1日〜翌9月15日、ロブスタは12月1日〜翌11月15日と定める。生産者組織の全国連合はANPCCとCONAPROCAMで、輸出する協同組合にはUCCAOと北西協同組合協会(NWCA)がある。

自由化と価格

流通は1991年から段階的に自由化され、1994/95年度に完全に自由化されて、生産者価格は市場で決まるようになった。この自由化は、生産者の買い取り価格の低下と輸出品の品質の低下をもたらし、生産が大きく減ったとされる。

生豆の輸出1kgあたりの課徴は、FODECCが74、ONCCが16、CICCが10 CFAフランである(2014年)。ロブスタの生産者平均価格は2010/11年度の745から2015/16年度の529 CFAフラン/kgに下がり、FOB価格に占める割合は78%から60.6%に下がった。アラビカの生産者平均価格は、2010/11年度の約1,242から2015/16年度の925 CFAフラン/kgに下がった。

買い方の手引き

棚での見え方

2026年10月2日時点の観測では、カメルーン産は10件・2店です。内訳は生豆8件、焙煎サービス2件で、焙煎済みの豆はありません。生豆の100gあたりの中央値は255円です。精製の欄に値があるのはウォッシュト7件で、店の説明文に出る風味の系統は数えられる件数がありません。

商品名の型は、「カメルーン」の後に地名・品種名・精製法・等級記号を並べる形が中心です。観測した例では、「ンベサ」の地名に続けて「ピーベリー」「ジャバ」「ジャイアントジャバ」「ハイランド・ジャバ」といった豆の型や品種名が付き、「ウォッシュ」「G1」「G-1ウォッシュ」の表記が並びます。「ジャンボ」を添える例や、「ニュークロップ」の注記が付く例、「ロブスタ」と種を明記する例もあります。「(焙煎サービス)」「(正袋30kg)」「(生豆)」と形態を括弧で並べ、同じ銘柄が形態ごとに別の商品として出る例があります。州名(北西州・南西州・リトラル州など)は、観測した商品名には出ていません。

日本の輸入統計では、カメルーン産の生豆(品目0901.11)は、2020〜2025年に年間0〜23,125kgの範囲で動いています。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

精製の内訳

ウォッシュト7

規格別の相場(生豆・商社規格が読める銘柄だけ)

規格銘柄店100g 中央値
カメルーン G142¥225ボードで見る →
カメルーン PB11—ボードで見る →