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雲南

雲南省 / YUNNAN / 云南 / 雲南茶

中国南西部、雲南省の茶とコーヒー。茶は滇紅と普洱茶が主で、棚のコーヒー豆の商品名には保山・徳宏・臨滄などの州市名と、酵母発酵などの工程名が続く。棚での読み方を件数で示す。

事実

事実出典階層
雲南省のコーヒー豆生産は 2022 年に 14 万 3200 トンで、中国の生産の 98% 超を占め、栽培面積の 99% 超も雲南にある。nature.comL2
保山小粒咖啡は、旧国家質検総局の 2010 年第 162 号公告で地理的表示産品として保護され、EU でも PGI に登録されている。ipr.mofcom.gov.cnL1
普洱咖啡は、中国では農産物地理標志と証明商標として登録され、EU でも PGI に登録されている(申請者は普洱咖啡協会、産地は普洱市)。ipr.mofcom.gov.cnL1
雲南のコーヒー栽培面積の約 90% はカティモール系の Catimor 7963(カトゥーラとティモール交配種の系統)である。nature.comL2
雲南のコーヒー園は標高 800〜2000m の丘陵の斜面にあり、約 95% の園は灌漑が無く雨水だけに頼る。nature.comL2
雲南のコーヒー(アラビカ)は、開花が 3〜5 月、結実が 6〜10 月、果実の成熟期が 11 月から翌年 2 月にあたる。nature.comL2
雲南・保山の新寨村では、カティモールは主に標高 1000m 未満、ティピカは 1000m 超の高地で栽培される。fao.orgL1
雲南省の2024年の茶園面積は約800万畝、茶の生産量は58.6万トンで、いずれも全国1位である。nync.yn.gov.cnL1
中国全体の茶葉生産量は2024年に374万トンで、前年より5.5%増えた。stats.gov.cnL1
GB/T 22111-2008 は、雲南大葉種茶を雲南省の茶区に分布する各種の喬木型・小喬木型の大葉種茶樹品種の総称と定める。m.chabaike.comL3
滇紅茶は鳳慶の大葉種茶を原料に、萎凋・揉捻・発酵・乾燥などの工程で作る発酵茶で、主に臨滄市鳳慶県に伝わる。nync.yn.gov.cnL1
1938年に茶の専門家が鳳慶の茶樹の「一芽二葉」から紅茶を試作し、香港の茶市で評価されたのち「滇紅」と名づけられた。nync.yn.gov.cnL1
団体標準 T/CTSS 38-2021『滇紅工夫紅茶』は雲南省の行政区域内で生産する条形紅茶に適用され、2021年12月20日に実施された。ndls.org.cnL1
GB/T 13738.2-2017 は工夫紅茶を、茶樹品種と製品要求の違いにより大葉種工夫紅茶と中小葉種工夫紅茶の2製品に分ける。ichabaike.comL3
普洱茶の地理的表示の原産地は、雲南省の昆明市・楚雄州・玉渓市・紅河州・文山州・普洱市・西双版納州・大理州・保山市・徳宏州・臨滄市の11州市である。ipr.mofcom.gov.cnL1
普洱茶は2008年の旧国家質検総局公告第60号で地理的表示産品として保護され、証明商標にも登録され、EUでもPGIに登録されている。ipr.mofcom.gov.cnL1
GB/T 22111-2008 は普洱茶を、産地環境に合う雲南大葉種の晒青茶を原料に特定の加工で作る茶と定め、生茶と熟茶の2類型に分ける。blog.sina.com.cnL1
GB/T 22111-2008 は普洱茶(生茶)を、雲南大葉種の鮮葉を殺青・揉捻・日光乾燥・蒸圧成型などの工程で作る緊圧茶と定める。blog.sina.com.cnL1
GB/T 22111-2008 は普洱茶(熟茶)を、雲南大葉種の晒青茶を原料に、快速または緩慢な後発酵で作る散茶と緊圧茶と定める。blog.sina.com.cnL1
GB/T 22111-2008 は後発酵を、晒青茶や生茶が特定の環境で微生物・酵素・湿熱・酸化の作用を受け、成分が変わって熟茶の品質特徴ができる過程と定める。m.chabaike.comL3
雲南省古茶樹保護条例は、保護する古茶樹を樹齢100年以上の野生の茶樹と栽培型の茶樹と定め、2023年3月1日に施行された。ynrd.gov.cnL1
条例は古茶樹の資源を調査・登記して目録を公表し、集中分布区域には県級政府が保護範囲を画定して標識を置き、毎年5月21日を保護宣伝日と定める。ynrd.gov.cnL1
雲南省で登記された古茶樹資源は、2025年時点で面積67.66万畝、2062万株余りである。forestry.gov.cnL1
雲南省では9つの州市が古茶園(林)の保護範囲を区画し、標識板928枚を置き、単木では約6.26万株に挂牌した(2025年)。forestry.gov.cnL1
普洱景邁山古茶林の文化的景観は2023年に世界遺産に登録され(登録基準iii・v)、資産面積は7,167.89ha、緩衝地帯は11,927.85haである。whc.unesco.orgL1
景邁山では、ブラン族とタイ族が10世紀にさかのぼる伝統的な慣行に沿い、林の下で古茶樹を育てる土地利用を千年以上続けてきたとされる。whc.unesco.orgL1
普洱茶は、唐代に内地とチベットへ運ばれ、宋代の茶馬互市で重要な位置を占め、清代に貢品とされたと説明される。nync.yn.gov.cnL1
雲南は、茶馬古道の重要な起点であり、世界の茶樹の中核的な起源地であると位置づけられている。nync.yn.gov.cnL1
「凤庆滇红茶」は地理標志商標(登録番号8673556)で、原産地域は雲南省凤庆県の現行の行政区域である。sinogi.cnL3
凤庆滇红茶の品質特徴の記載は、一級の工夫紅茶を条索緊直肥嫩で金毫特多、二級を金毫多と書く。sinogi.cnL3
雲南省の2023年の茶園面積は803万畝、茶の産量は55.7万トンで、いずれも全国1位である。nync.yn.gov.cnL1
普洱市の2023年の茶の種植面積は209万畝、産量は15.2万トンで、総合産値は450億元だった。m.yunnan.cnL3
西双版納州の2023年末の茶葉面積は142.94万畝で、前年末より0.38万畝減った。etmoc.comL1
臨滄市の2023年末の茶園面積は12.83万ヘクタール(前年比3.3%増)で、茶葉の産量は17.31万トン(4.3%増)だった。tjgb.hongheiku.comL1

百科

位置と規模

雲南省は普洱茶の原産地とされる。2025年時点で、中国の茶園面積は雲南・貴州・四川・湖北の4省が引き続き上位にある。雲南省の2024年の茶園面積は約800万畝、茶の生産量は58.6万トンで、いずれも全国1位である。中国全体の茶葉生産量は2024年に374万トンで、前年より5.5%増えた。

雲南省の2023年の茶園面積は803万畝、茶の産量は55.7万トンで、いずれも全国1位だった。州市別では、普洱市の2023年の茶の種植面積は209万畝、産量は15.2万トンで、総合産値は450億元だったとされる。西双版納州の2023年末の茶葉面積は142.94万畝で、前年末より0.38万畝減ったとされる。臨滄市の2023年末の茶園面積は12.83万ヘクタール(前年比3.3%増)で、茶葉の産量は17.31万トン(4.3%増)だったとされる。

茶樹の起源と品種

チャノキの系統樹の基部にある集団はほぼ中国西南部(雲南・四川・貴州)の由来で、ゲノム解析は同地域が茶樹の起源地として重要な役割を持つことを示唆する(2025年)。雲南は、茶馬古道の重要な起点であり、世界の茶樹の中核的な起源地であると位置づけられている。

GB/T 22111-2008 は、雲南大葉種茶を雲南省の茶区に分布する各種の喬木型・小喬木型の大葉種茶樹品種の総称と定めるとされる。中国の地理的表示(GI)はプーアル茶を、雲南大葉種(アッサム亜種)を原料に所定の工程で作ったものに限るとされる。

滇紅

滇紅茶は鳳慶の大葉種茶を原料に、萎凋・揉捻・発酵・乾燥などの工程で作る発酵茶で、主に臨滄市鳳慶県に伝わる。1938年に茶の専門家が鳳慶の茶樹の「一芽二葉」から紅茶を試作し、香港の茶市で評価されたのち「滇紅」と名づけられたとされる。

団体標準 T/CTSS 38-2021『滇紅工夫紅茶』は雲南省の行政区域内で生産する条形紅茶に適用され、2021年12月20日に実施された。工夫紅茶の国家標準 GB/T 13738.2-2017 は、工夫紅茶を茶樹品種と製品要求の違いにより大葉種工夫紅茶と中小葉種工夫紅茶の2製品に分けるとされる。「凤庆滇红茶」は地理標志商標(登録番号8673556)で、原産地域は雲南省凤庆県の現行の行政区域とされる。品質特徴の記載は、一級の工夫紅茶を条索緊直肥嫩で金毫特多、二級を金毫多と書くとされる。

普洱茶

普洱茶の地理的表示の原産地は、雲南省の昆明市・楚雄州・玉渓市・紅河州・文山州・普洱市・西双版納州・大理州・保山市・徳宏州・臨滄市の11州市である。普洱茶は2008年の旧国家質検総局公告第60号で地理的表示産品として保護され、証明商標にも登録され、EUでもPGIに登録されている。プーアル茶の主産地は雲南省の西双版納タイ族自治州、普洱市(2007年に思茅市から改称)、臨滄市とされる。

GB/T 22111-2008 は普洱茶を、産地環境に合う雲南大葉種の晒青茶を原料に特定の加工で作る茶と定め、生茶と熟茶の2類型に分けるとされる。普洱茶(生茶)は、雲南大葉種の鮮葉を殺青・揉捻・日光乾燥・蒸圧成型などの工程で作る緊圧茶、普洱茶(熟茶)は、雲南大葉種の晒青茶を原料に、快速または緩慢な後発酵で作る散茶と緊圧茶と定められる。後発酵は、晒青茶や生茶が特定の環境で微生物・酵素・湿熱・酸化の作用を受け、成分が変わって熟茶の品質特徴ができる過程と定められる。

渥堆は、1973年ごろに雲南省の昆明茶廠で開発されたとされる発酵技術で、その後勐海茶廠でも採用されたとされる。雲南熟茶(プーアル熟茶)の発酵では、没食子酸の含有量は発酵40日目まで有意に増加し、その後有意に減少すると報告されている。製法の詳しい流れは茶の製法で何が起きているかに書いている。

古茶樹と世界遺産

雲南省古茶樹保護条例は、保護する古茶樹を樹齢100年以上の野生の茶樹と栽培型の茶樹と定め、2023年3月1日に施行された。条例は古茶樹の資源を調査・登記して目録を公表し、集中分布区域には県級政府が保護範囲を画定して標識を置き、毎年5月21日を保護宣伝日と定める。雲南省で登記された古茶樹資源は、2025年時点で面積67.66万畝、2062万株余りである。雲南省では9つの州市が古茶園(林)の保護範囲を区画し、標識板928枚を置き、単木では約6.26万株に挂牌した(2025年)。

普洱景邁山古茶林の文化的景観は2023年に世界遺産に登録され(登録基準iii・v)、資産面積は7,167.89ha、緩衝地帯は11,927.85haである。景邁山では、ブラン族とタイ族が10世紀にさかのぼる伝統的な慣行に沿い、林の下で古茶樹を育てる土地利用を千年以上続けてきたとされる。

歴史

普洱茶は、唐代に内地とチベットへ運ばれ、宋代の茶馬互市で重要な位置を占め、清代に貢品とされたと説明される。

コーヒー

雲南のコーヒーも産地として棚に並ぶ。雲南省のコーヒー豆生産は2022年に14万3200トンで、中国の生産の98%超を占め、栽培面積の99%超も雲南にある。栽培面積の約90%はカティモール系の Catimor 7963(カトゥーラとティモール交配種の系統)である。コーヒー園は標高800〜2000mの丘陵の斜面にあり、約95%の園は灌漑が無く雨水だけに頼る(2025年)。

アラビカは、開花が3〜5月、結実が6〜10月、果実の成熟期が11月から翌年2月にあたる。保山の新寨村では、カティモールは主に標高1000m未満、ティピカは1000m超の高地で栽培される(2022年)。保山小粒咖啡は、旧国家質検総局の2010年第162号公告で地理的表示産品として保護され、EUでもPGIに登録されている。普洱咖啡は、中国では農産物地理標志と証明商標として登録され、EUでもPGIに登録されている(申請者は普洱咖啡協会、産地は普洱市)。

買い方の手引き

棚での見え方

2026-10-02 の観測で、産地を雲南とする茶葉は 13 件、扱う店は 3 店です。茶種の内訳は紅茶 12 件、緑茶 1 件です。摘み取りの時期の欄は 11 件がファーストフラッシュ(商品名の「春摘み」)にあたります。100g あたりに換算した価格の中央値は 19,440 円で、20g などの小さな包みの商品が中心です。

商品名の型

紅茶の商品名は「雲南紅茶(滇紅)+ 芽の形の呼び名(金芽・毛峰・金針)+ 摘んだ年と春摘み」の順に並ぶ型が中心で、同じ呼び名の商品が年ごとに並びます。飲み比べのセットもあります。

コーヒー豆

雲南はコーヒー豆の産地でもあり、同じ観測で産地を雲南とするコーヒー豆(焙煎豆)が 7 件・2 店ありました。精製の欄はナチュラル 4 件、ハニー 3 件です。商品名には保山・徳宏・臨滄などの州市名が入り、7 件のうち 6 件に終売の印が付いています。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

茶種の内訳

紅茶12黒茶1緑茶1