ORIGIN — COUNTRY / COFFEE

ジャマイカ

JAMAICA

カリブ海の島国で、ブルーマウンテンの名は官報の規則が定める境界線の内側で育ったコーヒーに使われる。輸出の半分以上が日本向けとされ、棚には等級記号つきの商品が並ぶ。

事実

事実出典階層
ジャマイカのコーヒー生産量は 2025/26 年度に 1.5 万袋(60kg 袋)、豆の輸出は 1.1 万袋と米国農務省は推計する。apps.fas.usda.govL1
ジャマイカのコーヒー輸出の約 70% は日本向けで、米国が約 20%、欧州などが約 10% と、輸出業者団体の会長は 2023 年に述べた。jamaicacoffee.orgL2
ジャマイカ産のうちブルーマウンテン地区産だけが「Blue Mountain」の名で扱われ、地区の外の上位等級は「High Mountain Supreme」と呼ばれる。jamaicacoffee.orgL1
ブルーマウンテンのコーヒーの約 83% は日本に販売されるとされる。wipo.intL1
「Blue Mountain」の地域は、官報の JACRA 規則(2018 年)の第 1 附表で、スキボ・スウィフトリバー・チェルシー・ベルビュー・トランキリティなどの地名を結ぶ境界線として定義される。jamaicacoffee.orgL1
ブルーマウンテンの栽培域はセントトーマス、セントアンドリュー、ポートランドの 3 教区にまたがる。jacra.orgL1
ジャマイカのコーヒー栽培地は 3 万エーカー超で、そのうちブルーマウンテンの境界内に入るのは約 9 千エーカーとされる。jamaicacoffee.orgL2
標高 3,000〜5,500 フィートのコーヒーをブルーマウンテン、3,000 フィート未満をハイマウンテンとする説明があるが、官報の規則は標高でなく境界線で区域を定める。jis.gov.jmL1
米国農務省の推計では、ジャマイカのコーヒー生産量は 2000/01 年度 3.7 万袋、2015/16 年度 2.7 万袋、2016/17 年度 1.6 万袋、2023/24 年度 1.9 万袋だった。apps.fas.usda.govL1
同推計で、ジャマイカの豆の輸出量は 2000/01 年度 2.9 万袋、2015/16 年度 2.2 万袋、2016/17 年度 1.1 万袋、2023/24 年度 1.4 万袋だった。apps.fas.usda.govL1
日本のジャマイカ産コーヒー生豆の輸入量は、2020 年 405.3 トン、2021 年 200.9 トン、2022 年 363.8 トン、2023 年 355.6 トン、2024 年 395.0 トン、2025 年 288.3 トンだった。coffee.ajca.or.jpL1
2017/18 年にジャマイカが輸出したコーヒー 26 万 4,500 ボックスの 70% を日本が占め、その輸出額は約 950 万ドルだった。jamaicacoffee.orgL2
ジャマイカのコーヒー輸出(あらゆる形態)は 2023 年 3 月〜2024 年 2 月の 12 か月で 14,619 袋、前年同期は 12,128 袋だった。ico.orgL1
ジャマイカ・ハイマウンテン地域の 1953〜2017 年の生産は年平均 188,532 ボックス(1 ボックス=チェリー 62 ポンド)とされる。jacra.orgL1
ジャマイカで繁殖されているコーヒー品種はアラビカ種のティピカで、ティピカはさび病(Hemileia vastatrix)に弱いとされる。jacra.orgL1
2025 年 10 月 28 日のハリケーン・メリッサで、ジャマイカのコーヒーは木の 40% が被害を受け、生産は 40〜45% 減る見込みとされ、被害額は「$800 million」と推計された。jis.gov.jmL1
ブルーマウンテンコーヒーの輸出に占める日本の割合は半分を超えると、2026 年 1 月に農業大臣が述べた。jis.gov.jmL1
ジャマイカでコーヒーが栽培され始めたのは 1728 年にコーヒーが島に導入されたときからとされる。jis.gov.jmL1
ジャマイカのコーヒー産業局(CIBOJ)は 1948 年の法律に基づき 1950 年 6 月 2 日に設立され、2000 年の規制緩和を経て、2018 年 1 月 1 日に機能が JACRA に引き継がれた。jacra.orgL1
ジャマイカから日本への最初の直接出荷は 1953 年 3 月に行われ、2023 年がその 70 年目にあたる。jamaicacoffee.orgL2
ジャマイカの規則は、ブルーマウンテンブレンドにブルーマウンテン産を重量で 30% 以上、ハイマウンテンスプリームブレンドに同等級を 30% 以上含むことを求める。jamaicacoffee.orgL1
「Jamaica Blue Mountain」と「Jamaican High Mountain Supreme」の商標は、JACRA の子会社 Coffee Marks Limited が所有し、使用者のライセンスを管理する。jacra.orgL1

百科

位置と産地

ジャマイカ産のうちブルーマウンテン地区産だけが「Blue Mountain」の名で扱われ、地区の外の上位等級は「High Mountain Supreme」と呼ばれる(2018年3月)。「ブルーマウンテン」は、ジャマイカで育ったコーヒーに使われる名称である。

「Blue Mountain」の地域は、官報のJACRA規則(2018年)の第1附表で、スキボ・スウィフトリバー・チェルシー・ベルビュー・トランキリティなどの地名を結ぶ境界線として定義される。栽培域はセントトーマス、セントアンドリュー、ポートランドの3教区にまたがる。ジャマイカのコーヒー栽培地は3万エーカー超で、そのうちブルーマウンテンの境界内に入るのは約9千エーカーとされる。

標高3,000〜5,500フィートのコーヒーをブルーマウンテン、3,000フィート未満をハイマウンテンとする説明がある一方、官報の規則は標高でなく境界線で区域を定めており、資料で説明が割れる。「ブルーマウンテン」を名乗れるのは、ジャマイカの4教区内、標高3,000〜5,500フィートの範囲で育ったコーヒーに限られるとする記述もあり、教区の数(3教区と4教区)も資料で割れている。

名称と規則

「ブルーマウンテン」の名称を使えるコーヒーの条件は、ジャマイカのCoffee Industry Regulation Act(1948年)に基づく規則で定められる。

ジャマイカの規則は、ブルーマウンテンブレンドにブルーマウンテン産を重量で30%以上、ハイマウンテンスプリームブレンドに同等級を30%以上含むことを求める。「Jamaica Blue Mountain」と「Jamaican High Mountain Supreme」の商標は、JACRAの子会社Coffee Marks Limitedが所有し、使用者のライセンスを管理する。

品種

ジャマイカで繁殖されているコーヒー品種はアラビカ種のティピカで、ティピカはさび病(Hemileia vastatrix)に弱いとされる。ティピカは今もペルー・ドミニカ共和国・ジャマイカで広く植えられ、ジャマイカではブルーマウンテンと呼ばれる。

生産量と輸出の推移

米国農務省の推計では、ジャマイカのコーヒー生産量は2000/01年度3.7万袋(60kg袋)、2015/16年度2.7万袋、2016/17年度1.6万袋、2023/24年度1.9万袋だった。2025/26年度は1.5万袋、豆の輸出は1.1万袋である。同推計で、豆の輸出量は2000/01年度2.9万袋、2015/16年度2.2万袋、2016/17年度1.1万袋、2023/24年度1.4万袋だった。

コーヒー輸出(あらゆる形態)は2023年3月〜2024年2月の12か月で14,619袋、前年同期は12,128袋だった。ジャマイカ・ハイマウンテン地域の1953〜2017年の生産は、年平均188,532ボックス(1ボックス=チェリー62ポンド)とされる。

2025年10月28日のハリケーン・メリッサで、ジャマイカのコーヒーは木の40%が被害を受け、生産は40〜45%減る見込みとされ、被害額は「$800 million」と推計された。

日本との関係

ジャマイカのコーヒー輸出の約70%は日本向けで、米国が約20%、欧州などが約10%とされる(2023年1月)。ブルーマウンテンのコーヒーの約83%は日本に販売されるとされ(2012年)、ブルーマウンテンコーヒーの輸出に占める日本の割合は半分を超えるとされる(2026年1月)。2017/18年にジャマイカが輸出したコーヒー26万4,500ボックスの70%を日本が占め、その輸出額は約950万ドルだった。

ジャマイカから日本への最初の直接出荷は1953年3月に行われ、2023年がその70年目にあたる。日本のジャマイカ産コーヒー生豆の輸入量は、2020年405.3トン、2021年200.9トン、2022年363.8トン、2023年355.6トン、2024年395.0トン、2025年288.3トンだった。

制度と組織の歴史

ジャマイカでコーヒーが栽培され始めたのは、1728年にコーヒーが島に導入されたときからとされる。ジャマイカのコーヒー産業局(CIBOJ)は1948年の法律に基づき1950年6月2日に設立され、2000年の規制緩和を経て、2018年1月1日に機能がJACRAに引き継がれた。

数字の読み方

この国の数字は、単位と年の区切りが資料ごとに異なる。生産は袋(60kg袋)・年度、ボックス(チェリー62ポンド)、エーカーなど、複数の単位で示される。日本向けの割合は、約70%(2023年・2017/18年)、約83%(2012年。ブルーマウンテンに限る)、半分超(2026年。ブルーマウンテンの輸出)と、対象と年が異なる。輸出の数字も、豆の輸出を袋で示す推計、2017/18年のボックス数、2023年3月〜2024年2月の12か月の袋数と、単位と期間が揃わない。

買い方の手引き

棚での見え方

2026年10月2日時点の観測では、ジャマイカ産は10件・8店です。内訳は焙煎豆6件、生豆4件で、100gあたりの中央値は焙煎豆3,900円、生豆1,460円でした。精製の欄に値があるのはウォッシュト2件で、店の説明文に出る風味の系統はベリー1件です。

商品名では、産地名の「ジャマイカ」の後に「ブルーマウンテンNo.1」と続く形が中心で、「ジャマイカ」を省いて「ブルーマウンテンNo.1」だけを先頭に置く例、末尾の英字(Jamaica Blue Mountain No.1)で産地を示す例もあります。等級の記号はNo.1の形で出ます。「100%」を添える商品名もあります。生豆の商品名は1kg・200gなど容量を付け、焙煎豆の商品名は100g〜500gの容量や焙煎度(浅煎り・中煎り・深煎り)を続けます。

一方、観測した商品名のなかには、ジャマイカ以外の産地の商品で、精製法の呼び名に「Jamaica」の語を含むものが1件あります。産地の欄だけでなく、商品名全体で産地を読む必要があります。

日本の輸入統計では、ジャマイカ産のコーヒー生豆は2020年の405.3トンから2025年の288.3トンの間で、年によって200.9〜405.3トンの幅で動いています。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

精製の内訳

ウォッシュト1

規格別の相場(生豆・商社規格が読める銘柄だけ)

規格銘柄店100g 中央値
ジャマイカ ブルーマウンテン No.143¥1,300ボードで見る →

観測した商品

9銘柄 / 7店 / 在庫あり 9 / 100g中央値 ¥2,850