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三重

伊勢茶 / 三重県 / MIE

三重県の茶は栽培面積・荒茶生産量とも静岡・鹿児島に次ぐ全国3位で、かぶせ茶の荒茶生産量は全国1位。「伊勢茶」は三重県産100%の緑茶を指す名で、地域団体商標として登録されている。

事実

事実出典階層
三重県の茶の栽培面積は 2024 年に 2,590ha、荒茶生産量は 5,020t で、いずれも静岡・鹿児島に次ぐ全国 3 位である。pref.mie.lg.jpL1
三重県の茶の栽培面積は明治 25 年の 4,419ha が統計上の最大で、戦後は昭和 56・57 年の 4,140ha を頂点に減り、2024 年は 2,590ha。pref.mie.lg.jpL1
三重県の茶の栽培面積は農業恐慌期に 1,400ha、昭和 22 年に 1,154ha まで減り、昭和 50 年には 3,920ha まで回復した。pref.mie.lg.jpL1
三重県の荒茶生産量は昭和 50 年代に 7,000t を超え、平成 24 年の 7,740t のあと漸減し、2024 年は 5,020t(前年より約 200t 減)。pref.mie.lg.jpL1
三重県の茶の産出額は 2023 年に 50 億円で、県の農業産出額 1,218 億円の 4.1% を占め、全国では 4 位にあたる。pref.mie.lg.jpL1
三重県の茶の中心産地は北勢と中南勢にあり、北勢は鈴鹿・四日市・亀山の 3 市を中心に鈴鹿山麓の黒ボク地帯の平坦地に広がる。pref.mie.lg.jpL1
北勢地域は普通煎茶とかぶせ茶が多く、中南勢地域は谷あいの傾斜地や川沿いの平地で、大台町が煎茶、松阪市の旧飯南・飯高が深蒸し煎茶。pref.mie.lg.jpL1
2024 年産の茶種別荒茶生産量で三重県は、かぶせ茶 1,138t が 1 位、番茶 1,039t が 3 位、てん茶 332t と煎茶 706t が各 5 位。pref.mie.lg.jpL2
三重県の茶の摘採は地域差があるが、おおむね一番茶が 4 月下旬から 5 月中旬、二番茶が 6 月下旬から 7 月上旬で、全国的には遅場の産地。pref.mie.lg.jpL1
「伊勢茶」は三重県産 100% の緑茶で、2007 年 4 月 13 日に地域団体商標として登録された。mie-isecha.orgL2
2024 年産のかぶせ茶の荒茶生産量は三重県が 1,138t で 1 位となり、全国主産県の集計 1,928t の約 59% を占める。pref.mie.lg.jpL2
2019 年産のかぶせ茶の荒茶は全国 3,303t のうち三重県が 2,235t で 67.7% を占め、2 位の福岡 240t を大きく上回った。mie-isecha.orgL2
宇治茶は京都府・奈良県・滋賀県・三重県産の茶を、京都府内の業者が府内で宇治地域に由来する製法により仕上加工した緑茶とされる。maff.go.jpL1
三重県の荒茶は全生産量の約 70% が県内の茶商に販売され、県外へは移出量の約 50% が近畿、約 20% が東海、約 30% が関東へ向かうと推定される。pref.mie.lg.jpL1
三重県では延喜年間(900 年ごろ)の初めに、現在の四日市市水沢町の浄林寺(現・一乗寺)で茶樹が栽培されていた記録がある。pref.mie.lg.jpL1
鎌倉時代に茶種を持ち帰って広めた僧が、宇治・駿河などとともに伊勢の川上にも茶種を植えたと伝えられる。pref.mie.lg.jpL1
三重県の茶は文化・文政年間(1804〜1829)ごろに生産が勧められ、幕末から明治初期の輸出ブームで海外貿易の重要な役割を担った。pref.mie.lg.jpL1
三重県では昭和 33 年に水沢茶農業協同組合が全国で初めての茶専門農協として設立され、茶市場を開設した。pref.mie.lg.jpL1
2012 年の三重県の茶園の品種構成(面積割合)は、やぶきたが 86%、在来種が 3%、その他が 11% だった。maff.go.jpL1
三重県の流通品種の大半はやぶきたで、さやまかおりがやぶきたに次ぐ流通量でかぶせ茶地域で増え、おくみどりがそれに続く。pref.mie.lg.jpL1
「みえ緑萌一号」は、やぶきたの実生から三重県科学技術振興センター茶業研究室が選抜した品種で、やぶきたより約 5 日遅い晩生。pref.mie.lg.jpL1
「みえうえじま」は、やぶきたの実生から県内の茶生産者が選抜した品種で、やぶきたより約 3 日早い早生。炭そ病に強い。pref.mie.lg.jpL1
宮崎県が育成したきらり 31(さきみどり×さえみどり)は、2009 年時点で三重県が伊勢茶の戦略品種として普及を目指していた。pref.mie.lg.jpL1
三重県の茶の生葉収穫量は 2024 年に年間 24,100t で、うち一番茶が 10,700t。摘採面積は一番茶・年間とも 2,280ha。pref.mie.lg.jpL1
三重県の茶期別生葉は昭和 50 年に一番茶 14,400t・二番茶 13,500t・冬春秋番茶 4,440t、平成 28 年に一番茶 14,500t・二番茶 9,200t。pref.mie.lg.jpL1
三重県の茶期別生葉の表は、平成 29 年以降の行で二番茶・冬春秋番茶の欄が「-」で、年間と一番茶の値だけが示される。pref.mie.lg.jpL1
かぶせ茶の直接被覆(中級かぶせ)は、遮光量 80〜85% の資材を新芽の 2.0〜3.0 葉期から 10〜15 日かける方法として整理される。pref.mie.lg.jpL1
かぶせ茶の棚式二段被覆(上級かぶせ)は、上段 70〜80% を 2.0 葉期から 7〜10 日、下段 70〜80% を 3.0〜3.5 葉期から 3〜5 日かける。pref.mie.lg.jpL1
玉露に近いかぶせ茶は新芽の 2 葉期ごろから 14 日ほど被覆し、二段被覆で遮光度を 70% 前後から 95% 前後へ段階的に強める方法をとる。pref.mie.lg.jpL1
かぶせ茶の被覆資材は遮光率 60% 以上のものを使い、被覆が 15 日を超える長期になる場合は直接被覆より被覆棚が向くとされる。pref.mie.lg.jpL1
煎茶の色沢向上をねらう被覆は、摘採前 5 日前後の期間行うとされる。pref.mie.lg.jpL1
三重県茶業研究室が考案した直掛け段階被覆は、遮光率 85% で始めた被覆の収穫 5 日前に同じ資材を 1 枚重ね、遮光率を約 98% にする方法である。pref.mie.lg.jpL1
三重県の茶栽培経営体数は、農林業センサスで平成 22 年が 1,480、平成 27 年が 967、令和 2 年が 601 経営体と示されている。pref.mie.lg.jpL1
三重県の製茶工場は平成 22 年の 411 軒から令和 2 年の 219 軒へ減り、令和 2 年は年間生葉処理量が 100t 以上で 71 軒、100t 未満で 148 軒。pref.mie.lg.jpL1
三重県の令和 2 年の茶農家 1 戸あたり経営面積は 4.5ha、製茶工場 1 軒あたりの茶葉取扱い面積は 12.37ha (県の計画の値)。pref.mie.lg.jpL1
2026 年 8 月 5〜7 日に三重県四日市市で審査した第 78 回関西茶品評会の出品は 336 点で、うち三重県産が 139 点(かぶせ茶 50 点を含む)。pref.mie.lg.jpL1
第 78 回関西茶品評会の産地賞(上位 3 点の合計審査得点で市町村ごとに決まる)は、普通煎茶が大台町、深蒸し煎茶が松阪市、かぶせ茶が四日市市で 1 位。pref.mie.lg.jpL1
三重県の伊勢茶振興計画は令和 4〜13 年度の 10 年間を計画期間とし、基本的にはおおむね 5 年ごとに見直し、茶業を取り巻く情勢の変化などを踏まえて必要に応じて適宜見直すと定めている。pref.mie.lg.jpL1
伊勢茶振興計画の令和 13 年の目標は、他産業従事者と同程度以上の所得がある茶の認定農業者の割合 35.8% を 60.0% に、茶園の将来利用に合意のある集落を 3 から 53 にすること。pref.mie.lg.jpL1
伊勢茶振興計画の令和 13 年の目標は、1 世帯あたりの茶の平均購入量を 1,137g から 1,610g に、消費拡大に協力する店舗・事業者を 422 から 700 箇所にすること。pref.mie.lg.jpL1
(一財)食品産業センターの制度「本場の本物」に、三重茶農業協同組合の「伊勢本かぶせ茶」が認定されている。pref.mie.lg.jpL1

百科

位置と産地

三重県の茶の中心産地は北勢と中南勢にある。北勢は鈴鹿・四日市・亀山の3市を中心に、鈴鹿山麓の黒ボク地帯の平坦地に広がる。中南勢は谷あいの傾斜地や川沿いの平地に茶園がある。

北勢地域は普通煎茶とかぶせ茶が多い。中南勢地域では、大台町が煎茶、松阪市の旧飯南・飯高が深蒸し煎茶の産地である。

統計の数字

2024年の三重県の茶の栽培面積は2,590ha、荒茶生産量は5,020tで、いずれも静岡・鹿児島に次ぐ全国3位である。2023年の茶の産出額は50億円で、県の農業産出額1,218億円の4.1%を占め、全国では4位にあたる。

栽培面積は、明治25年の4,419haが統計上の最大である。農業恐慌期に1,400ha、昭和22年に1,154haまで減り、昭和50年には3,920haまで回復した。戦後の頂点は昭和56・57年の4,140haで、その後は減り、2024年は2,590haになった。

荒茶生産量は昭和50年代に7,000tを超え、平成24年の7,740tのあと漸減した。2024年の5,020tは前年より約200t減っている。

かぶせ茶の産地

2024年産の茶種別の荒茶生産量で、三重県はかぶせ茶が1,138tで1位、番茶が1,039tで3位、てん茶が332tと煎茶が706tで各5位である。かぶせ茶の1,138tは、全国の主産県の集計1,928tの約59%にあたる。

2019年産では、かぶせ茶の荒茶は全国3,303tのうち三重県が2,235tで67.7%を占め、2位の福岡の240tを大きく上回った。2019年の割合(67.7%)と2024年の割合(約59%)は、年も集計の範囲も違う数字である。

摘採の時期

三重県の茶の摘採は地域差があるが、おおむね一番茶が4月下旬から5月中旬、二番茶が6月下旬から7月上旬である。全国的には遅場の産地にあたる。

茶期と生葉

2024年の三重県の茶の生葉収穫量は年間24,100tで、うち一番茶が10,700tである。摘採面積は一番茶・年間とも2,280haである。

茶期別の生葉は、昭和50年に一番茶14,400t・二番茶13,500t・冬春秋番茶4,440tで、平成28年は一番茶14,500t・二番茶9,200tだった。県の茶期別生葉の表は、平成29年以降の行で二番茶と冬春秋番茶の欄が「-」になり、年間と一番茶の値だけが示される。

かぶせ茶の被覆

かぶせ茶の被覆資材は遮光率60%以上のものを使い、被覆が15日を超える長期になる場合は、直接被覆より被覆棚が向くとされる。

直接被覆(中級かぶせ)は、遮光量80〜85%の資材を新芽の2.0〜3.0葉期から10〜15日かける方法である。棚式二段被覆(上級かぶせ)は、上段70〜80%を2.0葉期から7〜10日、下段70〜80%を3.0〜3.5葉期から3〜5日かける。

玉露に近いかぶせ茶は、新芽の2葉期ごろから14日ほど被覆し、二段被覆で遮光度を70%前後から95%前後へ段階的に強める。

三重県茶業研究室が考案した直掛け段階被覆は、遮光率85%で始めた被覆の収穫5日前に同じ資材を1枚重ね、遮光率を約98%にする方法である。煎茶の色沢向上をねらう被覆は、摘採前5日前後の期間行うとされる。

経営体と製茶工場

三重県の茶栽培経営体数は、農林業センサスで平成22年が1,480、平成27年が967、令和2年が601経営体である。製茶工場は平成22年の411軒から令和2年の219軒へ減り、令和2年は年間生葉処理量が100t以上で71軒、100t未満で148軒だった。

令和2年の茶農家1戸あたり経営面積は4.5ha、製茶工場1軒あたりの茶葉取扱い面積は12.37haとされる。これらは県の計画に載る値である。

品評会

2026年8月5〜7日に四日市市で審査した第78回関西茶品評会の出品は336点で、うち三重県産が139点(かぶせ茶50点を含む)だった。産地賞は上位3点の合計審査得点で市町村ごとに決まり、普通煎茶は大台町、深蒸し煎茶は松阪市、かぶせ茶は四日市市が1位だった。

振興の計画

三重県の伊勢茶振興計画は、令和4〜13年度の10年間を計画期間とする。基本的にはおおむね5年ごとに見直し、茶業を取り巻く情勢の変化などを踏まえて必要に応じて適宜見直すと定めている。

令和13年の目標は、他産業従事者と同程度以上の所得がある茶の認定農業者の割合を35.8%から60.0%に、茶園の将来利用に合意のある集落を3から53にすることである。1世帯あたりの茶の平均購入量は1,137gから1,610gに、消費拡大に協力する店舗・事業者は422から700箇所にする目標である。

流通

三重県の荒茶は、全生産量の約70%が県内の茶商に販売される。県外へは移出量の約50%が近畿、約20%が東海、約30%が関東へ向かうと推定される。これらは推定の数字である。

品種

2012年の茶園の品種構成(面積割合)は、やぶきたが86%、在来種が3%、その他が11%だった。2009年の時点で、流通品種の大半はやぶきたで、さやまかおりがやぶきたに次ぐ流通量でかぶせ茶地域で増え、おくみどりがそれに続いた。

「みえ緑萌一号」は、やぶきたの実生から県の茶業研究室が選抜した品種で、やぶきたより約5日遅い晩生である。「みえうえじま」は、やぶきたの実生から県内の茶生産者が選抜した品種で、やぶきたより約3日早い早生で、炭そ病に強い。

宮崎県が育成した「きらり31」(さきみどり×さえみどり)は、2009年の時点で、三重県が伊勢茶の戦略品種として普及を目指していた。

制度と表示

「伊勢茶」は三重県産100%の緑茶で、2007年4月13日に地域団体商標として登録された。

(一財)食品産業センターの制度「本場の本物」には、三重茶農業協同組合の「伊勢本かぶせ茶」が認定されている。

三重県産の茶は、宇治茶の原料産地に含まれる。宇治茶は、京都府・奈良県・滋賀県・三重県産の茶を、京都府内の業者が府内で宇治地域に由来する製法により仕上加工した緑茶とされる。宇治茶の定義は京都の頁にまとめています。

歴史

三重県では、延喜年間(900年ごろ)の初めに、現在の四日市市水沢町の浄林寺(現・一乗寺)で茶樹が栽培されていた記録がある。

鎌倉時代に茶種を持ち帰って広めた僧が、宇治・駿河などとともに伊勢の川上にも茶種を植えたと伝えられる。

文化・文政年間(1804〜1829)ごろに生産が勧められ、幕末から明治初期の輸出ブームでは、三重県の茶が海外貿易の重要な役割を担った。

昭和33年に水沢茶農業協同組合が全国で初めての茶専門農協として設立され、茶市場を開設した。

買い方の手引き

棚での見え方

2026-10-02 の観測では、産地を三重とする茶葉は 4 件、扱う店は 2 店です。茶種の欄は緑茶が 4 件で、摘み取りの時期の欄が付いた商品は新茶の 1 件です。等級の欄が付いた商品はありません。100g あたりに換算した価格の中央値は 6,097 円です。店の説明文から取り出せた風味の系統の語はありません。

商品名の型

商品名には「伊勢」を頭に付けた茶種名(かぶせ茶・煎茶・玉露)の型があります。容量やグラム数、缶・袋などの容れ物を続ける型も見られます。

贈答向けの商品名では、送料無料の条件や、季節の贈り物を指す語が角括弧の中に長く続きます。「伊勢茶」「三重県産」「産地直送」のような産地の語が、この続きの中に入ることもあります。

もう 1 つの型は、番号と品種名(みえうえじま)をそのまま商品名にしたものです。品種名が前に出る場合、茶種や産地は名前の外にあります。

産地名の読み方

「伊勢茶」は三重県産 100% の緑茶を指します。商品名に「伊勢」とだけ付く場合も、県内のどの地域かまでは分かりません。県内の地域は、次の節の北勢と中南勢に分けて書いています。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

茶種の内訳

緑茶7

観測した商品

8銘柄 / 4店 / 在庫あり 7 / 100g中央値 ¥7,000