ORIGIN — COUNTRY / COFFEE
東ティモール
ティモール・レステ / 東チモール / TIMOR-LESTE / EAST TIMOR
ティモール島東部の国で、高地のエルメラ・アイナロなどでアラビカを育てる。棚の商品は生豆が中心で、県名や村名・組合名の後にウォッシュなどの精製が続く型が見られる。
事実
| 事実 | 出典 | 階層 |
|---|---|---|
| 東ティモールは 2023 年に約 12,000 t のコーヒーを輸出し、主な相手は米国と欧州だった。 | wto.org | L1 |
| 東ティモールではコーヒーが農産物輸出の首位で、輸出全体では石油・ガスに次ぎ、約 38,000 世帯が栽培に携わる。 | wto.org | L1 |
| 東ティモールのコーヒーは、高地の Liquica・Ermera・Ainaro・Bobonaro・Aileu の各県を中心に栽培される。 | openknowledge.fao.org | L1 |
| エルメラ県とアイレウ県の高地では、有機のアラビカが標高 1,200〜1,800 m で栽培される。 | timorleste.tl | L1 |
| Cooperativa Café Timor(CCT)は 1994 年に、USAID の資金で米国の協同組合が約 450 人の農家を組織して発足した。 | ncbaclusa.coop | L2 |
| Cooperativa Café Timor の組合員は 2021 年の時点で約 26,700 の小農家族で、有機・フェアトレードのアラビカを輸出する。 | ncbaclusa.coop | L2 |
| 東ティモールの山地で主に栽培される品種はティモールハイブリッド(アラビカとロブスタの交雑種)だとされる。 | wto.org | L1 |
| コーヒーは 1800 年代にポルトガルから東ティモールへ入り、1950 年代の総督の復興計画で 13 県中 8 県に広まった。 | wto.org | L1 |
| 東ティモールのコーヒー業界団体に Associação Café Timor(ACTL)があり、エルメラ県に拠点を置いて小規模農家のコーヒー部門を代表する。 | timorleste.tl | L1 |
| 東ティモールでは、2009 年 9 月 18 日の閣僚令 1/2009 が、コーヒーの原産地証明の手続きを定めている。 | wto.org | L1 |
| 東ティモールのコーヒー協会は 2016 年 12 月に初の全国カッピング競技会を開き、62 点の出品のうち 47 点が 80 点以上だった。 | freshcup.com | L3 |
| 東ティモールでアラビカの最適な気温域(18〜21度)は標高1,000〜1,550mにあり、ロブスタの最適域は標高0〜850mにある。 | adb.org | L1 |
| 東ティモールでは標高800〜1,000mの帯でアラビカとロブスタの両方が栽培されている。 | adb.org | L1 |
| 東ティモールで商業栽培されるのはアラビカとロブスタで、アラビカの多くは1927年に同国で見つかった自然交雑種ハイブリッド・デ・ティモールの子孫である。 | adb.org | L1 |
| 東ティモールのコーヒーの精製はナチュラル、パルプドナチュラル(ハニー)、ウォッシュトの3方式に分けて示され、ウォッシュトは多くの水を要する。 | adb.org | L1 |
| 東ティモールの小農の多くは、収穫した果実を他者や協同組合に売るか、簡素な設備で一部または全部を自分たちで処理する。 | adb.org | L1 |
| 東ティモールのコーヒーの収穫期は5月から9月で、年間で月降水量が最も少ない時期にあたる。 | adb.org | L1 |
| 東ティモールのコーヒーは全世帯の37.5%が栽培しており、そのうち半数の世帯が現金収入をこの作物に頼っている。 | adb.org | L1 |
| 日本の東ティモール産コーヒー生豆の輸入は2025年に292,739kgで輸入国別の21位、2024年は263,138kg(22位)、2023年は194,206kg(23位)である。 | coffee.ajca.or.jp | L2 |
| 東ティモールの主なコーヒー県の年降水量は、Aileu 2,059 mm・Ainaro 2,391 mm・Ermera 2,068 mm・Liquica 1,554 mm・Manufahi 1,782 mm とされる。 | adb.org | L1 |
| 東ティモールの年平均気温は、標高が 100 m 上がるごとに 0.55℃ 下がる。 | adb.org | L1 |
| 東ティモールは中央の山脈により、乾燥した北岸と斜面、涼しい高地、湿った南の斜面と海岸の 3 つの気候区に分かれる。 | fao.org | L1 |
| 東ティモールは多くのインドネシアの島と違い火山起源ではなく、海底から隆起した複雑な風化岩の構造だと説明される。 | fao.org | L1 |
| 東ティモールでは土壌の発達を左右する要因として、気候よりも土地の起伏と、それに伴う過度の土壌侵食・移動が重要とされる。 | seedsoflifetimor.org | L2 |
| ティモール島は過去約 500 万年、オーストラリアとユーラシアのプレートの収束で隆起し続け、山地が島の背骨をなす。 | seedsoflifetimor.org | L2 |
| 東ティモールの応用研究・種苗生産・苗圃管理・農民訓練には大きな弱点があり、生産性向上の土台は整備途上とされる。 | adb.org | L1 |
| ADB 支援の事業(2020〜2024 年)は、農業省技術者が運営する多品種比較試験 1 件以上と、農家管理の試験・実証区 10 か所を設ける計画だった。 | adb.org | L1 |
| ハイブリッド・デ・ティモールの系統は、ポルトガルのさび病研究センター(CIFC)に東ティモール島から種子で導入され、1976 年からブラジルへ送られた。 | scielo.br | L2 |
| 1999 年の東ティモールの収穫約 8,000 t のうち 2,000 t 超が有機認証のコーヒーで、組合員は約 17,000 人だった。 | fao.org | L1 |
| 東ティモールの有機認証は 1995 年に米国の OCIA の検査で始まり、最初は 2 つの生産者グループの約 700 人だった。 | fao.org | L1 |
| C-CAT(Cooperativa Comercio Agricola de Timor)は 2017 年から Fairtrade 認証で、組合員 1,501 人が 2,481.5 ha で年 19.2 万 kg を生産する。 | fairtrade.net | L2 |
| FAO 統計の東ティモールのコーヒー生産量は、2008 年の 14,009 t から 2012 年に 3,660 t へ減り、2021 年に 13,314 t まで戻った。 | bulks-faostat.fao.org | L1 |
| 1970 年代後半〜1990 年代の東ティモールのコーヒー生産は年 5,000〜8,000 t(生豆)で、収量は生豆換算で約 150 kg/ha だった。 | fao.org | L1 |
| 近年の減産の要因として、気候変動、コーヒーと日陰樹の老木化、加工設備と道路の不足、仲買人による低い価格が挙げられる。 | th.boell.org | L3 |
| 東ティモールで最も一般的な病害虫は、コーヒーさび病、コーヒーノミキクイムシ、コーヒー幹の穿孔虫である。 | adb.org | L1 |
| 2000 年代初めの調査で、日陰樹ファルカタ(P. falcataria)の農園の 67% が真菌病に感染し、農園内の感染率は 90% に達した。 | adb.org | L1 |
| ポルトガルが導入したティピカ系のアラビカはさび病で失われ、自然交雑種ハイブリッド・デ・ティモールに置き換わったとされる。 | fao.org | L1 |
| 東ティモール政府は 2019 年に国家コーヒー部門開発計画 2019〜2030 を承認し、2030 年までに生産を倍増、輸出収入を 270% 増やす目標を掲げた。 | adb.org | L1 |
| 同計画は 2019〜2030 年に約 3,800 万ドルの投資を見込み、6 つの重点分野で活動を進める。 | adb.org | L1 |
| ADB 支援の「コーヒー・アグロフォレストリー生計向上事業」は 2020〜2024 年・総額 320 万ドルで、6 県の 2,000 世帯に研修を行う。 | adb.org | L1 |
| 東ティモールの国内消費量の統計は 2014 年時点で得られておらず、生産農家が自分の生産の一部を飲む証拠がある。 | dev.ico.org | L1 |
| 国家コーヒー部門開発計画は、国内消費と観光を 6 つの重点分野の 1 つに挙げる。 | adb.org | L1 |
百科
位置と産地
東ティモールのコーヒーは、高地のLiquica・Ermera・Ainaro・Bobonaro・Aileuの各県を中心に栽培されます。エルメラ県とアイレウ県の高地では、有機のアラビカが標高1,200〜1,800mで栽培されるとされます。
アラビカの最適な気温域(18〜21度)は標高1,000〜1,550mにあり、ロブスタの最適域は標高0〜850mにあります。標高800〜1,000mの帯では、アラビカとロブスタの両方が栽培されています。
気候と地形
主なコーヒー県の年降水量は、Aileu 2,059mm・Ainaro 2,391mm・Ermera 2,068mm・Liquica 1,554mm・Manufahi 1,782mmとされます。年平均気温は、標高が100m上がるごとに0.55℃下がります。国は中央の山脈により、乾燥した北岸と斜面、涼しい高地、湿った南の斜面と海岸の3つの気候区に分かれます。
ティモール島は過去約500万年、オーストラリアとユーラシアのプレートの収束で隆起し続け、山地が島の背骨をなします。多くのインドネシアの島と違って火山起源ではなく、海底から隆起した複雑な風化岩の構造だと説明されます。土壌の発達を左右する要因としては、気候よりも土地の起伏と、それに伴う過度の土壌侵食・移動が重要とされます。
生産と品種
東ティモールで商業栽培されるのはアラビカとロブスタで、アラビカの多くは1927年に同国で見つかった自然交雑種ハイブリッド・デ・ティモールの子孫です。山地で主に栽培される品種はティモールハイブリッド(アラビカとロブスタの交雑種)だとされます。ポルトガルが導入したティピカ系のアラビカはさび病で失われ、ハイブリッド・デ・ティモールに置き換わったとされます。ハイブリッド・デ・ティモールの系統は、ポルトガルのさび病研究センター(CIFC)に東ティモール島から種子で導入され、1976年からブラジルへ送られました。
FAO統計の生産量は、2008年の14,009tから2012年に3,660tへ減り、2021年に13,314tまで戻りました。1970年代後半〜1990年代の生産は年5,000〜8,000t(生豆)で、収量は生豆換算で約150kg/haだったとされますが、この数字には異なる見方があります。1999年の収穫約8,000tのうち2,000t超が有機認証のコーヒーで、組合員は約17,000人でした。
近年の減産の要因として、気候変動、コーヒーと日陰樹の老木化、加工設備と道路の不足、仲買人による低い価格が挙げられます。最も一般的な病害虫は、コーヒーさび病、コーヒーノミキクイムシ、コーヒー幹の穿孔虫です。2000年代初めの調査では、日陰樹ファルカタ(P. falcataria)の農園の67%が真菌病に感染し、農園内の感染率は90%に達しました。
精製と収穫
精製はナチュラル、パルプドナチュラル(ハニー)、ウォッシュトの3方式に分けて示され、ウォッシュトは多くの水を要します。小農の多くは、収穫した果実を他者や協同組合に売るか、簡素な設備で一部または全部を自分たちで処理します。
収穫期は5月から9月で、年間で月降水量が最も少ない時期にあたります。
制度と組織
1994年に発足したCooperativa Café Timor(CCT)は、USAIDの資金で米国の協同組合が約450人の農家を組織したのが始まりです。組合員は2021年の時点で約26,700の小農家族で、有機・フェアトレードのアラビカを輸出します。コーヒーの業界団体にはAssociação Café Timor(ACTL)があり、エルメラ県に拠点を置いて小規模農家のコーヒー部門を代表します。
有機認証は1995年に米国のOCIAの検査で始まり、最初は2つの生産者グループの約700人でした。C-CAT(Cooperativa Comercio Agricola de Timor)は2017年からFairtrade認証で、組合員1,501人が2,481.5haで年19.2万kgを生産します。
2009年9月18日の閣僚令1/2009が、コーヒーの原産地証明の手続きを定めています。協会は2016年12月に初の全国カッピング競技会を開き、62点の出品のうち47点が80点以上でした。
政府は2019年に国家コーヒー部門開発計画2019〜2030を承認し、2030年までに生産を倍増、輸出収入を270%増やす目標を掲げました。同計画は2019〜2030年に約3,800万ドルの投資を見込み、6つの重点分野で活動を進めます。国内消費と観光も重点分野の1つです。ADB支援の「コーヒー・アグロフォレストリー生計向上事業」は2020〜2024年・総額320万ドルで、6県の2,000世帯に研修を行います。この事業は、農業省技術者が運営する多品種比較試験1件以上と、農家管理の試験・実証区10か所を設ける計画でした。応用研究・種苗生産・苗圃管理・農民訓練には大きな弱点があり、生産性向上の土台は整備途上とされます。
経済・輸出と日本への輸入
コーヒーは農産物輸出の首位で、輸出全体では石油・ガスに次ぎ、約38,000世帯が栽培に携わるとされます。2023年には約12,000tを輸出し、主な相手は米国と欧州でした。全世帯の37.5%がコーヒーを栽培しており、そのうち半数の世帯が現金収入をこの作物に頼っています。
国内消費量の統計は2014年時点で得られておらず、生産農家が自分の生産の一部を飲む証拠があります。
日本の東ティモール産コーヒー生豆の輸入は、2025年に292,739kgで輸入国別の21位、2024年は263,138kg(22位)、2023年は194,206kg(23位)です。
歴史
コーヒーは1800年代にポルトガルから東ティモールへ入り、1950年代の総督の復興計画で13県中8県に広まったとされます。
買い方の手引き
棚での見え方
2026年10月1日時点の観測では、東ティモール産は36件・10店です。種類の内訳は生豆26件、焙煎豆2件、焙煎サービス8件で、生豆が7割余りを占めます。100gあたりの価格の中央値は、焙煎豆が931円、生豆が252円です。
精製の欄が埋まっているのは8件で、ウォッシュト7件、ハニー1件です。店の説明文に出る風味の系統の語は、この産地では集計できませんでした。
商品名の例では、「東ティモール」の後に県名(エルメラ、アイナロ)や村名・組合名・生産者グループ名が続き、その後に精製(ウォッシュ、ハニー)が並ぶ型が目立ちます。「有機JAS」「オーガニック」「フェアトレード」「JAS認証」など、認証の語が商品名に入る例も複数あります。
観測
コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。
観測した商品
焙煎豆相場ボードを「東ティモール」で絞り込む →生豆価格ボードを「東ティモール」で絞り込む →「東ティモール」の観測銘柄を検索する →