TERM — GRADE / COFFEE

AA

AA+

AAはスクリーンサイズ(豆の大きさ)による生豆の等級で、ケニア・タンザニアをはじめ複数の生産国で最も大きい平豆の等級として定められている。

事実

事実出典階層
ケニアの規則では、AAは平豆でスクリーン21を通り18に留まると定められている(径換算で約7.2mm)infotradekenya.go.keL1
ケニアの規則では、各等級はその等級に該当する豆が重量比で最低95%を占めることが条件とされているinfotradekenya.go.keL1
ケニアの規則のFifth Scheduleは大きさの規格(Kenya Standards)・カッピングによる品質評価(Specialty Coffee Grading Standards)・認証(Certifications)の3部に分かれており、大きさの等級と風味評価は制度上別枠に置かれているinfotradekenya.go.keL1
商用の技術解説(Cafe Imports・coffeehunter.com)はケニアAAのスクリーンを「17から18」と記し、公式規則の「主に18・一部17」という記述とは範囲のまとめ方が異なるcdn.cafeimports.comL3
サイズ規格は大きさ・形状・比重による物理的な分類で風味の格付けではなく、ケニアでは風味は別途「クラス」(カッピングによる格付け)で評価するという技術解説がある(未確認)kabarnlab.comL4
サイズによる規格は品質より均一性の指標に近く、オークションの相場の立ち方でケニアAAロットが高値になりやすいが、ABやPBからも良いカップは出るという趣旨の記述があるroyalny.comL3
タンザニアの規則では、AAは重量比で最低90%がスクリーン18に留まり、スクリーン17に留まるものは8から10%を上限、スクリーン15に留まるものは2%を上限とすると定められているfaolex.fao.orgL1
タンザニアの規則はB等級とC等級の境界にあたる部分のテキスト抽出が崩れており、どちらの等級にどの数値が属するかは確認できていない(未確認)faolex.fao.orgL4
商用の技術解説はタンザニアAAのスクリーンを「18」のみ(Cafe Imports)、または「17から18」(Atlas Coffee Importers)と記し、資料によって範囲が異なるcdn.cafeimports.comL3
ウガンダのアラビカ標準案(DUS 1957:2018)はAAを重量比90%がスクリーン17に留まると定めており、ケニア・タンザニアのAA(スクリーン18中心)よりスクリーン一段小さい。正式な国家標準として発効しているかは確認できていない(未確認)members.wto.orgL4
インドの「プランテーションAA」(水洗式アラビカ)は7.10mm(スクリーン18)に90%以上、6.65mm(スクリーン17)に100%が留まるとする解説があるが、一次規則そのものは確認できていない(未確認)agriculture.instituteL4

百科

豆の大きさで決まる区分

AAは、生豆をふるい(スクリーン)にかけて大きさで選り分ける区分のひとつです。スクリーンの番号は1/64インチを単位とした目の大きさで、番号が大きいほど目が粗く、より大きな豆だけがそのスクリーンに留まります。振り分けたあと、豆が重量比でどれだけその等級の範囲に収まっているかを基準に、AA・AB・Cのような等級名が付けられます。この仕組みはケニア・タンザニアをはじめとする複数の生産国で使われており、AAはそのなかで最も大きい平豆の等級として位置づけられています。

ケニアの制度

ケニアでは、The Crops Act(2013年制定)に基づく2019年の規則(Legal Notice No. 102)が生豆の等級を定めています。この規則のFifth Scheduleによれば、AAは平豆でスクリーン21を通り18に留まる豆(径換算で約7.2mm)とされ、各等級はその等級に該当する豆が重量比で最低95%を占めることが条件になっています。商用の技術解説(Cafe Imports・coffeehunter.com)ではケニアAAのスクリーンを「17から18」と紹介する例もありますが、公式規則の「主に18・一部17」という記述とは範囲のまとめ方が異なります。

タンザニアの制度

タンザニアでは、Coffee Industry Act(2001年)に基づく2003年の規則(Coffee Industry Regulations)が、AAを重量比で最低90%がスクリーン18に留まり、スクリーン17に留まるものは8から10%を上限、スクリーン15に留まるものは2%を上限とすると定めています。この規則にはAAより小さいA・B・Cの等級も定義されていますが、規則PDFのテキスト抽出が崩れており、B等級とC等級の境界にあたる数値がどちらの等級に属するかは確認できていません(未確認)。

大きさの等級であって味の格付けではないこと

AAという等級は、豆の大きさ・形状・比重による物理的な分類であり、風味の格付けそのものではありません。ケニアの規則自体、大きさによる規格(Kenya Standards)と、カッピングによる専門的な品質評価(Specialty Coffee Grading Standards)を別の表として分けて定めています。技術解説では、大きさの規格は品質そのものより均一性の指標に近く、オークションの相場の立ち方によってケニアAAロットが高値になりやすい一方、ABやPBの等級からも良いカップは出るという趣旨の記述があります。

他国での使われ方

AA・AB・PBという名称の系統は、ケニア・タンザニア(旧英領東アフリカ)で確立した命名がウガンダにも広がったものです。ウガンダのアラビカ(ブギス・セベイ県産)の標準案(DUS 1957:2018)はAAを重量比90%がスクリーン17に留まると定めており、ケニア・タンザニアのAA(スクリーン18中心)よりスクリーン一段小さい基準になっています。この標準は2018年にWTOへ通報された草案の段階の資料で、正式な国家標準として発効しているかは確認できていません(未確認)。インドの「プランテーションAA」(水洗式アラビカ)を紹介する解説もありますが、インドの一次規則そのものには今回到達できておらず、裏付けは弱いままです(未確認)。

買い方の手引き

商品名での書かれ方

生豆の商品名には「AA」という略記がそのまま使われることがほとんどで、全角の「AA」表記もときどき見られます。「AA+」や「AA++」のように記号を重ねた表記も一部にあり、観測所ではこれらをまとめてAAのページで扱っています。

産地と必ず一緒に読む

「AA」は産地の表記と組み合わさって初めて意味を持ちます。ケニアの「AA」とタンザニアの「AA」はどちらもスクリーン18を中心とする点では近いものの、重量比の条件や隣接するスクリーンの許容幅は制度ごとに異なります。産地名が書かれていない商品名の「AA」は、どちらの制度に基づく表記か商品名だけからは判断できません。

生豆価格ボードでの比べ方

生豆価格ボードでは、産地と規格の組み合わせで店をまたいで価格を比較できます。同じ「AA」でもケニア産とタンザニア産は別の行として扱われ、規格の表記が無い単一農園のロットは比較対象になりません。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

189銘柄 / 20店 / 在庫あり 73

松屋珈琲タンザニア AA¥202 /100g在庫あり2026-09-12
生豆本舗タンザニア AA (キリマンジャロ)¥304 /100g在庫あり2026-09-12
松屋珈琲ケニア AA¥219 /100g在庫あり2026-09-12
松屋珈琲ケニア AA マサイ¥265 /100g在庫あり2026-09-12
ワイルド珈琲ストアタンザニア AA アデラ()¥269 /100g在庫あり2026-09-12

ほか159銘柄。