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AB

ABはスクリーンサイズ(豆の大きさ)による生豆の等級で、ケニアではAAより一段小さい範囲をひとつの等級名にまとめている。タンザニアではA等級とB等級は別々に定められる。

事実

事実出典階層
ケニアの規則では、ABは平豆でスクリーン18を通り16に留まると定められている(径換算で約6.35mm)infotradekenya.go.keL1
ケニアの規則では、各等級はその等級に該当する豆が重量比で最低95%を占めることが条件とされているinfotradekenya.go.keL1
ケニアの規則では、ABより小さいC等級はスクリーン16を通り10に留まる小粒の平豆と定められているinfotradekenya.go.keL1
ケニアの規則のFifth Scheduleは大きさの規格・カッピングによる品質評価・認証の3部に分かれており、ABを含む大きさの等級は風味評価と制度上別枠に置かれているinfotradekenya.go.keL1
商用の技術解説はケニアABのスクリーンを「15から16」と記し、公式規則の「主に16・一部15」という記述とは範囲のまとめ方が異なるcdn.cafeimports.comL3
タンザニアの規則ではA等級・B等級とも重量比最低90%がスクリーン15/16に留まると定められているが、両等級の境界にあたる数値はテキスト抽出が崩れておりどちらの等級に属するかは確認できていない(未確認)faolex.fao.orgL4
商用の技術解説はタンザニアの「AB」をスクリーン「15から17」(Cafe Imports)、または「15/16」(Atlas Coffee Importers)の範囲として紹介するcdn.cafeimports.comL3
ウガンダのアラビカ標準案(DUS 1957:2018)ではA等級はスクリーン16中心と定められ、ケニアのAB(16から18の範囲)とは区分の切り方が異なる。正式な国家標準としての発効状況は確認できていない(未確認)members.wto.orgL4
サイズによる規格は品質より均一性の指標に近く、オークションの相場の立ち方でケニアAAロットが高値になりやすいが、ABやPBからも良いカップは出るという趣旨の記述があるroyalny.comL3

百科

AAとの違い

AAが単独のスクリーン範囲(ケニアでは21を通り18に留まる豆)を指すのに対し、ABはそのひとつ下の範囲を指す等級です。スクリーン番号の意味や大きさによる区分の考え方そのものはAAのページで扱っているため、ここではAB固有の事実に絞って説明します。

ケニアの制度でのAB

ケニアの規則(Legal Notice No. 102, 2019のFifth Schedule)は、ABを平豆でスクリーン18を通り16に留まる豆(径換算で約6.35mm)と定めています。ケニアの規則にはAAとABのほか、ABより小さいC等級(スクリーン16を通り10に留まる)も定められており、ABはAAとCのあいだに位置する等級として整理されています。商用の技術解説ではケニアABのスクリーンを「15から16」と記す例もあり、公式規則の「主に16・一部15」という記述とは範囲のまとめ方が異なります。

タンザニアではA・Bが別々の等級

タンザニアの規則(Coffee Industry Regulations, 2003)では、A等級とB等級がそれぞれ独立した等級として定められており、ケニアのように「AB」という統合された等級名は使われません。規則ではA等級もB等級も重量比最低90%がスクリーン15/16に留まると定めていますが、規則PDFのテキスト抽出でAとBの境界にあたる数値がどちらの等級に属するかが崩れており、確定できていません(未確認)。商用の技術解説では、タンザニアの「AB」という表記そのものを「15から17」(Cafe Imports)や「15/16」(Atlas Coffee Importers)のスクリーン範囲として紹介する例もあります。

ケニアの出荷での位置づけ

ケニアの規則のFifth Scheduleは、大きさの規格(Kenya Standards)とカッピングによる品質評価(Specialty Coffee Grading Standards)、認証(Certifications)の3部に分かれており、ABを含む大きさの等級は風味評価と制度上別枠に置かれています。オークションでの取引や商品名での扱われ方を見ると、AAがケニア・タンザニア産の商品名で多く使われる一方、ABの表記が使われる頻度はそれよりずっと少なく、AAほど前面に出ることの少ない等級です。

AAとの価格の見え方

サイズによる規格は品質より均一性の指標に近く、オークションの相場の立ち方でケニアAAロットが高値になりやすいが、ABやPBからも良いカップは出るという趣旨の記述が技術解説にあります。これは等級の優劣を評価するものではなく、大きさが違う豆をどう束ねて取引するかという制度上の性質です。観測所でも、AAとABは味の優劣ではなく、別の等級として産地ごとに別の行で価格を比べる対象として扱っています。

買い方の手引き

商品名での書かれ方

生豆の商品名には「AB」という略記がそのまま使われます。AAと同じく略記2文字での表記が中心で、日本語での言い換え表記はほとんど見られません。

産地と必ず一緒に読む

「AB」は産地の表記と組み合わさって初めて意味を持ちます。ケニアの「AB」は平豆でスクリーン18を通り16に留まる単一の等級ですが、タンザニアの制度にはABという統合された等級名はなく、A等級・B等級がそれぞれ独立して定められています。産地名の無い「AB」表記は、どちらの制度を指しているか商品名だけからは判断できません。

AAとの価格の見え方

サイズによる規格は品質より均一性の指標に近く、オークションの相場の立ち方でケニアAAロットが高値になりやすいが、ABやPBからも良いカップは出るという趣旨の記述が技術解説にあります。これは等級間の優劣を示すものではなく、生豆価格ボードではAAとABを別の等級・別の行として、産地ごとに店をまたいで価格を比べる観測上の対象として扱っています。規格の表記が無い単一農園のロットは比較対象になりません。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

12銘柄 / 4店 / 在庫あり 2