TERM — GRADE / COFFEE
エクセルソ
EXCELSO
コロンビアの生豆輸出規格の一つで、スクリーン14を基準に区分される。UGQ・EPなどの下位区分があり、輸出許容値は2013年の報告と2016年の決議で異なる数値が示されている。
事実
| 事実 | 出典 | 階層 |
|---|---|---|
| コロンビア国家品質委員会(Comité Nacional de Cafeteros)のResolución 2 de 2016(2016年4月25日承認)はResolución 5 de 2002とResolución 3 de 2015を置き換え、Excelso(エクセルソ)の輸出許容値をスクリーン14/64通過・12/64残留で1.5%から5%に緩和した。理由はニューヨークのGreen Coffee Associationの国際基準(14/64・許容5%)に合わせるためとされる | elnuevosiglo.com.co | L3 |
| UGQ(Usual Good Quality)は機械選別のみの標準的なExcelsoを指し、EP(European Preparation、スペイン語圏ではEuropaとも呼ばれる)は機械選別に加え手選別で欠点豆・異物を追加除去したExcelsoを指すとされる | greencoffeecollective.com | L3 |
| 一部の情報源(未確認)はExcelsoの欠点基準を500gサンプルで欠点スコア24点以下とするが、FNC公式の欠点個数72個以下(うちグループ1は12個以下)という数え方と算定方法が異なり、直接比較できない | 検索結果の要約のみ(個別ページ未特定) | L4 |
| コーヒーさび病(Hemileia vastatrix)は1970年代に中南米へ到達し、コロンビアでは1983年に初めて記録された。以降コロンビアで優勢なのはレース2とされる | bsppjournals.onlinelibrary.wiley.com | L2 |
| コロンビアでは1987年以降しばらく大規模なさび病流行は報告されなかったが、2008〜2011年にトリマ・カルダス・カウカ・アンティオキア県を中心に再び発生した | bsppjournals.onlinelibrary.wiley.com | L2 |
| Cenicafé(コロンビア国立コーヒー研究所)のさび病抵抗性品種の遺伝的改良プログラムの開始年は、資料により1968年とする記述と1970年とする記述があり食い違う(未確認) | publicaciones.cenicafe.org | L4 |
| Variedad Colombia(コロンビア種)は1982年にCenicaféが発表した品種で、カトゥーラ(高収量)とティモール・ハイブリッド(さび病抵抗性)の交配 | cauca.federaciondecafeteros.org | L1 |
| コロンビア種の選抜に関するCenicafé自身の学術文献としてCastillo, J., & Moreno, G.(1988)『La Variedad Colombia:Selección de un cultivar compuesto resistente a la roya del cafeto』がある | biblioteca.cenicafe.org | L1 |
| カスティージョ(Castillo)種は2005年にCenicafé(開発期間約23年)が発表した品種で、カトゥーラ×ティモール・ハイブリッドの系統からさらに選抜された。2005年の発表は2008年からの流行の前にあたる | perfectdailygrind.com | L2 |
| カスティージョ種は現在コロンビアの生産の約半分を占め、ティピカ・ブルボンなど旧来品種に取って代わったとされる | perfectdailygrind.com | L2 |
| コロンビアの主要収穫期は地域差が大きい年2回制で、多くの地域でメイン収穫(cosecha principal)が10〜12月、副収穫(ミタカ/トラビエサ)が4〜6月ごろとされる。トリマ・キンディオ・リサラルダ・バジェ・デル・カウカ等ではメインが9〜12月、ミタカが4〜5月という記述もある | coffeehunter.com | L3 |
| 年2回の収穫が起きる理由として、太平洋側とカリブ海側の両方から湿った空気が上がる気候と、中央山系が南北方向に走る地形が挙げられている | coffeehunter.com | L3 |
| ニューヨークのGreen Coffee Associationは1923年設立とする記述があるが公式サイトは404で本文を直接確認できておらず、同協会がコロンビアのExcelso定義(スクリーン14/64・許容5%)の国際基準を定めたという主張も未確認 | greencoffeeassociation.org | L4 |
百科
エクセルソとは
エクセルソ(Excelso)は、コロンビアの生豆の輸出規格の一つで、粒の大きさをふるい分けるスクリーンサイズによる区分です。国家品質基準の5段階(Premium・Supremo・Extra・Excelso・Caracol)のうち下から2番目にあたり、スクリーン14を基準とする区分です。制度の全体像や、この区分が大きさによる分級であってカップ品質の格付けではない点は、スプレモのページで説明したとおりです。ここではエクセルソに固有の事実を扱います。
下位区分(EP・UGQ・Europa)
エクセルソにはさらに下位区分があります。UGQ(Usual Good Quality)は機械選別のみの標準的なエクセルソを指すとされます。EP(European Preparation)は機械選別に加えて手選別で欠点豆や異物を追加除去したエクセルソを指し、スペイン語圏ではEuropaとも呼ばれます。ただしEuropaがEPの単なる別名なのか、EPともUGQとも異なる独立した区分なのかは資料によって曖昧で、断定できる一次資料は見つかりませんでした。
許容値の整理が2013年と2016年で異なること
エクセルソの輸出許容値については、時系列の異なる2つの数値が資料に現れます。2013年時点でFNCがICOへ報告した内容(Resolución 5 de 2002に基づく)では、スクリーン14を基準にスクリーン12を1.5%までしか許容しないとされていました。一方、2016年4月25日に承認されたResolución 2 de 2016は、この許容値を5%に緩和したと報道されています。ニューヨークのGreen Coffee Associationの国際基準(14/64・許容5%)に合わせるための改定と説明されており、2つの数値の食い違いは制度の混乱ではなく、報告された時点が違うことによるものです。ただしResolución 2 de 2016の決議文そのもの(一次資料)は確認できておらず、現行の正式な許容値がなお5%のままかどうかも確認できていません。またExcelsoの欠点基準を500gサンプルで欠点スコア24点以下とする記述も見られますが、これはFNC公式の欠点個数72個以下という数え方と算定方法が異なり、直接比較できません(未確認)。
品種と収穫の暦
コロンビアの主産地では、コーヒーさび病(Hemileia vastatrix)が1970年代に中南米へ到達し、コロンビアでは1983年に初めて記録されました。1987年以降しばらく大規模な流行は報告されませんでしたが、2008〜2011年にトリマ・カルダス・カウカ・アンティオキア県を中心に再び発生しています。この間、Cenicaféはさび病抵抗性品種の開発を進め、1982年にカトゥーラとティモール・ハイブリッドを交配したVariedad Colombia(コロンビア種)を、2005年には約23年をかけてカスティージョ種を発表しました。カスティージョ種は現在コロンビアの生産の約半分を占め、ティピカやブルボンなど旧来品種に取って代わったとされます。収穫は地域差の大きい年2回制で、多くの地域でメイン収穫(cosecha principal)が10〜12月、副収穫(ミタカ/トラビエサ)が4〜6月ごろとされ、太平洋側とカリブ海側の両方から湿った空気が上がる気候と、中央山系が南北方向に走る地形が、この2回の収穫が起きる理由として挙げられています。
輸出量に占める位置づけ
エクセルソはスプレモより粒の小さい区分で、コロンビアの輸出規格の中では標準的な量の多い等級として扱われることが多いとされます。日本の商品名での出現数はスプレモよりも少なく、産地の記載もほぼコロンビアに限られます(観測の節を参照)。
買い方の手引き
商品名での書かれ方
観測した範囲では「エクセルソ」のカナ表記が大半で、次いで「Excelso」の英字併記が見られます。生豆では「コロンビア エクセルソ・UGQ」のように下位区分が添えられる例もありますが、UGQやEPだけを単独で商品名に使う例は見当たりませんでした。焙煎豆では県名を省いて「コロンビア エクセルソ」とだけ書かれることが多く見られます。
スプレモとの違い
同じコロンビア産でも、スプレモとエクセルソは粒の大きさの区分が異なり、価格や粒ぞろいに違いが出ることがあります。ただし農園やクロップ(収穫年)が同じであるとは限らないため、等級だけで風味を比べることはできません。
ボードでの扱い
生豆価格ボードは産地×規格で店をまたいで名寄せするため、コロンビアのエクセルソは1行にまとまりますが、規格の無い単一農園ロットは比較の対象外です。
観測
コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。