TERM — GRADE / COFFEE
G1
G-1 / グレード1
G1は生豆の欠点数とカップ品質で区分する輸出等級のひとつで、エチオピアの商品名表記としてよく使われる。インドネシアにも同名の数字等級があるが、基準となる制度は別。
事実
| 事実 | 出典 | 階層 |
|---|---|---|
| グレード1は生豆300gあたりの欠点数が0から3、グレード2は4から12とする教材サイトの解説がある | pyrabrew.com | L3 |
| 別の生豆商社の解説では、グレード1は340gあたり欠点5未満、グレード2は5から12、グレード3はナチュラルのみで13から25とされる | belco.fr | L3 |
| グレード3はナチュラル専用の等級で、グレード1とグレード2はウォッシュトとナチュラルの両方に共通するとされる | belco.fr | L3 |
| カップ品質を示す符号として、グレード1または2でSCA85点を超えるものをQ1、グレード1から3でSCA80から85点のものをQ2と呼ぶ運用があるとされる | belco.fr | L3 |
| エチオピアの格付けとカップ評価を担うCoffee Liquoring Unit(CLU)は1982年に発足し、当初はウォッシュトのみを評価していた。ナチュラルの評価は1998年から加わった | opal.coffee | L3 |
| エチオピア商品取引所ECXは2008年4月、布告2007/550に基づいて設立された | en.wikipedia.org | L2 |
| 2017年、エチオピアでECXを介さない直接輸出を認める布告(Coffee Marketing and Quality Control Proclamation No. 1051/2017)が可決されたとされる(未確認) | ethiocoffee.co | L4 |
| エチオピア司法省のサイトに、後継の実施細則として指令No. 1100/2025の存在が掲載されているが、本文はアムハラ語PDFのため中身は未確認 | justice.gov.et | L1 |
| インドネシアはSNI(インドネシア国家規格)に基づき、一定量あたりの欠点ポイントでグレード1からグレード6に区分する制度を持つ | indonesia-coffee.com | L3 |
| マンデリンのグレード1は専用の基準ではなく、インドネシアの一般的なグレード1の基準に従うとされる | indonesia-coffee.com | L3 |
| ケニアは豆の大きさ(スクリーンサイズ)に基づくAAからCやPBなどの記号を使い、数字のグレード表記は使わないとされる(未確認) | omwani.com | L4 |
| ルワンダの品質管理と輸出認証は、国家輸出開発庁NAEB(National Agricultural Export Development Board)が担う | naeb.gov.rw | L1 |
| パプアニューギニアは2020年、国家標準機関NISITの承認とコーヒー産業公社CICの公表により、新しい等級区分(A・B・Y・Y2・Y3)に切り替えた。旧来の13段階の等級はA等級に統合された | dailycoffeenews.com | L2 |
| ブルンジの旧国営コーヒー庁OCIBUは2009年6月1日、規制庁ARFICに置き換わった | en.wikipedia.org | L2 |
百科
欠点数で決まる等級
生豆の等級は、一定量あたりに含まれる欠点豆や異物の個数(欠点数)と、カップ品質の評価を組み合わせて区分される仕組みです。「グレード1」「グレード2」といった数字の等級は、欠点数が少ない順に並ぶ区分で、エチオピアやインドネシアなど複数の生産国で採用されています。ただし、基準となるサンプル量や各等級の欠点数の上限は制度ごとに異なり、同じ「G1」という表記でも国によって指している基準は同じではありません。
エチオピアの制度(ECXとCLU)
エチオピアでは、コーヒーの格付けとカップ評価を担う機関としてCoffee Liquoring Unit(CLU)があり、1982年に発足しました。発足当初はウォッシュトのみを評価しており、ナチュラルの評価が加わったのは1998年からです。等級はこの欠点数とカップ品質スコアの組み合わせで決まる仕組みで、カップ品質を示す符号として「Q」が使われることがあり、グレード1または2でSCA85点を超えるものをQ1、グレード1から3でSCA80から85点のものをQ2と呼ぶ運用が商社の解説で示されています。エチオピア商品取引所ECXは2008年4月、布告2007/550に基づいて設立され、国内で流通する生豆の格付けと取引の仕組みを担ってきました。2017年には、ECXを介さない直接輸出を認める布告(Coffee Marketing and Quality Control Proclamation No. 1051/2017)が可決されたとされていますが、条文の詳細までは確認できていません(未確認)。エチオピア司法省のサイトには、後継の実施細則として指令No. 1100/2025の存在が掲載されていますが、本文はアムハラ語のため中身は確認できていません。
国によって意味が違う
数字の「グレード1」を輸出等級の正式な軸として使っているのは、確認できた範囲ではエチオピアとインドネシアです。インドネシアはインドネシア国家規格(SNI)に基づき、一定量あたりの欠点ポイントでグレード1からグレード6まで区分する制度を持ちます。マンデリンの「グレード1」も、専用の別基準ではなく、この一般的なグレード1の基準に従うとされています。一方、ケニア・ルワンダ・ブルンジ・タンザニアといった国では、豆の大きさ(スクリーンサイズ)や比重による記号(AA・AB・A・B・C・PBなど)で等級を表し、数字の「グレード」表記は使われていません(未確認)。ルワンダの品質管理と輸出認証は、国家輸出開発庁NAEBが担っています。パプアニューギニアは2020年に新しい等級区分(A・B・Y・Y2・Y3)へ切り替え、それまでの13段階の等級はA等級に統合されました。国内で売られる生豆の商品名には、ペルー・ベトナム・ミャンマー・ラオス・カメルーンなどにも「G1」の表記が付きますが、これらの国に公式な数字等級の制度があるという裏付けは確認できていません(未確認)。
歴史
エチオピアの格付けの歴史では、CLUの1982年発足とナチュラル評価の1998年追加、ECXの2008年設立という3つの年が、複数の資料で裏付けが取れています。これより前のコーヒー行政の経緯や、2017年布告に至る経緯の詳細は、検索結果の要約段階に留まり一次資料までは確認できていません(未確認)。ブルンジでは、国営コーヒー庁OCIBUが2009年6月1日に規制庁ARFICへ置き換わるという制度改革がありました。
数字が資料で食い違うこと
「グレード1は欠点数がいくつまでか」という具体的な数字は、参照する商社の解説によって食い違います。ある教材サイトは「300gあたり欠点0から3」としていますが、別の生豆商社の解説は「340gあたり欠点5未満」としており、基準量も上限の数字も一致しません。ウォッシュトとナチュラルで閾値自体が変わるという説明が検索結果に見られましたが、個別のページを確認して裏付けを取ることはできませんでした(未確認)。エチオピア政府やECXが公表する等級表そのものの一次資料は、今回はURLを特定できていません。数字そのものを固定した基準としてではなく、資料によって幅があることを踏まえて見る必要があります。
買い方の手引き
商品名での書かれ方
生豆の商品名には「G1」「G-1」「グレード1」といった表記が使われ、ハイフンの有無や全角・半角の揺れがあります。焙煎豆の商品名にもこの表記が残ることがありますが、観測所の規格別集計は生豆の商品だけを対象にしています。
産地と合わせて読む
「G1」は産地の表記と組み合わさって初めて意味を持ちます。エチオピアの「G1」とインドネシアの「G1」はそれぞれ別の制度(エチオピアはCLUによる欠点数とカップ品質、インドネシアはSNIによる欠点ポイント)に基づいており、産地が書かれていない場合はどちらの制度の等級か判断できません。ペルー・ベトナム・ミャンマー・ラオス・カメルーンなどの商品名にも「G1」の表記は見られますが、公式な国の等級制度に基づく表記か、商社が慣用的に使う表記かは商品名だけからは見分けられません。
生豆価格ボードでの比べ方
生豆価格ボードでは、産地と規格の組み合わせで店をまたいで価格を比較できます。規格の表記が無い単一農園のロットは比較対象になりません。
観測
コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。
ほか326銘柄。