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烏龍茶

ウーロン茶 / OOLONG

萎凋のあと做青で葉の縁だけ酸化を進め、途中で酸化を止めて仕上げる茶。福建・広東・台湾が主産地で、酸化の深さと焙煎の有無で香味の幅が広い。

事実

事実出典階層
ISO 20715:2023は烏龍茶と青茶を同義とし、工程を萎凋 → 做青と部分的な酸化(aeration)→ 酵素失活(殺青)→ 揉捻・成形 → 乾燥と定義するとされる(未確認。Wikipediaの記述で、ISO本文そのものは確認していない)ja.wikipedia.orgL4
生産量は福建省が最大で、代表銘柄は福建北部・武夷山の武夷岩茶(大紅袍)、福建南部・安渓県の鉄観音、広東省の鳳凰単欉、台湾の凍頂烏龍茶(南投県)・高山茶・東方美人茶(新竹県)とされる(未確認。Wikipediaの記述のみ)ja.wikipedia.orgL4
安渓県政府は1998年に鉄観音による貧困脱却の政策を始め、2006年に中国茶葉として初めて「中国名牌」(China Famous Brand)の認証を取得した。生産基地は優良鉄観音10万ムー・緑色(無公害)鉄観音6万ムー、単収は1ムーあたり130.5kgとされるide.go.jpL2
2007年10月時点の安渓鉄観音の卸値は、低級100〜120元/斤(500g)、中級200〜300元、高級500元以上という帯だったide.go.jpL2
武夷山の岩茶は1938年に崇安茶葉改良場が設立され、国有農場企業の武夷山市茶場正岩集団が中心となる。茶園1万4千ムー(うち国有地9千ムー)、国家資格の評茶師70人を抱えるとされるide.go.jpL2
安渓鉄観音の農家収入は年最低2〜3万元、10〜20万元の農家も珍しくないとされる(2008年時点)ide.go.jpL2
2023年の世界の茶生産660.4万tのうち、烏龍茶の主産国である中国が318.1万tを占め、台湾は国別上位6か国には入らない(茶種別の内訳は無い)teaandcoffee.netL3
中国では「中国名牌」認証(2006年・鉄観音)や国有農場の「正岩」の名が品質の呼称として使われ、紅茶のような葉の大きさの等級記号は無いとされるide.go.jpL2
現在の烏龍茶の祖は、広東省潮州市の鳳凰山周辺で作られる鳳凰単欉と推測されている(未確認。Wikipediaの記述で一次出典は確認していない)ja.wikipedia.orgL4
武夷山は宋・元・清代を通じて朝廷への献上茶の産地として知られたide.go.jpL2
日本では1970年代に美容効果が話題となり、1981年に伊藤園が缶入りウーロン茶を商品化したとされる(未確認。Wikipediaの記述のみ)ja.wikipedia.orgL4

百科

製法の定義

烏龍茶(青茶)は、萎凋のあと「做青(ヤオチン)」と呼ばれる、葉を揺すって縁からだけ酸化を進める工程を持つ点が固有で、酵素失活(殺青)で酸化を止めたあと揉捻・成形し、乾燥させます。ISO 20715:2023は烏龍茶と青茶を同義として扱い、この工程(萎凋 → 做青と部分的な酸化 → 殺青 → 揉捻・成形 → 乾燥)で定義しています。慣用的には「半発酵茶」と説明されますが、做青という工程名そのものが烏龍茶固有で、緑茶・紅茶のどちらにも無い工程である点が製法上の核になります。

主な産地と種類

生産量では中国・福建省が最大で、代表銘柄は福建北部・武夷山の武夷岩茶(大紅袍)、福建南部・安渓県の鉄観音です。広東省では鳳凰単欉、台湾では凍頂烏龍茶(南投県)・高山茶・東方美人茶(新竹県)が代表的です。安渓の鉄観音は産地の産業政策として育成された経緯があり、1998年に安渓県政府が鉄観音による貧困脱却の政策を始め、2006年に中国茶葉として初めて「中国名牌」の認証を取得しました。生産基地は優良鉄観音10万ムー、緑色(無公害)鉄観音6万ムーの規模で、単収は1ムーあたり130.5kgとされます(2008年時点の資料)。武夷山の岩茶も産業として組織化されており、1938年に崇安茶葉改良場が設立され、国有農場企業の武夷山市茶場正岩集団を中心に、茶園1万4千ムー(うち国有地9千ムー)、国家資格の評茶師70人を抱える体制が報告されています。

統計

2023年の世界の茶生産660.4万tのうち、烏龍茶の主産国である中国は318.1万tを占めますが、台湾は生産量の国別上位6か国には入りません(茶種別の内訳は公表資料に無い)。2008年時点の資料では、安渓鉄観音の農家収入は年最低2〜3万元、10〜20万元の農家も珍しくないとされます。同時期の安渓鉄観音の卸値は、低級100〜120元/斤(500g)、中級200〜300元、高級500元以上という帯が報告されています。

等級・表記の読み方

中国の烏龍茶には紅茶のような葉の大きさの等級記号(OP/BOP等)は無く、「中国名牌」のような産地の認証や、国有農場の「正岩」といった呼称が使われます。日本の商品名では、産地(台湾/武夷山/鹿谷など)+銘柄(文山包種・凍頂・翠玉・四季春・東方美人・肉桂・奇蘭など)の組み合わせで書かれ、等級記号は付かないのが通例です。

歴史

現在の烏龍茶の祖は、広東省潮州市の鳳凰山周辺で作られる鳳凰単欉であると推測する説があります。武夷山は宋・元・清代を通じて朝廷への献上茶の産地として知られていた地域で、岩茶の産地としての歴史的な背景になっています。日本では1970年代に美容効果が話題となり、1981年に伊藤園が缶入りウーロン茶を商品化したことで、家庭への普及が進みました。

典型として語られる香味

烏龍茶は酸化の度合いによって香味の幅が広いことが語られる茶で、酸化が浅い文山包種は花のような軽やかな香り、酸化が進む鉄観音や岩茶は蘭の花香や焙煎による香ばしさ、酸化が最も深い東方美人は蜜と熟した果実のような甘い香りとして説明されます。これは製法・産地の一般的な傾向として語られる説明であり、個々の商品の評価ではありません。

国内での流通

国内の茶葉ECで観測される烏龍茶の銘柄数・店舗数・価格の分布は、下の観測の節に自動で出ます。

買い方の手引き

商品名の読み方

台湾茶は産地(鹿谷・阿里山等の郷名)+銘柄(東方美人・文山包種・凍頂烏龍等)、または品種名(翠玉・四季春)単独で書かれます。中国茶は産地+茶種(「青茶」の併記)+銘柄の漢字とピンインを併記する店があります(例「武夷山烏龍茶(青茶)/ 武夷肉桂 WUYI ROUGUI」)。国産の和烏龍茶は年+「新茶」+品種+産地+「和烏龍茶」の順で書かれます。

旬と入荷

台湾・中国の烏龍茶は産地の収穫期ごとに入荷します。銘柄ごとの現在の取り扱いは観測銘柄検索で確認できます。

似た表記の見分け

烏龍茶には酸化度に加えて焙煎度(清香型/濃香型)という別の軸があり、同じ銘柄でも焙煎の有無で香味が大きく変わります。ネパール産の紅茶と同じ書式(産地・収穫期・茶園)で「Oolong」とだけ付け足す店もあるため、産地表記だけで台湾・中国産と決めつけないよう注意が必要です。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

22銘柄 / 10店 / 在庫あり 18 / 100g中央値 ¥4,835

AMSU-TEAシャンパンウーロン¥1,652 /100g在庫あり2026-09-09
煎茶堂東京台湾 四季春¥3,872 /100g在庫あり2026-09-09
紅茶の専門店 ティージュ凍頂烏龍茶¥4,918 /100g在庫あり2026-09-09
煎茶堂東京台湾 翠玉¥4,752 /100g在庫あり2026-09-09
煎茶堂東京ダージリン 烏龍茶 べにふうき¥4,987 /100g在庫あり2026-09-09
煎茶堂東京台湾 白桃烏龍茶 翠玉¥5,226 /100g在庫あり2026-09-09

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烏龍茶入門 — 酸化度のグラデーションで選ぶ台湾茶・中国茶 →烏龍茶は「半発酵」というひとつの名前に収まらない、酸化度15%から70%までのグラデーション。文山包種から鉄観音、東方美人まで、軸を持って選ぶための入門ガイド。