TERM — FLUSH / TEA

セカンドフラッシュ

夏摘み / 二番摘み / SECOND FLUSH / 2ND FLUSH

ダージリンなどで、初夏に育った葉を摘む二番目の収穫期。マスカテルと表現される香りで語られることが多いが、これは一般的な傾向としての表現。

事実

事実出典階層
ダージリンの摘採期は4期に分かれるとされ、セカンドフラッシュは5月から6月ごろにあたる(月の区切りは資料によって前後2〜4週間ずれる)teaepicure.comL3
ある集計ではセカンドフラッシュの生産量は年間の15〜20%程度とされ、ファーストフラッシュ(20〜25%)より少ないとされる。検索要約(複数の茶商・メディア記事の集計。個別の一次資料は未確認)L4
アッサムのセカンドフラッシュは、ファーストフラッシュと並んでフラッシュという語で語られる主要な収穫期のひとつとされる。mana-organics.comL3
ネパールのセカンドフラッシュは6月から7月中旬ごろとされ、香味の説明として「ダージリンのマスカテルに通じる特徴が現れる」と表現されることがある。nepalhillstea.caL3
スリランカ東部ウバのクオリティシーズンは7月から9月ごろで、南西モンスーンの時期にあたるとされるsrilankateaboard.lkL1
スリランカ西部ディンブラのクオリティシーズンは年始から3月または4月上旬までとされ、乾いた冷涼な風が吹くとされるsrilankateaboard.lkL1
スリランカは通年摘採(休眠明けの一斉萌芽が無い)の産地で、フラッシュよりも地域ごとの「クオリティシーズン」という語で摘採の旬を語るのが一般的とされるsrilankateaboard.lkL1
国内の茶葉ECの商品名では「セカンドフラッシュ」というカナ表記と「夏摘み」という和語表記が併用され、英字表記(Second Flush等)はほとんど使われないdocs/research/terms/tea-flush.md(catalog集計)L3
ダージリンの二番摘み(セカンドフラッシュ)は国内には7月前後から入荷するとされるsrc/content/origins/darjeeling.yaml(Tea Board等の一次資料に基づく既出の集計)L3
ダージリンのセカンドフラッシュは5月・6月に摘まれ、Empoascaやチャハマキ(カメリアトルトリクス)の食害を受けた後の葉から作られるとされる。en.wikipedia.orgL3
セカンドフラッシュのマスカテル香は、ジャシッド等の吸汁害虫の食害に反応して葉が生成するテルペン類の増加に由来するとされる。en.wikipedia.orgL3
アッサムのセカンドフラッシュは、5月中旬ごろに再び芽吹き最盛期は6〜7月とする資料と、5〜6月に来る茶期とする資料がある。mana-organics.comL3
ダージリンのセカンドフラッシュ(5月〜6月摘採)の葉はファーストフラッシュより育った成熟段階にあるとされるfreshcarton.comL3

百科

ダージリンの摘採期における位置

ダージリンの摘採期は、3月中旬から4月ごろのファーストフラッシュ、5月から6月ごろのセカンドフラッシュ、7月前後から10月ごろまで続くモンスーン期の摘採、10月から11月ごろのオータムナルという4つの時期に分けて語られます(月の区切りは資料によって前後2〜4週間ほどずれます)。セカンドフラッシュの生産量は、ある集計ではファーストフラッシュ(20〜25%)より少ない15〜20%程度とされ、数値は出典によって数ポイント動きます。年に数回に分けて摘まれる茶がそれぞれ別の商品として流通するという収穫期の考え方そのものは、ファーストフラッシュの用語ページで扱っています。

ファーストフラッシュとの違い

ファーストフラッシュが休眠明けの若い新芽を摘むのに対し、セカンドフラッシュは気温が上がった初夏に、より育った葉を摘みます。香味の説明としては、この時期のダージリンの茶に「マスカテル」と呼ばれる、マスカットに例えられる香りの表現が使われることが多いとされます。これは産地・収穫期の一般的な傾向として語られる表現であり、個々のロットを比べるものではありません。ネパールの茶商の解説でも、セカンドフラッシュの香味について「ダージリンのマスカテルに通じる特徴が現れる」と表現されることがありますが、この表現の妥当性そのものは確認できていません。

他産地での使われ方

アッサムでもセカンドフラッシュは、ファーストフラッシュと並んでフラッシュという語で語られる主要な収穫期のひとつです。時期は、5月中旬ごろに再び芽吹き最盛期は6〜7月とする資料と、5〜6月とする資料があります。ネパールのセカンドフラッシュは6月から7月中旬ごろとされ、ダージリンと近い時期に語られます。一方でスリランカは通年摘採の産地で、フラッシュではなく地域ごとの「クオリティシーズン」という語が使われます。西部のディンブラは1月から3月または4月上旬、東部のウバは7月から9月ごろがそれぞれのクオリティシーズンとされ、いずれもダージリンのセカンドフラッシュとは異なる時期に設定されています。

国内への入荷

ダージリンのセカンドフラッシュは、国内には7月前後から入荷する時期が続きます。ファーストフラッシュより遅れて店頭に並ぶため、同じ年の茶園でも先にファーストフラッシュ、後からセカンドフラッシュという順で商品が増えていく形になります。

商品名に並ぶ要素

国内の茶葉ECの商品名では、「セカンドフラッシュ」というカナ表記と「夏摘み」という和語表記の両方が使われ、英字表記(Second Flush等)はほとんど見られません。

買い方の手引き

商品名の読み方

産地名の後に「セカンドフラッシュ」または「夏摘み」の表記が続き、茶園名・収穫年・等級記号が並ぶ商品名が多く見られます。マスカテルという語が銘柄名や説明に使われることがありますが、香味の一般的な表現であり格付けではありません。

内容量と入荷

内容量は30g・50g・100gなどに分かれ、少量パックほど100g換算の単価は高くなります。セカンドフラッシュは7月前後から入荷が始まり、ファーストフラッシュより遅れて店頭に並びます。

ボードとの関係

紅茶価格ボードは産地×茶園×収穫期で店をまたいで比べ、ダージリン入荷ボードは収穫期ごとの入荷の動きを追っています。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

156銘柄 / 11店 / 在庫あり 69 / 100g中央値 ¥4,000

煎茶堂東京静岡二番茶¥1,615 /100g在庫あり2026-10-25
AMSU-TEA静岡 和紅茶¥1,728 /100g在庫あり2026-10-25
AMSU-TEAダージリン セカンドフラッシュ¥2,700 /100g在庫あり2026-10-25
AMSU-TEAダージリン セカンドフラッシュ PREMIUM¥2,808 /100g在庫あり2026-10-25

ほか126銘柄。

関連の記事

紅茶の産地入門 — ダージリン・アッサム・ウバ・キームンの飲み分け →世界三大銘茶と呼ばれるダージリン・ウバ・キームンにアッサムを加えた主要産地の味の違いを整理。収穫期(クオリティーシーズン)の読み方と選び方まで。