ORIGIN — COUNTRY / TEA

ドアーズ

DOOARS / DUARS

インド東部、西ベンガル州北部の紅茶産地。ジャルパイグリ県とクーチビハール県の一部に広がり、棚では CTC とセカンドフラッシュの紅茶が並ぶ。

事実

事実出典階層
ドアーズの茶産地は西ベンガル州ジャルパイグリ県とクーチビハール県の一部にあり、北西はブータンとダージリン県、東はアッサムに接する。teaboard.gov.inL1
ドアーズ・テライの茶は標高 90〜1,750 m で栽培される。teaboard.gov.inL1
ドアーズ・テライの茶産地の年降水量は約 350 cm とされる。teaboard.gov.inL1
ドアーズ(ジャルパイグリ・アリプルドゥアル)の研究対象地の年降水量は平均約 3,653 mm で、5〜9 月に大半が降る。researchsquare.comL2
2024 年のドアーズの月別生産量は 1 月 0.08・2 月 1.08・12 月 2.14 百万 kg に対し、8 月は 32.40・10 月は 32.92 百万 kg と夏から秋に偏る。teaboard.gov.inL1
ドアーズの 2022 年の茶の生産量は確定値で 235.01 百万 kg(大規模栽培者 125.24・小規模栽培者 109.77)。teaboard.gov.inL1
ドアーズの 2024 年の茶の生産量は暫定値で 209.43 百万 kg(大規模栽培者 98.65・小規模栽培者 110.78)。teaboard.gov.inL1
ドアーズとテライを合わせた茶の栽培面積は 97,280 ha とされる。indiatea.orgL2
Tea Board の地域別の生産統計はドアーズとテライを別の行に分け、2022 年の生産量はドアーズ 235.01・テライ 174.14 百万 kg。teaboard.gov.inL1
2022 年の小規模栽培者の生産量はドアーズ 109.77・テライ 136.85 百万 kg で、大規模栽培者はドアーズ 125.24・テライ 37.29。teaboard.gov.inL1
テライ・ドアーズには確立した茶園が 380 あまりと、2 万を超える小規模農園があるとされる。researchsquare.comL2
テライ(ダージリン県の山麓)で最初の茶園チャムタは 1862 年にカプライル近くで開かれた。ir.nbu.ac.inL2
ドアーズ最初の茶園はジャルパイグリ県のガジョルドバで、開設は 1874 年とされるが、同じ資料の別の箇所は 1876 年とする。ir.nbu.ac.inL2
ドアーズの茶園は開設から数年で 13 園になった(1876 年までとする資料と、1874〜78 年の一覧とする資料がある)。indiatea.orgL2
ブータン・ドアーズの併合のあと、1869 年に西ドアーズが作られ、ジャルパイグリ県になった。ir.nbu.ac.inL2
ドアーズの茶産地は 7 つの副地区に分けられ、ある研究の対象地は約 10 万 ha で茶園 183 を含み、行政区ではジャルパイグリ・アリプルドゥアール・クーチビハールとカリンポンの一部にまたがる。pmc.ncbi.nlm.nih.govL2
2022 年の集計で、西ベンガル州の組織部門の茶園は 449 園・114,479.37ha、確認された小規模栽培者は 36,559 人・24,212ha。teaboard.gov.inL1
茶園労働者の労働条件はプランテーション労働法(1951 年)の下にあり、雇用主に住居・医療・疾病と出産の給付・子どもの教育・飲料水・保育所などを義務付け、州政府が実施する。web.archive.orgL1
プランテーション労働法の福祉の規定は、職業安全・健康・労働条件法典(2020 年)と社会保障法典(2020 年)の 2 つの労働法典に取り込まれた。web.archive.orgL1
インドの茶園の労働者は基礎調査で 1,165,815 人(常用 702,832・臨時 462,983)、茶園は 1,569 と国会答弁に示された。web.archive.orgL1
北ベンガルの組織部門の茶園約 276 のうち、ダージリン丘陵・ドアーズ・テライで 32 以上が閉鎖された(2020 年の査読論文の整理)。ir.nbu.ac.inL2
ドアーズの閉鎖茶園として、Lankapara・Hantapara・Garganda・Tulsipara・Madhu・Bandapani・Dheklapara・Dharanipur・Surendranagar・Bagrakote・Red Bank・Joybirpara などの名が 2020 年の査読論文に挙がる。ir.nbu.ac.inL2
2024 年(1〜12 月)の北インドの茶の生産量は CTC が 983.98、オーソドックスが 81.18、緑茶が 11.40 百万 kg で、合計 1,076.56 百万 kg。teaboard.gov.inL1
Tea Research Association 北ベンガル地域 R&D センター(ナグラカタ)の試験は、ドアーズで確立した Tocklai の放出クローンから TV1 を品質、TV18 を収量、TV25 を耐乾性の対照とした。entomoljournal.comL2
承認品種の一覧で、西ベンガルのドアーズ向けの茶園系列クローンは Hantapara 12・Hantapara 30・Huldibari 19・Turturi 22・Leesh River 9/34 の 5 つ。teaboard.gov.inL1
承認品種の一覧で、北東インド向けの Tocklai の栄養系クローンは TV1〜TV31 の 31 種で、TTRI 系の TTRI 1・TTRI 2 も載る。teaboard.gov.inL1
ルーパー(Hyposidra talaca)は、2008〜09 年にサラノキの森林から北東インドの茶園へ移った鱗翅目の害虫とされ、ドアーズ・テライ・アッサムの茶園で問題になっている。entomoljournal.comL2
茶蚊(Helopeltis theivora)は吸汁性の害虫で、インドの茶園で収量の 10〜50% の減少の原因になるとされる。entomoljournal.comL2
現在のジャルパイグリ県は 1869 年 1 月 1 日に作られ、1865 年からの西ドアーズと、1869 年からのラングプル県のジャルパイグリ・ラジガンジのターナからなる。ir.nbu.ac.inL2
シリグリ茶競売所は 1976 年 10 月 29 日に開かれ、開設時の会員は売り手 16・買い手 132・ブローカー 7 だった。siliguriteaauctioncenter.comL2
シリグリ茶競売所は 2015 年に 1266 lakh kg(127 million kg)の茶を売り、インドの競売所で取扱量が 3 番目に大きい。siliguriteaauctioncenter.comL2
シリグリ茶競売所の 2016 年の会員は売り手 595・買い手 433・ブローカー 11、登録倉庫は 792375 平方フィート。2010 年に電子競売へ移った。siliguriteaauctioncenter.comL2
ドアーズとテライの茶園労働者は、ビハール・オリッサなどやチョタナグプル高原から募集されたアディヴァシで、オラオン・ムンダなどの部族が多い。ir.nbu.ac.inL2
ドアーズとテライの茶園には、チョタナグプルとサンタル・パルガナに加え、州西部のメディニプル・プルリア・バンクラ県からも労働者が連れて来られた。ir.nbu.ac.inL2
ドアーズとテライの茶園労働者の募集では、サルダールと呼ぶ労働者の頭が送り出され、ランチーにはカトリックの労働者局が置かれた。ir.nbu.ac.inL2
ジャルパイグリ県の土壌は主にタライ土壌と北の山麓の褐色森林土に分けられ、砂質で水を含む力が低い。dcmsme.gov.inL1
ドアーズはヒマラヤ山麓の傾いた平地で、ティースタ・トルサなどの川の扇状地が連なってできた帯とされ、標高 300 m と 66 m の等高線の間にある。ir.nbu.ac.inL2
ジャルパイグリ県の土壌は土性が粗く保水力が低い酸性で、pH は 5.1〜7.3、有機物は 0.5〜2.2% と学位論文にある。ir.nbu.ac.inL2
ジャルパイグリ県では毎年のように鉄砲水があり、灌漑水路局が洪水堤防を 333 km 築いたが、洪水の脅威は大きく減っていない。ir.nbu.ac.inL2
北ベンガルの小規模茶栽培者は 1996 年 2,000・2004 年 15,000・2016 年 40,000、買葉工場は 10・77・176 と論文の表にある。socialchangeanddevelopment.inL2
ジャルパイグリ県の小規模茶栽培者は 2009 年末に 5,777 人、茶の面積は 8,986.36ha と論文の表にある。socialchangeanddevelopment.inL2
北ベンガルの小規模茶栽培は、1980 年代にパイナップル畑から茶へ替わって広がった。広がった県の数は、II.2 ではダージリン・ジャルパイグリ・クーチビハール・北ディナジプルの 4 県、序文では 5 県と、同じ論文の中で割れる。socialchangeanddevelopment.inL2

百科

位置と地形

ドアーズの茶産地は、西ベンガル州のジャルパイグリ県とクーチビハール県の一部にあり、北西はブータンとダージリン県、東はアッサムに接する。ドアーズ・テライの茶は標高 90〜1,750m で栽培され、ドアーズ・テライの茶産地の年降水量は約 350cm とされる。

ジャルパイグリとアリプルドゥアールにまたがる研究対象地の年降水量は平均約 3,653mm で、5〜9 月に大半が降る。

ドアーズの茶産地は 7 つの副地区に分けられる。約 10 万 ha で茶園 183 を含む範囲があり、行政区ではジャルパイグリ・アリプルドゥアール・クーチビハールとカリンポンの一部にまたがる。

ドアーズはヒマラヤ山麓の傾いた平地で、ティースタ・トルサなどの川の扇状地が連なってできた帯とされ、標高 300m と 66m の等高線の間にある。

土壌と河川

ジャルパイグリ県の土壌は、主にタライ土壌と北の山麓の褐色森林土に分けられ、砂質で水を含む力が低い。土性が粗く保水力が低い酸性で、pH は 5.1〜7.3、有機物は 0.5〜2.2% である。

ジャルパイグリ県では毎年のように鉄砲水があり、灌漑水路局が洪水堤防を 333km 築いたが、洪水の脅威は大きく減っていない。

生産の規模

ドアーズの 2022 年の茶の生産量は確定値で 235.01 百万 kg で、内訳は大規模栽培者が 125.24、小規模栽培者が 109.77 である。2024 年は暫定値で 209.43 百万 kg で、大規模栽培者が 98.65、小規模栽培者が 110.78 である。

地域別の生産統計ではドアーズとテライが別の行になっている。2022 年の生産量はドアーズ 235.01、テライ 174.14 百万 kg で、小規模栽培者はドアーズ 109.77、テライ 136.85、大規模栽培者はドアーズ 125.24、テライ 37.29 である。

2024 年のドアーズの月別生産量は、1 月 0.08、2 月 1.08、12 月 2.14 百万 kg に対し、8 月は 32.40、10 月は 32.92 百万 kg で、夏から秋に偏る。

ドアーズとテライを合わせた茶の栽培面積は 97,280ha とされる。テライ・ドアーズには確立した茶園が 380 あまりと、2 万を超える小規模農園があるとされる。西ベンガル州全体では、2022 年の集計で組織部門の茶園が 449 園・114,479.37ha、確認された小規模栽培者が 36,559 人・24,212ha である。

北インド全体の 2024 年(1〜12 月)の茶の生産量は、CTC が 983.98、オーソドックスが 81.18、緑茶が 11.40 百万 kg で、合計 1,076.56 百万 kg である。

小規模栽培

北ベンガルの小規模茶栽培者は、1996 年 2,000・2004 年 15,000・2016 年 40,000 人で、買葉工場は 10・77・176 とされる。ジャルパイグリ県の小規模茶栽培者は、2009 年末に 5,777 人、茶の面積は 8,986.36ha とされる。

北ベンガルの小規模茶栽培は、1980 年代にパイナップル畑から茶へ替わって広がった。広がった県の数は、ダージリン・ジャルパイグリ・クーチビハール・北ディナジプルの 4 県とする記述と 5 県とする記述があり、同じ論文の中で割れる。

歴史と地名

テライ(ダージリン県の山麓)で最初の茶園チャムタは、1862 年にカプライル近くで開かれた。

現在のジャルパイグリ県は 1869 年 1 月 1 日に作られ、1865 年からの西ドアーズと、1869 年からのラングプル県のジャルパイグリ・ラジガンジのターナからなる。ブータン・ドアーズの併合のあと 1869 年に西ドアーズが作られたとされる記述もあり、西ドアーズの始まりの年は 1865 年と 1869 年で割れる。

ドアーズ最初の茶園はジャルパイグリ県のガジョルドバで、開設は 1874 年とされるが、1876 年とする記述もある。ドアーズの茶園は開設から数年で 13 園になったが、1876 年までとする記述と、1874〜78 年の一覧とする記述がある。

競売

シリグリ茶競売所は 1976 年 10 月 29 日に開かれ、開設時の会員は売り手 16・買い手 132・ブローカー 7 だった。2015 年に 1266 lakh kg(127 million kg)の茶を売り、インドの競売所で取扱量が 3 番目に大きい。2016 年の会員は売り手 595・買い手 433・ブローカー 11、登録倉庫は 792,375 平方フィートで、2010 年に電子競売へ移った。

茶園労働者

ドアーズとテライの茶園労働者は、ビハール・オリッサなどやチョタナグプル高原から募集されたアディヴァシで、オラオン・ムンダなどの部族が多い。チョタナグプルとサンタル・パルガナに加え、州西部のメディニプル・プルリア・バンクラ県からも労働者が連れて来られた。募集では、サルダールと呼ぶ労働者の頭が送り出され、ランチーにはカトリックの労働者局が置かれたとされる。

茶園労働者の労働条件はプランテーション労働法(1951 年)の下にあり、雇用主に住居・医療・疾病と出産の給付・子どもの教育・飲料水・保育所などを義務付け、州政府が実施する。この福祉の規定は、職業安全・健康・労働条件法典(2020 年)と社会保障法典(2020 年)の 2 つの労働法典に取り込まれた。

インド全体の茶園の労働者は基礎調査で 1,165,815 人(常用 702,832・臨時 462,983)、茶園は 1,569 である。

北ベンガルの組織部門の茶園約 276 のうち、ダージリン丘陵・ドアーズ・テライで 32 以上が閉鎖されたとされる。ドアーズの閉鎖茶園には、Lankapara・Hantapara・Garganda・Tulsipara・Madhu・Bandapani・Dheklapara・Dharanipur・Surendranagar・Bagrakote・Red Bank・Joybirpara などがあるとされる。

品種と害虫

Tea Research Association 北ベンガル地域 R&D センター(ナグラカタ)の試験では、ドアーズで確立した Tocklai の放出クローンから TV1 を品質、TV18 を収量、TV25 を耐乾性の対照にした。

承認品種の一覧では、西ベンガルのドアーズ向けの茶園系列クローンは Hantapara 12・Hantapara 30・Huldibari 19・Turturi 22・Leesh River 9/34 の 5 つである。北東インド向けの Tocklai の栄養系クローンは TV1〜TV31 の 31 種で、TTRI 系の TTRI 1・TTRI 2 も載る。

ルーパー(Hyposidra talaca)は、2008〜09 年にサラノキの森林から北東インドの茶園へ移った鱗翅目の害虫とされ、ドアーズ・テライ・アッサムの茶園で問題になっている。茶蚊(Helopeltis theivora)は吸汁性の害虫で、インドの茶園で収量の 10〜50% の減少の原因になるとされる。

買い方の手引き

棚での見え方

2026-10-02 の観測では、産地をドアーズとする茶葉は 5 件、扱う店は 4 店で、茶種はすべて紅茶です。摘み取りの時期の欄は、セカンドフラッシュが 3 件、ファーストフラッシュが 1 件です。等級の欄が付いた商品は、CTC が 3 件、FTGFOP1 が 1 件です。100g あたりに換算した価格の中央値は 5,616 円です。店の説明文から取り出せた風味の系統の語はありません。

商品名の型

商品名は「ドアーズ + 茶園名 + 等級記号 + 年号」の順に並ぶ型が見られます。たとえば「ドアーズ 2026年 セカンドフラッシュ ○○茶園 OR-229 ゴールデンティッピー」のように、摘み取りの時期、ロットを示す英数字の符号、茶葉の見た目を示す語が付きます。「ドアーズ CTC for ミルクティー」のように用途を添えた名前や、「CTC BOPSM」と等級を括弧に入れた名前もあります。同じ産地でも CTC とオーソドックスの茶は作り方が違うので、等級の欄と商品名の記号を見て比べてください。

隣の産地との見分け方

ドアーズは ダージリン の県と アッサム の間にある産地です。商品名に「ドアーズ」とあるかどうかで、どの産地の茶かを見分けます。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

茶種の内訳

紅茶5