ORIGIN — COUNTRY / COFFEE
ラオス
LAOS / LAO PDR
東南アジア内陸の産地で、栽培面積の8割超が南部に集中し、中心はボラベン高原。棚の商品は高原名や品種名・等級(G1 など)の後に精製が続く型が見られる。
事実
| 事実 | 出典 | 階層 |
|---|---|---|
| ラオスのコーヒー生産量は 2025/26 年度で 47.5 万袋(60 kg 袋)、2026/27 年度の予測は 50 万袋である。 | apps.fas.usda.gov | L1 |
| ボラベン高原は大半がチャンパーサック県にあり、縁はサラワン・セコン・アタプーの各県にかかる。標高は約 1,000〜1,350 m。 | en.wikipedia.org | L3 |
| ボラベン高原のコーヒー生産者協同組合(CPC)の組合員は、チャンパーサック・サラワン・セコンの 3 県 55 村の 1,855 農家である。 | ap.fftc.org.tw | L2 |
| ラオスのコーヒー栽培面積の 8 割超は南部に集中し、特にボラベン高原が中心である。 | ap.fftc.org.tw | L2 |
| チャンパーサック県パークソンのコーヒーは、2020 年にラオスの地理的表示に加わった。呼称は「Bolaven Coffee」。 | laotiantimes.com | L3 |
| ラオスのコーヒー栽培地の約 8 割はアラビカとされる。 | ap.fftc.org.tw | L2 |
| ラオスでは暑さと病害に弱いアラビカへの対策として、カティモール(Catimor)が 2010 年代後半から農家に導入された。 | ap.fftc.org.tw | L2 |
| ラオスのコーヒーの収穫期は、アラビカとカティモールが 10 月から 1 月、ロブスタが 2 月からである。 | ap.fftc.org.tw | L2 |
| ラオスでは気候変動を背景に、北部のポンサリー・ウドムサイ・ルアンパバーン・フアパン・シエンクアンの各県でコーヒーの栽培面積の割合が増えている。 | ap.fftc.org.tw | L2 |
| ボラベン高原は標高 600〜1,300 m にまたがる約 500 km2 の地域で、ラオスのコーヒーの約 95%(2005 年時点)を産する。 | laocoffee.org | L1 |
| ラオスでアラビカの栽培に適するのは標高 1,000 m を超える地とされ、低標高のアラビカは世界市場が求める品質に届かないとされる。 | laocoffee.org | L1 |
| ラオスのコーヒー栽培面積は 1990 年の 2 万 ha から 2020 年の 8.8 万 ha に広がり、2021 年はラオス統計局の数字で約 83,320 ha だった。 | ap.fftc.org.tw | L2 |
| ラオスのコーヒー栽培は 2001 年の数字で 34,000 ha、関わる世帯は 23,000 だった。 | laocoffee.org | L1 |
| ラオスのコーヒーの 2021 年の収穫量は約 3 万トンで、2022 年は減る見込みとされた。 | ap.fftc.org.tw | L2 |
| ラオスのコーヒーの栽培面積は 2001 年の数字でロブスタ 88%・アラビカ 12% だった。 | laocoffee.org | L1 |
| 米国農務省の PSD は、ラオスの 2025/26 年度のコーヒー生産をロブスタ 47.5 万袋・アラビカ 0 として計上している。 | apps.fas.usda.gov | L1 |
| ラオスのボラベン高原で推奨されたアラビカ品種はカティモール系(T 5175・T 8667・LC 1662・P 86・P 88・P 90)で、ティピカは在来の型とされる。 | laocoffee.org | L1 |
| ラオスの小農はロブスタを乾燥させた果実のまま(ナチュラル)売ることが多く、アラビカは一部がナチュラル、一部がフルウォッシュの水洗式である。 | laocoffee.org | L1 |
| ラオスの収穫期は、2005 年の記述でアラビカが 10〜12 月、ロブスタが 12〜2 月とされている。 | laocoffee.org | L1 |
| ラオスのコーヒー豆の輸出は、米国農務省の推計(2025/26 年度)で 38.7 万袋(60kg 袋)である。 | apps.fas.usda.gov | L1 |
| ラオスのコーヒー豆の主な輸出先は 2021 年にベトナム・タイ・EU27・日本・カンボジアで、豆が輸出の約 90% を占め、残りは焙煎豆だった。 | ap.fftc.org.tw | L2 |
| 日本のラオス産コーヒー生豆の輸入量は、2024 年が 1,587,599 kg、2025 年(確々報)が 1,240,457 kg で、2021 年の 3,693,343 kg から減った。 | coffee.ajca.or.jp | L2 |
| ラオスのコーヒーは、フランスが 1900 年代初めに南部のボラベン高原でロブスタ・アラビカ・リベリカを植えたのが始まりで、後にロブスタが主流になった。 | laocoffee.org | L1 |
| ラオスには、2005 年の時点で、公的な輸出品質規格がなかった。 | laocoffee.org | L1 |
| ボラベン高原コーヒー生産者協同組合(CPC)は、2007 年にラオス政府とフランス開発庁の支援で設立された、生産者自身の組織である。 | cpc-laos.org | L2 |
| CPC は組合員を政府や国内外のコーヒー供給網の調整の場で代表し、ボラベンのコーヒーの地理的表示の確立にも加わる役割を持つ。 | cpc-laos.org | L2 |
| ラオスコーヒー協会(LCA)には大手の生産者・輸出業者が創設者として加わり、ラオス/ボラベンコーヒーの地理的表示を発議した。 | ap.fftc.org.tw | L2 |
| ラオス知財局(DIP)に登録された地理的表示は 7 件で、ボラベン・コーヒーはその 1 件である(2025 年 2 月の報告時点)。 | eria.org | L1 |
| ラオスの地理的表示の出願人は原則として、その GI に関わる協会(例: ボラベン・コーヒー振興協会)でなければならない。 | eria.org | L1 |
| ボラベン高原の 4 地点の平均気温は 19.0〜22.2 ℃で、標高 1,200 m のパークソンは 19.5 ℃、標高 880 m のバン・イトゥは 22.2 ℃である。 | laocoffee.org | L1 |
| ボラベン高原の年降水量は、パークソン 3,474 mm・KM 42 3,534 mm・バン・イトゥ 3,236 mm・KM 34 2,500 mm である。 | laocoffee.org | L1 |
| 標高 1,000 m 以上のラオスでは、雨のほとんど降らない乾期が 3〜4 か月あり、開花をそろえる刺激になるとされる。 | laocoffee.org | L1 |
| 2012 年ごろ、セコン県のテーテン郡とダックチュン郡のコーヒー栽培面積は計 9,209 ha(生産面積 6,760 ha)、アタプー県は 508 ha である。 | usercontent.one | L1 |
| 2012 年ごろ、ラオス北部のコーヒー栽培面積は、ルアンパバーン県 1,733 ha・ポンサリー県約 470 ha・シエンクアン県 283 ha・フアパン県 43 ha だった。 | usercontent.one | L1 |
| 2011 年に、ボラベン高原の 3 郡(パークソン・テーテン・ラオガム)のコーヒー園は 7 万 ha を超え、ラオス全体の栽培面積の約 95% を占めた。 | usercontent.one | L1 |
| ボラベン高原の土壌の大半は、コーヒーに向く火山性の赤色土(volcanic red earth)である。 | laocoffee.org | L1 |
| ボラベン高原の栽培土壌の多くは pH 5 未満の酸性で、有効態のリンが少なく、石灰やドロマイトでの矯正が要るとされる。 | laocoffee.org | L1 |
| ラオス農林省の国立農林業研究所(NAFRI)に属するコーヒー研究試験センター(CREC)は、チャンパーサック県のバン・イトゥ(KM 35)にある。 | laocoffee.org | L1 |
| アラビカの推奨品種以外の品種は、CREC とパークソン近郊のダオ・フアン農園(標高 1,180 m)で試験され、適する品種は後で示される予定とされた。 | laocoffee.org | L1 |
| ボラベン高原コーヒー生産者協同組合(CPC)の組合員 1,855 人は、2009 年からフェアトレード(FLO International)の認証を受けているとされる。 | cpc-laos.org | L1 |
| CPC の組合員が作るコーヒーはすべて、EU・IFOAM(アジア)・NOP(北米)の市場向けの有機認証を受けているとされる。 | cpc-laos.org | L1 |
| 米国農務省の PSD は、ラオスの生産を 2005/06 年度 30 万袋・2010/11 年度 50 万袋・2018/19 年度 37.5 万袋・2025/26 年度 47.5 万袋(60 kg 袋)と計上している。 | apps.fas.usda.gov | L1 |
| 米国農務省の PSD のラオス生産は、1990/91 年度 11 万袋・2000/01 年度 39.2 万袋で、2000/01〜2025/26 年度は最大 53.7 万袋(2002/03)、最小 30 万袋(2005/06)だった。 | apps.fas.usda.gov | L1 |
| ラオスのロブスタは気候の変動や極端な気象に弱く、そのため生産量が減ったとされるが、生豆の輸出量は全体として増え続けている。 | usercontent.one | L1 |
| ラオスでは、キャッサバの価格上昇でコーヒー園を捨ててキャッサバに転作する農家が出て、コーヒーの栽培地を脅かしているとされる。 | ap.fftc.org.tw | L2 |
| ラオスでは、アラビカのさび病とリベリカの低価格のため、20 世紀初めにボラベン高原へ植えられた 3 種のうちロブスタが主流の種になった。 | laocoffee.org | L1 |
| 2013 年 4 月の政府の会議で、コーヒーは国の換金作物として優先する位置づけとされた。 | usercontent.one | L1 |
| ラオスのコーヒー振興戦略(〜2025 年)は、栽培面積を 2017 年までに約 2.8 万 ha、2025 年までにさらに 13 万 ha 増やす計画を示す。 | usercontent.one | L1 |
| ラオスのコーヒー振興戦略は、品質と環境への配慮を軸に、小農の持続的で適正な収入と民間の事業環境を両立させるコーヒー部門を、2025 年の姿とする。 | usercontent.one | L1 |
| 2021 年 7 月時点で、ラオス政府は有機などの持続的なコーヒー市場へ小農を結びつける「コーヒー輸出ロードマップ」を承認している。 | laopdr.un.org | L1 |
| 米国農務省の PSD は、ラオスの国内消費を 2002/03 年度 30.4 万袋、2010/11 年度 10 万袋、2025/26 年度 8.8 万袋(60 kg 袋)と計上している。 | apps.fas.usda.gov | L1 |
| 2007 年までに、ラオス国内で焙煎されて国内市場に出たコーヒーは約 800 t で、うち地元式が約 500 t、純焙煎が約 300 t だった。 | usercontent.one | L1 |
百科
位置と産地
ラオスのコーヒー栽培面積の8割超は南部に集中し、特にボラベン高原が中心です。ボラベン高原は標高600〜1,300mにまたがる約500km2の地域で、ラオスのコーヒーの約95%(2005年時点)を産します。2011年には、ボラベン高原の3郡(パークソン・テーテン・ラオガム)のコーヒー園が7万haを超え、ラオス全体の栽培面積の約95%を占めました。大半はチャンパーサック県にあり、縁はサラワン・セコン・アタプーの各県にかかるとされ、標高は約1,000〜1,350mとされます。2012年ごろ、セコン県のテーテン郡とダックチュン郡のコーヒー栽培面積は計9,209ha(生産面積6,760ha)、アタプー県は508haでした。
気候変動を背景に、北部のポンサリー・ウドムサイ・ルアンパバーン・フアパン・シエンクアンの各県でコーヒーの栽培面積の割合が増えています。2012年ごろの北部の栽培面積は、ルアンパバーン県1,733ha・ポンサリー県約470ha・シエンクアン県283ha・フアパン県43haでした。
気候と土壌
ボラベン高原の4地点の平均気温は19.0〜22.2℃で、標高1,200mのパークソンは19.5℃、標高880mのバン・イトゥは22.2℃です。年降水量は、パークソン3,474mm・KM 42 3,534mm・バン・イトゥ3,236mm・KM 34 2,500mmです。標高1,000m以上のラオスでは、雨のほとんど降らない乾期が3〜4か月あり、開花をそろえる刺激になるとされます。アラビカの栽培に適するのは標高1,000mを超える地とされ、低標高のアラビカは世界市場が求める品質に届かないとされます。
ボラベン高原の土壌の大半は、コーヒーに向く火山性の赤色土(volcanic red earth)です。栽培土壌の多くはpH 5未満の酸性で、有効態のリンが少なく、石灰やドロマイトでの矯正が要るとされます。
生産と品種
ラオスのコーヒー生産量は2025/26年度で47.5万袋(60kg袋)、2026/27年度の予測は50万袋です。米国農務省のPSDは、2025/26年度の生産をロブスタ47.5万袋・アラビカ0として計上しています。PSDの生産は、1990/91年度11万袋・2000/01年度39.2万袋・2005/06年度30万袋・2010/11年度50万袋・2018/19年度37.5万袋で、2000/01〜2025/26年度は最大53.7万袋(2002/03)、最小30万袋(2005/06)でした。
栽培地の約8割はアラビカとされますが、2001年の数字では栽培面積はロブスタ88%・アラビカ12%でした。栽培面積は1990年の2万haから2020年の8.8万haに広がり、2021年はラオス統計局の数字で約83,320haでした。2001年は34,000ha、関わる世帯は23,000でした。2021年の収穫量は約3万トンで、2022年は減る見込みとされました。
暑さと病害に弱いアラビカへの対策として、カティモール(Catimor)が2010年代後半から農家に導入されました。ボラベン高原で推奨されたアラビカ品種はカティモール系(T 5175・T 8667・LC 1662・P 86・P 88・P 90)で、ティピカは在来の型とされます。ロブスタは気候の変動や極端な気象に弱く、そのため生産量が減ったとされますが、生豆の輸出量は全体として増え続けています。キャッサバの価格上昇でコーヒー園を捨ててキャッサバに転作する農家が出て、コーヒーの栽培地を脅かしているとされます。
精製と収穫
小農はロブスタを乾燥させた果実のまま(ナチュラル)売ることが多く、アラビカは一部がナチュラル、一部がフルウォッシュの水洗式です。収穫期は、アラビカとカティモールが10月から1月、ロブスタが2月からです。2005年の記述では、アラビカが10〜12月、ロブスタが12〜2月とされています。
流通と輸出
米国農務省の推計(2025/26年度)で、豆の輸出は38.7万袋(60kg袋)です。2021年の主な輸出先はベトナム・タイ・EU27・日本・カンボジアで、豆が輸出の約90%を占め、残りは焙煎豆でした。日本のラオス産コーヒー生豆の輸入量は、2024年が1,587,599kg、2025年(確々報)が1,240,457kgで、2021年の3,693,343kgから減りました。国内消費は、PSDで2002/03年度30.4万袋、2010/11年度10万袋、2025/26年度8.8万袋です。2007年までに、国内で焙煎されて国内市場に出たコーヒーは約800tで、うち地元式が約500t、純焙煎が約300tでした。2005年の時点で、公的な輸出品質規格はありませんでした。
制度と組織
ボラベン高原のコーヒー生産者協同組合(CPC)は、2007年にラオス政府とフランス開発庁の支援で設立された生産者自身の組織で、組合員はチャンパーサック・サラワン・セコンの3県55村の1,855農家です(2022年)。CPCは組合員を政府や国内外のコーヒー供給網の調整の場で代表し、ボラベンのコーヒーの地理的表示の確立にも加わる役割を持ちます。組合員は2009年からフェアトレード(FLO International)の認証を受けているとされ、作るコーヒーはすべて、EU・IFOAM(アジア)・NOP(北米)の市場向けの有機認証を受けているとされます。
チャンパーサック県パークソンのコーヒーは、2020年にラオスの地理的表示に加わりました。呼称は「Bolaven Coffee」です。ラオスコーヒー協会(LCA)には大手の生産者・輸出業者が創設者として加わり、ラオス/ボラベンコーヒーの地理的表示を発議したとされます。ラオス知財局(DIP)に登録された地理的表示は7件で、ボラベン・コーヒーはその1件です(2025年2月の報告時点)。出願人は原則として、そのGIに関わる協会でなければなりません。
研究面では、農林省の国立農林業研究所(NAFRI)に属するコーヒー研究試験センター(CREC)が、チャンパーサック県のバン・イトゥ(KM 35)にあります。アラビカの推奨品種以外の品種は、CRECとパークソン近郊のダオ・フアン農園(標高1,180m)で試験されました。
政策では、2013年4月の政府の会議で、コーヒーは国の換金作物として優先する位置づけとされました。コーヒー振興戦略(〜2025年)は、栽培面積を2017年までに約2.8万ha、2025年までにさらに13万ha増やす計画を示し、品質と環境への配慮を軸に、小農の持続的で適正な収入と民間の事業環境を両立させるコーヒー部門を2025年の姿とします。2021年7月時点で、政府は有機などの持続的なコーヒー市場へ小農を結びつける「コーヒー輸出ロードマップ」を承認しています。
歴史
ラオスのコーヒーは、フランスが1900年代初めに南部のボラベン高原でロブスタ・アラビカ・リベリカを植えたのが始まりで、後にロブスタが主流になりました。アラビカのさび病とリベリカの低価格のため、3種のうちロブスタが主流の種になりました。
買い方の手引き
棚での見え方
2026年10月1日時点の観測では、ラオス産は21件・5店です。種類の内訳は生豆16件、焙煎サービス3件、焙煎豆2件で、生豆が7割あまりを占めます。100gあたりの価格の中央値は、焙煎豆が650円、生豆が162円です。
精製の欄が埋まっているのは16件で、ウォッシュト11件、ナチュラル4件、ハニー1件です。店の説明文に出る語の系統は、ストーンフルーツとナッツが各1件です。
商品名の例では、「ラオス」の後に高原名(ボラベン)や地名(ルアンパバーン、シェンクワン)、農園名が続き、品種名(ティピカ、カティモール)、等級語(G1、A、Sc14UP)、精製が付く型が見られます。
観測
コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。
規格別の相場(生豆・商社規格が読める銘柄だけ)
| 規格 | 銘柄 | 店 | 100g 中央値 | |
|---|---|---|---|---|
| ラオス G1 | 5 | 3 | ¥340 | ボードで見る → |
観測した商品