ORIGIN — COUNTRY / TEA
牧之原
牧之原市 / 牧ノ原 / 牧之原台地 / 牧ノ原台地 / 牧之原茶 / MAKINOHARA
島田市・掛川市・御前崎市・菊川市・牧之原市にまたがる牧之原台地の茶。明治の開墾に始まる大茶園で、蒸しを長くした深蒸し茶が主流。商品名の「牧之原」には品種名と蒸しの度合いが続く。
事実
| 事実 | 出典 | 階層 |
|---|---|---|
| 開墾前の牧ノ原台地は幕府直轄の未墾地で、延享元年(1744年)に近隣17か村へ秣場として貸与された入会の草刈場だった。 | city.makinohara.shizuoka.jp | L1 |
| 開墾で実際に茶の種が蒔かれた面積は、明治4年(1871年)に累計200町歩、明治10年(1877年)に500町歩だった。 | city.makinohara.shizuoka.jp | L1 |
| 牧之原の入植者の戸数は、明治12年(1879年)に215戸、明治16年(1883年)に119戸へ減った。 | city.makinohara.shizuoka.jp | L1 |
| 牧之原市の茶栽培面積は平成21年に2,610ha、荒茶生産量は5,770tで、昭和50年は2,260ha・7,470tだった。 | city.makinohara.shizuoka.jp | L1 |
| 深蒸し茶は、製茶工程の蒸しの時間を通常の煎茶より2〜3倍長くして作る。 | city.makinohara.shizuoka.jp | L1 |
| 深蒸し茶の製茶法は、明治中期に牧之原地域で手揉み茶の一流派を興した人物が考案した製法に由来するとされる。 | city.makinohara.shizuoka.jp | L1 |
| 茶草場農法は、茶園周辺で刈り取ったススキやササなどの草を茶畑に有機肥料として投入する農法で、草を刈る採草地を茶草場と呼ぶ。 | city.kakegawa.shizuoka.jp | L1 |
| 「静岡の茶草場農法」は平成25年(2013年)5月に世界農業遺産に認定され、対象は掛川市・菊川市・島田市・牧之原市・川根本町の5市町である。 | city.kakegawa.shizuoka.jp | L1 |
| 茶草場の面積は牧之原市で約15ha(東萩間)で、認定地域の5市町の合計は約379haである(令和2年2月現在)。 | city.kakegawa.shizuoka.jp | L1 |
| 牧ノ原台地をつくる堆積物は下位から古谷泥層・京松原砂層・牧ノ原礫層に分けられ、礫層は河成礫が主体で扇状地をなす。 | jstage.jst.go.jp | L2 |
| 2020年農林業センサスで、静岡県牧之原市の茶は販売を目的に作付した農業経営体が738、作付面積が1,602haだった。 | machimura.maff.go.jp | L1 |
| 2020年農林業センサスで、静岡県島田市の茶は販売を目的に作付した農業経営体が959、作付面積が1,532haだった。 | machimura.maff.go.jp | L1 |
| 2020年農林業センサスで、静岡県菊川市の茶は販売を目的に作付した農業経営体が561、作付面積が994haだった。 | machimura.maff.go.jp | L1 |
| 牧之原地域は、島田市・掛川市・御前崎市・菊川市・牧之原市にまたがる5,145haの大茶園を主体としている。 | maff.go.jp | L1 |
| 静岡県の茶栽培面積は昭和50年の21,200haから平成21年の19,200haへ、荒茶生産量は52,989tから35,800tへ減った。 | city.makinohara.shizuoka.jp | L1 |
| 深蒸し煎茶は普通の煎茶より約2倍長く茶葉を蒸して作り、茶葉が細かくなって形は粉っぽくなる。 | maff.go.jp | L1 |
| 牧之原で作られた茶は通常の蒸し時間だと苦渋味が残るため、蒸し時間を長くして苦渋味をやわらげたのが深蒸し茶の始まりとされる。 | city.makinohara.shizuoka.jp | L1 |
| 牧之原の深蒸し茶の製茶法は、茶の形が針状ではなく勾玉状になり、外観より香味を重んじる。 | city.makinohara.shizuoka.jp | L1 |
| 牧之原市の茶工場203工場のうち調査に回答した80工場の平成25年の荒茶生産量は計3,823,081kgで、うち深蒸し茶が3,089,692kg(80.8%)を占めた。 | city.makinohara.shizuoka.jp | L1 |
| 静岡牧之原茶は、広大な大地で太陽の恵みを受けて肉厚に育った茶葉から、長時間蒸して作る深蒸し茶が主流である。 | fujinokuni.shokunomiyako-shizuoka.pref.shizuoka.jp | L1 |
| 牧之原地帯の茶摘みの時期は、一番茶が4月25日から5月10日である。 | shizuoka-cha.com | L2 |
| 牧之原地帯の二番茶は6月20日〜7月5日、三番茶は7月25日〜8月10日、四・秋番茶は10月上旬〜中旬に摘む。 | shizuoka-cha.com | L2 |
| 牧之原市内の茶栽培面積2,609.6haのうち、やぶきたは2,569.2haで98.45%を占める(平成19年度末)。 | city.makinohara.shizuoka.jp | L1 |
| 牧之原市内の平成19年度末の品種別面積は、やぶきたに次いでさやまかおり14.1ha、かなやみどり4.6ha、つゆひかり4.0ha、さえみどり3.8haである。 | city.makinohara.shizuoka.jp | L1 |
| 茶草場の生物多様性調査で確認された種類数は、掛川市360種、菊川市251種、島田市363種で、絶滅危惧種は2種・3種・1種だった。 | env.go.jp | L1 |
| 年1回晩秋に草刈りを行う茶草場2か所の在来種数は、平成16年から平成21年にかけて20種から23種、46種から55種に増えた。 | env.go.jp | L1 |
| 2007年に草刈りを放棄した茶草場では、在来種数が平成16年の28種から平成21年の11種に減った。 | env.go.jp | L1 |
| 世界農業遺産「静岡の茶草場農法」の認定市町の茶園は約9,000haで、うち茶草場農法の茶園は1,185haである(平成29年)。 | env.go.jp | L1 |
| 「静岡の茶草場農法」の認定を受けた実践農家は、平成29年8月時点で509戸だった。 | env.go.jp | L1 |
| 茶草を茶園に施用すると、土壌の保肥力の向上、雑草の抑制、干害の防止、土壌流出の防止の効果がある。 | env.go.jp | L1 |
| 牧ノ原台地南部の坂井地区の調査地の地層は、上から、透水性が良く宙水をもつ牧ノ原礫層、火山灰層を挟み帯水層をもつ京松原砂層、難透水性の古谷泥層である。 | jstage.jst.go.jp | L2 |
| 牧ノ原台地南東端のモデル地域では、降雨は地下へ浸透し、地表から20〜30 mの深さに不圧地下水層をつくり、台地の縁辺で湧き出す。 | jstage.jst.go.jp | L2 |
| 牧ノ原台地南東端のモデル地域で、茶園の土壌はほとんどが黄色土壌である。 | jstage.jst.go.jp | L2 |
百科
位置と台地
牧之原地域は、島田市・掛川市・御前崎市・菊川市・牧之原市にまたがる5,145haの大茶園を主体としている。静岡県全体については静岡の頁にまとめています。
牧ノ原台地をつくる堆積物は下位から古谷泥層・京松原砂層・牧ノ原礫層に分けられ、礫層は河成礫が主体で扇状地をなす(1980年)。
開拓の歴史
開墾前の牧ノ原台地は幕府直轄の未墾地で、延享元年(1744年)に近隣17か村へ秣場として貸与された入会の草刈場だったとされる。
開墾で実際に茶の種が蒔かれた面積は、明治4年(1871年)に累計200町歩、明治10年(1877年)に500町歩だったとされる。入植者の戸数は、明治12年(1879年)に215戸、明治16年(1883年)に119戸へ減ったとされる。
規模と推移
牧之原市の茶栽培面積は平成21年に2,610ha、荒茶生産量は5,770tで、昭和50年は2,260ha・7,470tだった。静岡県全体の茶栽培面積は昭和50年の21,200haから平成21年の19,200haへ、荒茶生産量は52,989tから35,800tへ減った。
2020年農林業センサスで、販売を目的に茶を作付した農業経営体と作付面積は、牧之原市が738経営体・1,602ha、島田市が959経営体・1,532ha、菊川市が561経営体・994haだった。
深蒸し茶
深蒸し茶は、製茶工程の蒸しの時間を通常の煎茶より2〜3倍長くして作る。別の説明では、普通の煎茶より約2倍長く茶葉を蒸して作り、茶葉が細かくなって形は粉っぽくなる。
牧之原で作られた茶は通常の蒸し時間だと苦渋味が残るため、蒸し時間を長くして苦渋味をやわらげたのが深蒸し茶の始まりとされる。製茶法は、明治中期に牧之原地域で手揉み茶の一流派を興した人物が考案した製法に由来するとされる。牧之原の深蒸し茶の製茶法は、茶の形が針状ではなく勾玉状になり、外観より香味を重んじるとされる。製法の詳しい流れは茶の製法で何が起きているかに書いている。
牧之原市の茶工場203工場のうち調査に回答した80工場の平成25年の荒茶生産量は計3,823,081kgで、うち深蒸し茶が3,089,692kg(80.8%)を占めた。静岡牧之原茶は、広大な大地で太陽の恵みを受けて肉厚に育った茶葉から、長時間蒸して作る深蒸し茶が主流であるとされる。
面積の数字の読み方
牧之原の面積の数字は、数える範囲と年で変わる。5,145haは5市にまたがる牧之原地域の大茶園の面積である。牧之原市だけを見ると、平成19年度末の茶栽培面積は2,609.6ha、平成21年は2,610haで、2020年農林業センサスの作付面積は1,602haと、年と調査の種類によって数字が違う。センサスの数字は、販売を目的に作付した経営体のものである。
センサスで見ると、島田市は経営体が959と、牧之原市の738より多いが、作付面積は1,532haで牧之原市の1,602haより小さい。菊川市は561経営体・994haである。
茶草場農法
茶草場農法は、茶園周辺で刈り取ったススキやササなどの草を茶畑に有機肥料として投入する農法で、草を刈る採草地を茶草場と呼ぶ。「静岡の茶草場農法」は平成25年(2013年)5月に世界農業遺産に認定され、対象は掛川市・菊川市・島田市・牧之原市・川根本町の5市町である。
茶草場の面積は牧之原市で約15ha(東萩間)で、認定地域の5市町の合計は約379haである(令和2年2月現在)。認定市町の茶園は約9,000haで、うち茶草場農法の茶園は1,185haである(平成29年)。実践農家は、平成29年8月時点で509戸だった。
茶草を茶園に施用すると、土壌の保肥力の向上、雑草の抑制、干害の防止、土壌流出の防止の効果がある。茶草場の生物多様性調査で確認された種類数は、掛川市360種、菊川市251種、島田市363種で、絶滅危惧種は2種・3種・1種だった。
年1回晩秋に草刈りを行う茶草場2か所の在来種数は、平成16年から平成21年にかけて20種から23種、46種から55種に増えた。2007年に草刈りを放棄した茶草場では、在来種数が平成16年の28種から平成21年の11種に減った。
品種
牧之原市内の茶栽培面積2,609.6haのうち、やぶきたは2,569.2haで98.45%を占める(平成19年度末)。同じ時点の品種別面積は、やぶきたに次いでさやまかおり14.1ha、かなやみどり4.6ha、つゆひかり4.0ha、さえみどり3.8haである。
摘採の時期
牧之原地帯の茶摘みの時期は、一番茶が4月25日から5月10日である。茶摘みは一番茶・二番茶・三番茶・四・秋番茶の順に4つの時期があり。二番茶は6月20日〜7月5日、三番茶は7月25日〜8月10日、四・秋番茶は10月上旬〜中旬に摘む。
買い方の手引き
棚での見え方
2026-10-02 の観測では、産地を牧之原とする茶葉は 8 件、扱う店は 6 店です。茶種の欄はすべて緑茶です。摘み取りの時期の欄が「新茶」の商品は 5 件で、等級の欄が付いた商品はありません。100g あたりに換算した価格の中央値は 11,000 円です。店の説明文から取り出せた風味の系統の語はありません。
商品名の型
商品名には、蒸しの度合いを書く型が目立ちます。「深蒸し煎茶」「深蒸し茶」と書いた商品が複数あり、そこに「牧之原産」「牧之原市中」のように産地を添えます。「2026年新茶 はると34」のように品種名だけを書く型や、番号とローマ字の名、品種名(はると34・静7132)、産地名が並ぶ型もあります。
売り方の違いも商品名に出ます。100g の袋を 3 袋まとめたセット、摘み取った日を変えて比べる「摘み取り日くらべ」、ほうじ茶と和紅茶の燻製茶を比べるセットなど、単品の煎茶以外の組み方が同じ産地欄に並びます。
産地名の読み方
商品名の「牧之原」は、茶園が広がる台地とその周辺を指す地名で、市の名前でもあります。台地は島田市・掛川市・御前崎市・菊川市・牧之原市の5市にまたがるため、商品名の「牧之原」が牧之原市内の茶園に限るとは限りません。
観測
コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。
観測した商品