ORIGIN — COUNTRY / TEA
宮崎
宮崎県 / MIYAZAKI
九州南東部の宮崎県の茶。平坦地の煎茶に加え、中山間地の釜炒り茶・烏龍茶・和紅茶が作られる。令和4年の栽培面積は全国6位、荒茶生産量は全国4位。商品名では県内の地名と品種名・製法名が並び、有機の表示も見られる。
事実
| 事実 | 出典 | 階層 |
|---|---|---|
| 宮崎県の茶は、令和4年に栽培面積1,230ha(全国6位)、荒茶生産量3,000t(全国4位)、産出額24億円だった。 | pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 宮崎県の令和5年の荒茶生産量は2.9千t(全国68.0千tの4.3%)で、静岡県・鹿児島県・三重県に次ぐ全国4位である。 | pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 宮崎県の茶は、平成25年から令和4年にかけて、栽培面積が1,540haから1,230ha、荒茶生産量が4,100tから3,000t、農家戸数が698戸から435戸へ減った。 | hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 宮崎県の茶は、平坦地域では普通蒸しや深蒸しの煎茶、中山間地域では釜炒り茶に加え烏龍茶や和紅茶など、地域の特色を活かした茶が作られている。 | hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 宮崎県西臼杵郡の釜炒り茶の生産量は年間約200tで、国内で最も多いとされる。 | maff.go.jp | L1 |
| 宮崎県の茶の品種構成は「やぶきた」が約5割を占め、樹齢31年以上の老朽化茶園の割合も増えている(令和4年度時点)。 | hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 宮崎県総合農業試験場茶業支場が育成した極早生の「はると34」(2020年3月登録)と、やぶきたに替わる品種とされる「暖心37」(2021年1月登録)は、県の推奨品種になっている。 | pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 宮崎県が推奨する茶の品種は13品種で、優良早生品種に「きらり31」「はると34」などがある。 | maff.go.jp | L1 |
| 宮崎県の茶の産地は沿海部から標高 700m まで分布し、県内全域で煎茶と蒸し製玉緑茶が、一部で碾茶と紅茶が作られている。 | maff.go.jp | L1 |
| 宮崎県の茶園の平坦茶園率(傾斜度0〜5度)は、令和4年度に平坦地域で93.1%、中山間地域で44.0%である。 | hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 都城島津家の医師は、宝暦のはじめに宇治で茶の栽培法と製茶法を学び、宝暦7年(1757年)に都城の茶を桃園天皇に献上した。 | city.miyakonojo.miyazaki.jp | L1 |
| 宮崎県の有機栽培の茶園は平成29年の87haから令和4年の184haへ約2倍に増え、県内茶園面積の約15%を占め、占有率は全国第一位である。 | hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 宮崎県総合農業試験場茶業支場は、山間地の烏龍茶(新香味茶)生産のため、製茶機メーカーと共同で萎凋機と製法を開発した。 | pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 特許庁の地域団体商標登録案件一覧の宮崎県の項は牛・鶏・焼酎・アジ・都城大弓の8件で、茶は載っていない。 | jpo.go.jp | L1 |
| 農林水産省の地理的表示(GI)保護制度の登録産品で、宮崎県の項は宮崎牛・ヤマダイかんしょ・米良糸巻大根の3件で、茶は無い(令和8年7月10日現在)。 | maff.go.jp | L1 |
| 宮崎県は第80回全国茶品評会(令和8年8月)に4部門31点を出品し、釜炒り茶部門は24点中8点が1〜3等に入賞した。 | pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 平成26年の全国茶品評会の産地賞は、釜炒り茶が1位五ヶ瀬町・2位延岡市・3位高千穂町、蒸し製玉緑茶が1位新富町・2位川南町だった。 | maff.go.jp | L1 |
| 宮崎県の一番茶の摘採時期は、串間が4月中旬、都城と川南が4月下旬、高千穂・五ヶ瀬が5月上旬とされる。 | ocha.tv | L1 |
| 宮崎県総合農業試験場茶業支場の圃場では、2009年の一番茶(やぶきた)を釜炒り茶用に4月28日、煎茶用に4月29日に摘採した。 | jstage.jst.go.jp | L2 |
| JA宮崎経済連のみやざき茶初入札会は2020年4月10日に開かれ、県内5JAから56点が出荷された。 | chuokai.ja-miyazaki.jp | L2 |
| 釜炒り茶は、蒸さずに300〜400度くらいの釜で炒って作り、精揉の工程がなく、炒ってやや勾玉状に成形して仕上げる。 | maff.go.jp | L1 |
| 宮崎大学と宮崎県茶業支場の釜炒り茶の試験では、炒り葉機の円筒釜の加熱温度を第一〜第三バーナーで360・340・280℃とした。 | jstage.jst.go.jp | L2 |
| JAみやざき高千穂地区の説明では、釜炒り茶は昔、400度位の大釜で生葉を炒り、手で揉み、炭火で乾燥してから再び釜で炒って作られた。 | miyazaki.mz-ja.or.jp | L2 |
| 蒸し製玉緑茶は、中揉までは煎茶と同じ工程で、精揉の代わりに再乾機(回転乾燥機)を用いてやや丸い形に仕上げる。 | maff.go.jp | L1 |
| 宮崎県川南町では、浅蒸しが中心で形状が大ぶりの茶が作られ、一番茶の摘採は4月下旬とされる。 | ocha.tv | L1 |
| 都城市で販売を目的に茶を栽培する農業経営体は15、作付面積は189haである(2020年農林業センサス)。 | machimura.maff.go.jp | L1 |
| 令和4年度の宮崎県の茶工場は、年間処理量100t以上が43、100t未満が150で、100t未満が77.7%を占める。 | hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 宮崎県の販売目的の茶を栽培する経営体は、農林業センサスで平成12年の820から平成17年642、平成22年513、平成27年373へ減った。 | maff.go.jp | L1 |
| 宮崎県は令和6〜12年度の茶振興方針で、烏龍茶や和紅茶など特徴を活かした茶種の技術力強化を対策に挙げている。 | hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 宮崎県総合農業試験場茶業支場は、煎茶や釜炒り茶に加え、紅茶・烏龍茶などの発酵系の新香味茶に向く品種の育成を育種目標にしている。 | jppa.or.jp | L2 |
| 宮崎県の荒茶は約6割が市場を経由して流通し、直接取引の割合は平成25年の27%から令和4年の36%に増えた。 | hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 宮崎県の茶の輸出量は令和4年に211t(輸出額約4億円)で、輸出先は米国54%とEU41%で9割以上を占める。 | hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 宮崎県の茶振興の令和12年度の目標は、契約販売6取組(令和4年は1取組)と有機JAS認証茶園350ha(同184ha)である。 | hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
| 宮崎県の茶振興方針の計画期間は令和6〜12年度で、令和7年の目標は契約販売3取組、有機JAS認証茶園250haである。 | hinatamafin.pref.miyazaki.lg.jp | L1 |
百科
位置と産地
宮崎県の茶の産地は沿海部から標高 700m まで分布し、県内全域で煎茶と蒸し製玉緑茶が、一部で碾茶と紅茶が作られている。平坦地域では普通蒸しや深蒸しの煎茶、中山間地域では釜炒り茶に加え烏龍茶や和紅茶など、地域の特色を活かした茶が作られている。茶園の平坦茶園率(傾斜度0〜5度)は、令和4年度に平坦地域で93.1%、中山間地域で44.0%である。
宮崎県西臼杵郡の釜炒り茶の生産量は年間約200tで、国内で最も多いとされる。都城市で販売を目的に茶を栽培する農業経営体は15、作付面積は189haである(2020年農林業センサス)。
生産の規模と推移
宮崎県の茶は、令和4年に栽培面積1,230ha(全国6位)、荒茶生産量3,000t(全国4位)、産出額24億円だった。令和5年の荒茶生産量は2.9千t(全国68.0千tの4.3%)で、静岡県・鹿児島県・三重県に次ぐ全国4位である。
平成25年から令和4年にかけて、栽培面積は1,540haから1,230ha、荒茶生産量は4,100tから3,000t、農家戸数は698戸から435戸へ減った。販売目的の茶を栽培する経営体は、農林業センサスで平成12年の820から平成17年642、平成22年513、平成27年373へ減っている。
令和4年度の茶工場は、年間処理量100t以上が43、100t未満が150で、100t未満が77.7%を占める。有機栽培の茶園は平成29年の87haから令和4年の184haへ約2倍に増え、県内茶園面積の約15%を占め、占有率は全国第一位である。
品種
宮崎県の茶の品種構成は「やぶきた」が約5割を占め、樹齢31年以上の老朽化茶園の割合も増えている(令和4年度時点)。県が推奨する茶の品種は13品種で、優良早生品種に「きらり31」「はると34」などがある。宮崎県総合農業試験場茶業支場が育成した極早生の「はると34」(2020年3月登録)と、やぶきたに替わる品種とされる「暖心37」(2021年1月登録)は、県の推奨品種になっている。
同支場は、煎茶や釜炒り茶に加え、紅茶・烏龍茶などの発酵系の新香味茶に向く品種の育成を育種目標にしている。
製法
釜炒り茶と蒸し製玉緑茶は、煎茶とは仕上げの工程が異なる。釜炒り茶は、蒸さずに300〜400度くらいの釜で炒って作り、精揉の工程がなく、炒ってやや勾玉状に成形して仕上げる。JAみやざき高千穂地区の説明では、釜炒り茶は昔、400度位の大釜で生葉を炒り、手で揉み、炭火で乾燥してから再び釜で炒って作られた。宮崎大学と宮崎県茶業支場の釜炒り茶の試験では、炒り葉機の円筒釜の加熱温度を第一〜第三バーナーで360・340・280℃とした。
蒸し製玉緑茶は、中揉までは煎茶と同じ工程で、精揉の代わりに再乾機(回転乾燥機)を用いてやや丸い形に仕上げる。川南町では、浅蒸しが中心で形状が大ぶりの茶が作られ、一番茶の摘採は4月下旬とされる。
山間地の烏龍茶(新香味茶)の生産のため、宮崎県総合農業試験場茶業支場は、製茶機メーカーと共同で萎凋機と製法を開発した。
収穫期
宮崎県の一番茶の摘採時期は、串間が4月中旬、都城と川南が4月下旬、高千穂・五ヶ瀬が5月上旬とされる。茶業支場の圃場では、2009年の一番茶(やぶきた)を釜炒り茶用に4月28日、煎茶用に4月29日に摘採した。JA宮崎経済連のみやざき茶初入札会は2020年4月10日に開かれ、県内5JAから56点が出荷された。
流通と輸出
宮崎県の荒茶は約6割が市場を経由して流通し、直接取引の割合は平成25年の27%から令和4年の36%に増えた。茶の輸出量は令和4年に211t(輸出額約4億円)で、輸出先は米国54%とEU41%で9割以上を占める。
振興の方針
宮崎県は令和6〜12年度の茶振興方針で、烏龍茶や和紅茶など特徴を活かした茶種の技術力強化を対策に挙げている。計画期間は令和6〜12年度で、令和7年の目標は契約販売3取組、有機JAS認証茶園250haである。令和12年度の目標は、契約販売6取組(令和4年は1取組)と有機JAS認証茶園350ha(同184ha)である。
歴史
都城島津家の医師は、宝暦のはじめに宇治で茶の栽培法と製茶法を学び、宝暦7年(1757年)に都城の茶を天皇に献上した。
制度と品評会
特許庁の地域団体商標登録案件一覧の宮崎県の項は牛・鶏・焼酎・アジ・都城大弓の8件で、茶は載っていない(2026年9月)。農林水産省の地理的表示(GI)保護制度の登録産品で、宮崎県の項は宮崎牛・ヤマダイかんしょ・米良糸巻大根の3件で、茶は無い(令和8年7月10日現在)。
宮崎県は第80回全国茶品評会(令和8年8月)に4部門31点を出品し、釜炒り茶部門は24点中8点が1〜3等に入賞した。平成26年の全国茶品評会の産地賞は、釜炒り茶が1位五ヶ瀬町・2位延岡市・3位高千穂町、蒸し製玉緑茶が1位新富町・2位川南町だった。
買い方の手引き
棚での見え方
2026-10-02 の観測では、産地を宮崎とする茶葉は 79 件、扱う店は 7 店です。茶種の欄は緑茶 59 件・紅茶 5 件・烏龍茶 2 件で、摘み取りの時期の欄が「新茶」の商品は 9 件です。等級の欄が付いた商品はなく、店の説明文から取り出せた風味の系統の語もありません。100g あたりに換算した価格の中央値は 2,612 円です。
商品名の型
商品名には「五ヶ瀬」のような県内の地名を産地名の位置に入れる型があり、「香駿」「在来花香」のような品種名や銘柄名のあとに、烏龍ほうじ茶・ほうじ茶といった製法名が続きます。「ゆめかおり」「はると34」のように品種名だけを名前にした商品もあります。有機紅茶・有機ほうじ茶のティーバッグ、粉末緑茶、緑茶を使った飲料の商品も「宮崎」の名で並びます。茶葉の商品とティーバッグや飲料では価格の単位が違うので、100g あたりの換算と内容量で比べてください。
産地名の読み方
宮崎県の茶は、地域団体商標や地理的表示(GI)の登録がありません。商品名の「宮崎」「宮崎県産」は産地の表示で、産地の基準を満たす印ではありません。
観測
コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。
観測した商品
ほか49銘柄。