TERM — GRADE / COFFEE

No.2

NO.2 17/18 / NO.2/3

ブラジルの生豆分類制度(MAPA規則)で使われる欠点数による等級のひとつ。300gの作業サンプル中の欠点点数で区切られ、Tipo2から始まりTipo1という等級は定義されていない。

事実

事実出典階層
ブラジルの生豆分類は農務省(MAPA)の Instrução Normativa nº 8/2003 が定める。2002年の旧規則(IN nº 48)を廃止して制定されたabic.com.brL1
分類は種(アラビカ/ロブスタ)・粒形とスクリーンサイズ・香味系統・飲用としての質(カップ品質)・色・欠点数による等級(TIPO)の6軸からなり、条文はこの6軸がそれぞれ独立の基準に基づくと明記しているabic.com.brL1
等級(TIPO)は、届いたロットから最低10%の袋を無作為に抽出し均質化した300gの作業サンプル中の欠点の当量点数で決まるabic.com.brL1
欠点の当量表では、黒豆1粒・貝殻豆3粒がそれぞれ1点、発酵豆2粒・未熟豆5粒・砕け豆5粒がそれぞれ1点というように、欠点の種類ごとに何粒で1点になるかが定められているabic.com.brL1
等級の区切りは、Tipo2が欠点4点まで、Tipo3が12点まで、Tipo4が26点まで、Tipo5が46点まで、Tipo6が86点まで、Tipo7が160点まで、Tipo8が360点までで、360点を超えると規格外(Fora de Tipo)になるabic.com.brL1
分類表はTipo2から始まっており、Tipo1という等級は条文上どこにも定義されていないabic.com.brL1
別の専門メディアの解説記事も同じ区切り(Tipo2は4点、Tipo3は12点、Tipo4は26点、Tipo8は360点)を伝えているが、境界の書き方が「基準点+幅」の表現になっており、条文本文の表現とは異なるperfectdailygrind.comL2
国際的な商慣行の解説では、NY2/3(ブラジルのNo.2/3相当)とNY3/4が取引で最も一般的な等級とされ、Tipo1相当の取引は言及されていない(未確認)cladutacorp.comL4
規格外になる条件は、表の欠点点数上限を超える場合のほか、黒豆50粒超・発酵豆100粒超・黒緑豆100粒超、または一部の欠点を除いた総欠点が300点を超える場合で、規格外品はそのままでは取引・搬入できず再選別が必要になるabic.com.brL1
生豆の水分の上限は種類を問わず12.5%、混入物・不純物の上限は1%で、これを超えると再選別まで一時的に格付が停止されるabic.com.brL1
飲用等級(Bebida)はカップテストで判定され、アラビカでは上品な味とされる4段階(Estritamente mole・Mole・Apenas mole・Duro)と、フェノール様の香味とされる3段階(Riado・Rio・Rio Zona)の計7段階に分かれる。等級(TIPO)とは別の軸であるabic.com.brL1
収穫期にあたる乾季に雨が降ると、天日乾燥中のパティオで湿潤と乾燥が繰り返され、カビや発酵などの欠点のリスクが増すとされる。乾季と収穫期が重なる気候パターンが、天日で乾かす乾式(ナチュラル)を成立させる背景として説明されることがある(未確認)stonex.comL4

百科

ブラジルの分類制度

ブラジルの生豆は、農務省(MAPA)が定める規則 Instrução Normativa nº 8/2003 によって分類されます。2002年の旧規則を廃止して制定されたこの規則は、豆の種(アラビカ/ロブスタ)、粒の形とスクリーンサイズ、香味の系統、飲用としての質(カップ品質)、色、そして欠点数による等級(TIPO)という6つの軸で豆を格付けします。この6軸はそれぞれ独立した基準に基づくと条文に明記されており、No.2という等級名は、このうち欠点数の軸だけを指す表記です。

欠点数の数え方

等級は、届いたロットから最低10%の袋を無作為に抜き取って均質化した300gの作業サンプルの中に、どれだけの欠点が含まれるかで決まります。欠点は種類ごとに重みが違い、黒豆は1粒で1点、発酵豆は2粒で1点、貝殻豆は3粒で1点、未熟豆や砕け豆は5粒で1点というように、当量表に沿って点数に換算されます。木片や石、果皮の混入も別の当量表で点数化され、欠点点数に加えられます。

等級の区切り

換算した点数の合計によって、Tipo2は欠点4点まで、Tipo3は12点まで、Tipo4は26点まで、Tipo5は46点まで、Tipo6は86点まで、Tipo7は160点まで、Tipo8は360点までと区切られ、360点を超えると規格外(Fora de Tipo)として扱われます。規格外はこのほか、黒豆が50粒を超える、発酵豆が100粒を超えるといった条件でも成立し、そのままでは取引や搬入ができず再選別が必要になります。生豆の水分は12.5%、混入物は1%という上限も別に定められています。

No.1が無い理由

この分類表はTipo2から始まっており、Tipo1という等級は条文のどこにも定義されていません。「No.1がほとんど流通しない」と言われるのは、商慣行として避けられているからではなく、そもそも法定の分類表にTipo1の枠が存在しないためです。国際的な取引の解説でも、ブラジル産はNo.2/3やNo.3/4相当の等級が主に扱われるとされ、No.1相当の取引はほとんど言及されません。

飲用等級という別の軸

No.2のような欠点等級とは別に、飲用等級(Bebida)という軸があります。これはカップテストで判定され、アラビカでは上品な味とされる4段階と、フェノール様の香味とされる3段階の、合わせて7段階に分かれます。同じNo.2でも飲用等級が異なる豆が存在しうるという構造で、欠点数(見た目の選別)とカップの質(味の評価)が制度上切り離されていることを示しています。

収穫と乾燥

ブラジルの収穫期は乾季にあたり、この時期に雨が降ると天日乾燥中のパティオで湿潤と乾燥が繰り返され、カビや発酵などの欠点が生じやすくなるとされています。乾季と収穫期が重なる気候条件が、水を使わずチェリーごと天日で乾かす乾式(ナチュラル)を成立させる背景として説明されることがあります。

買い方の手引き

表記のゆれ

観測した商品名では「No.2」(ピリオドあり、先頭大文字)が最も多く、次いでピリオドを省いた「No2」が続きます。全部大文字の「NO2」「NO.2」という表記も一部にあります。観測所はこれらの表記ゆれをすべて同じ規格としてまとめて扱います。

産地名と一緒に読む

No.2はブラジルの制度上の等級名なので、「ブラジル」「サントス」のような産地名と一緒に書かれている商品を前提に読んでください。他の産地でこの等級名がそのまま流用されている例は、今回の観測ではほとんど確認されていません。

ボードでの扱い

生豆価格ボードは産地×規格で店をまたいで名寄せします。規格の抽出は商品名の先頭から順に判定され、最初に当てはまった規格が1つだけ返ります。そのため「ブラジル No.2 17/18」のように欠点等級とスクリーンサイズが両方書かれた商品は、この規格が優先して判定されNo.2側の行にまとめられ、スクリーン17/18のページには出ません。単一農園ロットなど規格の書かれていない商品は比較の対象になりません。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

43銘柄 / 18店 / 在庫あり 34

松屋珈琲ブラジル No.2 17/18 サントス¥184 /100g在庫あり2026-09-12
生豆本舗ブラジル No.2 17/18¥273 /100g在庫あり2026-09-12

ほか13銘柄。