TERM — FLUSH / TEA

新茶

一番茶 / FIRST CROP / ICHIBANCHA

日本茶で、越冬後最初に萌芽した新芽を摘んで作る一番茶のこと。八十八夜を目安に、暖かい産地から北へ向けて摘採が始まる。

事実

事実出典階層
八十八夜は雑節のひとつで、立春から数えて88日目(例年5月1日から3日ごろ)を指すとされる。茶摘みの最盛期の目安とされてきた日で、現在は生育・天候に応じて実際の摘採時期を調整するとされる(未確認)検索要約(複数の暦・茶業関連サイトの一致。個別ページ本文は未確認)L4
「新茶」と「一番茶」は同じ茶(その年最初に萌芽した新芽を摘んだ茶)を指す語で、「一番茶」は後に続く二番茶・三番茶と対比するときの呼び方、「新茶」はその年の初物・旬であることを強調する呼び方という使い分けが説明されるocha.tvL3
「新茶」はその年の初出荷という文脈でも使われ、暖かい産地から摘み採りが始まり、桜前線のように徐々に北上していくと説明されるocha.tvL3
一番茶は越冬後最初に萌芽した新芽を摘採したもの、二番茶は一番茶摘採からおよそ30日から40日で伸びた新芽を摘んだものと定義されるujicha.or.jpL1
日光を受けるとテアニンはカテキンに変化するとされ、玉露のように被覆栽培(遮光)するとこの変化が抑えられ旨味成分(テアニン)が多く渋みの少ない茶になるという機序が説明される。ただし一番茶・二番茶間の含有量の定量比較はこの資料には無いpref.kyoto.jpL1
「一番茶はテアニンが二番茶の3倍以上」という定性的な傾向は複数の茶販売サイトで一致して述べられるが、一次研究に基づく数値としての出典は確認できなかった(未確認)o-cha.netL4
カテキン含有量については「一番茶に多く二番茶以降で減る」とする資料と「二番茶の方がやや多い(一番茶12〜14%、二番茶14〜15%程度)」とする資料があり食い違う。日照時間が長くなる二番茶期に生成が進むという説明もあわせて示されるが、いずれも一次の試験研究データへのリンクは無い(未確認)contents.arahataen.comL4
鹿児島県は種子島・南種子町で3月末ごろから摘採が始まり県内でもっとも早く、本土の多くの地域は4月上旬から始まるとされるkagoshima-cha.or.jpL1
宇治(京都府南部)の一番茶は4月に新芽が出始め、5月初旬ごろが摘みごろとされる(未確認)検索要約(京都府茶業会議所関連ページの記述。個別ページ本文では時期の明記は未確認)L4
八女(福岡県)の一番茶は4月中旬に摘採が始まり5月上旬が最盛期、二番茶は6月中旬から7月上旬、三番茶は7月下旬から8月上旬とされる(未確認)検索要約(複数サイトの一致。福岡県茶業振興推進協議会の該当ページ本文では摘採開始の具体日は未確認)L4
摘採開始の順は、種子島・鹿児島本土から静岡、宇治・八女へと徐々に北上するという定性的な傾向で語られる(未確認)検索要約の集計(個別の一次資料での順序比較は未確認)L4

百科

一番茶という収穫期

日本茶における「新茶」は、その年最初に萌芽した新芽を摘んで作った茶を指す語で、茶業では「一番茶」とも呼ばれます。この二つの語は同じ茶を指しますが、使われる文脈が違うとされます。「一番茶」は後に続く二番茶・三番茶と対比するときに使う呼び方で、「新茶」はその年の初物・旬であることを強調する呼び方だと説明されます。一番茶は越冬後最初に萌芽した新芽を摘採したもの、二番茶は一番茶の摘採からおよそ30日から40日で伸びた新芽を摘んだものと定義されます。「新茶」はその年の初出荷という文脈でも使われ、暖かい産地から摘み採りが始まり、桜前線のように徐々に北の産地へ移っていくと説明されます。

八十八夜

八十八夜は雑節のひとつで、立春から数えて88日目、例年5月1日から3日ごろにあたります。茶摘みの最盛期の目安とされてきた日ですが、現在は生育や天候に応じて実際の摘採時期を調整するとされます。

地域ごとの摘採開始の差

新茶の摘採開始時期は産地によって差があり、暖かい産地から始まって徐々に北の産地へ移っていくと説明されます。鹿児島県では種子島・南種子町で3月末ごろから摘採が始まり県内でもっとも早く、本土の多くの地域は4月上旬から始まるとされます。宇治(京都府南部)の一番茶は4月に新芽が出始め、5月初旬ごろが摘みごろとされます。八女(福岡県)の一番茶は4月中旬に摘採が始まり5月上旬が最盛期、二番茶は6月中旬から7月上旬、三番茶は7月下旬から8月上旬とされます。摘採開始の順は、種子島・鹿児島本土から静岡、宇治・八女へと徐々に北上するという定性的な傾向で語られます。

二番茶・三番茶との違い

一番茶に続く二番茶・三番茶は、摘採からの経過日数で区切られる収穫期です。二番茶以降の茶葉の成分については、資料によって説明が食い違います。「一番茶はテアニンが二番茶の3倍以上」という定性的な傾向は複数の茶販売サイトで一致して述べられますが、一次の試験研究に基づく数値としての出典は確認できていません。カテキンについては「一番茶に多く二番茶以降で減る」とする資料と、「二番茶の方がやや多い」とする資料の両方があり、日照時間が長くなる二番茶期に生成が進むという理屈もあわせて示されますが、いずれも一次の試験研究データへのリンクは確認できていません。玉露のように光を遮る被覆栽培をすると、日光で進むテアニンからカテキンへの変化が抑えられ、渋みの少ない茶になるという機序は、京都府の茶業研究機関の資料で説明されています。

収穫期のひとつとしての新茶

新茶(一番茶)も、年に数回に分けて摘まれる茶の収穫期という考え方のひとつで、ダージリンのファーストフラッシュ・セカンドフラッシュ・オータムナルと同じく、収穫期ごとに別の商品として流通します。ただし国内の茶葉ECにおける拾われ方はダージリンの3つの語と異なり、新茶は銘柄名よりも商品の説明文やタグから読み取られることが多い語です。この点は下の「買い方の手引き」で扱います。

買い方の手引き

商品名の読み方

産地名(市町村名まで書かれることが多い)に続いて品種名、「新茶」「一番茶」または西暦4桁の収穫年、製法・茶種の細目(煎茶・かぶせ茶等)の順に並ぶ表記が多く見られます。

この語の拾われ方

ダージリンのファーストフラッシュ・セカンドフラッシュ・オータムナルは主に商品の銘柄名から読み取っていますが、「新茶」はこの仕組みでは銘柄名からほとんど検出されず、商品の説明文やタグから読み取られることが多い語です。同じ収穫期の情報でも、新茶は銘柄名だけでなく商品説明からも読み取っていると理解してください。

内容量と入荷

新茶は100g・200gなどの内容量で売られることが多く、100g換算で価格を比べます。摘採開始の時期は産地によって差があるため、同じ「新茶」でも入荷の時期は産地ごとに異なります。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

108銘柄 / 28店 / 在庫あり 97 / 100g中央値 ¥4,000

心向樹いつものほうじ茶¥540 /100g在庫あり2026-09-10
すすむ屋茶店ほうじ茶(焙じ茶)¥936 /100g在庫あり2026-09-10
煎茶堂東京GENMAICHA 玄米茶¥2,612 /100g在庫あり2026-09-10
豊好園静岡 シングル上級煎茶¥4,253 /100g在庫あり2026-09-10
まるとう農園静岡 くき茶¥454 /100g在庫あり2026-09-10
まるとう農園静岡 特選ほうじ茶¥498 /100g在庫あり2026-09-10

ほか78銘柄。

関連の記事

日本の茶産地マップ — 静岡・鹿児島・宇治・八女・狭山・嬉野の個性を「蒸し・覆い・炒り」で読む →日本茶の産地の違いは、品種より製法の傾向(深蒸しか普通蒸しか、覆いをするか、釜で炒るか)に表れます。主要産地の特徴と代表銘柄、国内の茶葉 EC でどの産地がどれだけ買えるかを観測データで整理します。