TERM — TEATYPE / TEA

白茶

WHITE TEA

殺青も揉捻も行わず、萎凋と乾燥だけで仕上げる茶。福建省福鼎・政和が中心産地とされるが、国内の茶葉ECで観測される白茶はネパール・ルワンダ産が中心で件数も少ない。

事実

事実出典階層
白茶の定義は、チャノキ(Camellia sinensis)の芽・葉・若い茎を原料に萎凋・乾燥・拣剔(選別)の工程で作る茶で、殺青・揉捻を工程に含まないとされる(中国国家標準GB/T 22291-2017の発布を報じた記事の転記)fjtea.cnL3
GB/T 22291-2017は2017年に発布され、2008年版(GB/T 22291-2008)を置き換えたとされる(発布日は記事により2017-12-11、検索要約では2017-11-01と食い違いがあり未確認)fjtea.cnL4
2017年版では理化指標に「水浸出物」が追加され、官能品質の基準も改められたとされるfjtea.cnL3
ISO 20715:2023は白茶を6茶類の1つとして、萎凋と乾燥という工程で定義するとされるstandards.iteh.aiL2
白毫銀針は大白茶または水仙の品種群の「単芽」だけを原料にするとされるfjtea.cnL3
白牡丹は大白茶または水仙の品種群の「一芽一葉〜一芽二葉」を原料にするとされるfjtea.cnL3
貢眉は群体種(在来種)の若い芽葉(嫩梢)を原料にし、寿眉は大白茶・水仙・群体種のいずれかの若い芽葉または葉を原料にするとされるfjtea.cnL3
国家標準の主要起草単位に福建省福鼎市の検査機関・茶企業、政和県の茶企業が含まれ、福鼎・政和が中心産地であることを示すとされるfjtea.cnL3
白茶の主産国・中国の茶生産は2023年に318.1万t(世界の49%)だが、茶種別の内訳を示す資料は確認できていないteaandcoffee.netL3
中国の白茶の「等級」は原料の芽と葉の構成(単芽/一芽一二葉/嫩梢・葉)と品種群(大白茶・水仙/群体種)の組み合わせで4種に分かれ、紅茶の葉の大きさの記号とは別の体系とされるfjtea.cnL3
日本の商品名では中国式の等級名(白毫銀針・白牡丹・寿眉)は付かず、産地(ネパール・ルワンダ等)と店独自の銘柄名、または「WHITE TEA」+葉の形状(TWISTED等)の英語表記で書かれることが多い(catalogの表記実例からの観察。再現: docs/research/terms/white-tea.md §6)docs/research/terms/white-tea.md

百科

製法の定義

白茶は、中国国家標準GB/T 22291『白茶』の定義によれば、チャノキ(Camellia sinensis)の芽・葉・若い茎を原料に、萎凋・乾燥・拣剔(選別)の工程で作る茶で、殺青・揉捻の工程を持ちません。現行の2017年版は2008年版を置き換えたもので、理化学的な指標に「水浸出物」が追加されるなど、官能品質の基準も改められています。ISO 20715:2023も白茶を6茶類の1つとして、萎凋と乾燥という工程で定義しています。

主な産地と種類(原料の規定)

中国国家標準は、白茶の名称ごとに原料の品種と部位を細かく規定しています。白毫銀針は大白茶または水仙の品種群の「単芽」だけを原料にします。白牡丹は同じ品種群の「一芽一葉〜一芽二葉」を原料にします。貢眉は群体種(在来種)の若い芽葉(嫩梢)を原料にし、寿眉は大白茶・水仙・群体種のいずれかの若い芽葉または葉を原料にします。つまり貢眉と寿眉は、芽と葉の割合だけでなく原料となる品種群でも区分されています。国家標準の主要起草単位には福建省福鼎市の検査機関と茶企業、政和県の茶企業が含まれており、福鼎・政和が中心産地であることを示しています。

統計

白茶の主産国である中国の茶生産は、2023年に318.1万t(世界の49%)ですが、茶種別の内訳を示す資料は確認できていません。コピチャ観測所のcatalogでteaTypeが白茶と判定された商品は、国内の茶葉ECと楽天市場を合わせても数件にとどまり、原産地は中国ではなくネパール・ルワンダの銘柄が中心という状態が続いています(件数は下の観測の節に自動で出ます)。

等級の読み方

中国国家標準における白茶の「等級」は、紅茶の葉の大きさの記号(OP/BOP等)とは異なる体系で、原料の芽と葉の構成(単芽/一芽一二葉/嫩梢・葉)と品種群(大白茶・水仙/群体種)の組み合わせで4種類(白毫銀針・白牡丹・貢眉・寿眉)に分かれます。日本の商品名では、こうした中国式の名称よりも、産地(ネパール・ルワンダ等)と店独自の銘柄名、または「WHITE TEA」+葉の形状(TWISTEDなど)の英語表記で書かれることが多いです。

歴史

白茶の成立年代(福鼎大白茶の選抜、白毫銀針の商品化の時期など)について、本稿の調査で確認できた出典はありません。中国国家標準の制定・改定の経緯(2008年版から2017年版への置き換え)は確認できていますが、それ以前の産地・製法の成立史は今後の調査課題として残ります。

典型として語られる香味

白茶は工程が萎凋と乾燥だけで、殺青も揉捻も経ないため、原料の芽と葉の質がそのまま出る茶として説明されます。芽だけを原料にする白毫銀針は淡い甘さ、葉を含む白牡丹・寿眉は干し草や花に例えられる香りとして語られることが多いです。これは原料の構成による一般的な傾向の説明であり、個々の商品の評価ではありません。

国内での流通

国内の茶葉ECで観測される白茶の銘柄数・店舗数・価格の分布は、下の観測の節に自動で出ます。中国産の白茶を扱う専門店は、本稿執筆時点の観測ソースにはまだ含まれていません。

買い方の手引き

商品名の読み方

国内で観測できる白茶は、中国式の等級名(白毫銀針・白牡丹・寿眉)ではなく、産地(ネパール・ルワンダ等)+店独自の銘柄名(和名+英名の併記が多い)、または産地+茶園名+「WHITE TEA」+葉の形状(TWISTED等)の順で書かれます。収穫年が西暦で前置されることもあります。

旬と入荷

中国式の白茶は摘採時期ごとに芽の割合が変わりますが、国内で観測される銘柄は件数が少なく、入荷の周期を語れるほどの蓄積がありません。銘柄ごとの現在の取り扱いは観測銘柄検索で確認できます。

似た表記の見分け

「白茶」と「白毫」は別物です。白毫は芽に生えた産毛そのものを指す語で、緑茶や烏龍茶(東方美人=白毫烏龍)にも使われます。「白茶」を名乗っていても、殺青の有無が書かれていない商品は、緑茶の芽茶と区別がつきにくいことがあります。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

3銘柄 / 2店 / 在庫あり 3 / 100g中央値 ¥7,600

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