ORIGIN — COUNTRY / TEA
滋賀
滋賀県 / 近江茶 / 甲賀のお茶 / SHIGA
滋賀県産の茶の約9割は甲賀市で作られ、市内に土山茶と朝宮茶の2つの産地がある。ほかに東近江市の政所茶と日野北山茶がある。「滋賀」だけの商品名では県内のどの産地かは分からない。
事実
| 事実 | 出典 | 階層 |
|---|---|---|
| 滋賀県産の茶の約9割は甲賀市で栽培され、市内には土山茶と朝宮茶の2つの産地がある。 | city.koka.lg.jp | L1 |
| 令和6年時点の栽培面積と生産量は、土山茶が約160ha・約550t/年、朝宮茶が約90ha・約170t/年である。 | city.koka.lg.jp | L1 |
| 近江の茶の産地には、甲賀市の土山茶・朝宮茶、東近江市の政所茶、日野北山茶がある。 | maff.go.jp | L1 |
| 日本での茶の栽培は、805年頃に唐から帰国した僧が持ち帰った茶の実を大津市の日吉大社の一隅に播いたのが始まりと伝えられる。 | cocoshiga.jp | L3 |
| 朝宮(甲賀市信楽町)では約1200年前から茶の栽培が始まったとされ、県内で最も古い産地のひとつとされる。 | city.koka.lg.jp | L1 |
| 史書『日本後記』には弘仁6年(815年)、大津京近くの梵釈寺で僧が行幸した天皇に茶を煎じて奉じたとの記録がある。 | cocoshiga.jp | L3 |
| 土山茶は栽培中に黒い布で覆って日光を制限した「かぶせ茶」を多く生産する。 | city.koka.lg.jp | L1 |
| 政所の茶産地には在来種の茶樹が多く残り、在来種は全国では約2%まで減少している。 | jpo.go.jp | L1 |
| 滋賀県産の茶は、宇治茶(京都・奈良・滋賀・三重の4府県産茶を京都府内業者が宇治地域由来の製法で仕上げた緑茶)の原料産地に含まれる。 | maff.go.jp | L1 |
| 滋賀県で茶の地域団体商標として登録されているのは「甲賀のお茶」(第5580131号)と「政所茶」(第6120573号)で、「近江茶」は一覧にない。 | jpo.go.jp | L1 |
| 令和5年産の茶の作物統計は埼玉・静岡・三重・京都・福岡・熊本・宮崎・鹿児島の8府県を対象に行われ、滋賀県は含まれない。 | maff.go.jp | L1 |
| 作物統計(茶)の主産県は、直近の全国調査年の茶栽培面積のおおむね80%を占めるまでの上位都道府県と、茶の畑作物共済の半相殺方式の実施県である。 | maff.go.jp | L1 |
| 令和2年産の作物統計で、滋賀県の茶は摘採実面積が339ha、生葉収穫量が2,760t、荒茶生産量が549tだった。 | e-stat.go.jp | L1 |
| 令和2年産の作物統計で、滋賀県の一番茶は摘採面積330ha、生葉収穫量1,090t、荒茶生産量218tだった。 | e-stat.go.jp | L1 |
| 滋賀県甲賀市信楽町の朝宮茶は、標高300〜450mの山間傾斜地で栽培される。 | shigacha.chu.jp | L2 |
| 朝宮は信楽地域の西端、京都府との県境に位置する山間地で、朝晩の冷え込みが厳しい。 | city.koka.lg.jp | L1 |
| 朝宮茶の産地は傾斜が急な山間地のため大型の機械が使えず、生産量は多くない(約170t/年、令和6年)。 | city.koka.lg.jp | L1 |
| 土山茶の産地はなだらかな丘陵地で、人が乗って操作する大型の乗用機械が使われ、県内で一番の生産量である。 | city.koka.lg.jp | L1 |
| 2020年農林業センサスで、滋賀県甲賀市の茶は販売を目的に作付した農業経営体が100、作付面積が268haだった。 | machimura.maff.go.jp | L1 |
| 政所茶は東近江市の政所地域で栽培され、愛知川源流域の産地全体で無農薬栽培が続けられている。 | maff.go.jp | L1 |
| 滋賀県蒲生郡日野町の日野北山茶は、かぶせ茶に特色があり、無農薬栽培で他産地との差別化を図っている。 | maff.go.jp | L1 |
| 2020年農林業センサスで、滋賀県東近江市の茶は販売を目的に作付した農業経営体が20、作付面積が3haだった。 | machimura.maff.go.jp | L1 |
| 滋賀県の茶栽培品種のうち、中生品種の「やぶきた」が81.7%を占め、摘採期が集中している。 | pref.shiga.lg.jp | L1 |
| 県の試験で、「めいりょく」「ふうしゅん」は有機栽培下でも病害虫の被害が少なく、年間通して生育が優れた。 | pref.shiga.lg.jp | L1 |
| 県の試験で、「おくみどり」は有機栽培下で一番茶の品質が最も優れる一方、二番茶の生育は不安定だった。 | pref.shiga.lg.jp | L1 |
| 「かなえまる」は「やぶきた」と摘採期がほぼ同時期の中生品種で、一番茶に18〜20日被覆すると摘採適期を3〜6日延長できる。 | pref.shiga.lg.jp | L1 |
| 「せいめい」は農研機構枕崎で「ふうしゅん」を種子親、「さえみどり」を花粉親として交配・選抜された品種で、平成28年に品種登録出願された。 | pref.shiga.lg.jp | L1 |
| 滋賀県の試験で、「せいめい」は一番茶1.5葉期から15日間直がけ被覆すると、摘採日が2日程度遅れ、葉色が向上し荒茶品質が高まった。 | pref.shiga.lg.jp | L1 |
百科
位置と産地
滋賀県産の茶の約9割は甲賀市で栽培され、市内には土山茶と朝宮茶の2つの産地がある。令和6年時点の栽培面積と生産量は、土山茶が約160ha・約550t/年、朝宮茶が約90ha・約170t/年である。
近江の茶の産地には、甲賀市の土山茶・朝宮茶、東近江市の政所茶、日野北山茶がある(2023年)。
統計の数字
令和2年産の作物統計で、滋賀県の茶は摘採実面積が339ha、生葉収穫量が2,760t、荒茶生産量が549tだった。一番茶は摘採面積330ha、生葉収穫量1,090t、荒茶生産量218tだった。
令和5年産の茶の作物統計は埼玉・静岡・三重・京都・福岡・熊本・宮崎・鹿児島の8府県を対象に行われ、滋賀県は含まれない。作物統計(茶)の主産県は、直近の全国調査年の茶栽培面積のおおむね80%を占めるまでの上位都道府県と、茶の畑作物共済の半相殺方式の実施県である。このため、滋賀県の毎年の数字は、全国の主産県の表には出てこない。
2020年農林業センサスで、滋賀県甲賀市の茶は販売を目的に作付した農業経営体が100、作付面積が268haだった。東近江市は経営体が20、作付面積が3haである。
面積の数字は、数える範囲と年で変わる。県の摘採実面積339haは令和2年産、甲賀市の作付面積268haは2020年のセンサスで販売を目的に作付した経営体の面積、土山茶の約160haと朝宮茶の約90haは令和6年の栽培面積で、同じ年の同じ範囲の数字ではない。政所茶の産地がある東近江市のセンサスの作付面積が3haなのも、販売を目的に作付した経営体だけを数えた数字である。
土山茶と朝宮茶
土山茶の産地はなだらかな丘陵地で、人が乗って操作する大型の乗用機械が使われ、県内で一番の生産量である。栽培中に黒い布で覆って日光を制限した「かぶせ茶」を多く生産する。
朝宮茶は甲賀市信楽町で作られ、標高300〜450mの山間傾斜地で栽培される。朝宮は信楽地域の西端、京都府との県境に位置する山間地で、朝晩の冷え込みが厳しい。産地は傾斜が急な山間地のため大型の機械が使えず、生産量は多くない(約170t/年、令和6年)。
同じ甲賀市の2つの産地でも、地形と機械の使い方が違い、それが生産量の差につながっている。
政所茶と日野北山茶
政所茶は東近江市の政所地域で栽培され、愛知川源流域の産地全体で無農薬栽培が続けられている。政所の茶産地には在来種の茶樹が多く残り、在来種は全国では約2%まで減少しているとされる。
滋賀県蒲生郡日野町の日野北山茶は、かぶせ茶に特色があり、無農薬栽培で他産地との差別化を図っている。
品種と栽培の試験
滋賀県の茶栽培品種のうち、中生品種の「やぶきた」が81.7%を占め、摘採期が集中している。一方、「かなえまる」「せいめい」では、被覆の日数で摘採期をずらす試験が県で行われている。以下の試験の数字は、いずれも滋賀県の試験の結果である。
県の試験で、「めいりょく」「ふうしゅん」は有機栽培下でも病害虫の被害が少なく、年間通して生育が優れた(2021年)。「おくみどり」は有機栽培下で一番茶の品質が最も優れる一方、二番茶の生育は不安定だった。
「かなえまる」は「やぶきた」と摘採期がほぼ同時期の中生品種で、一番茶に18〜20日被覆すると摘採適期を3〜6日延長できる(2022年)。
「せいめい」は農研機構枕崎で「ふうしゅん」を種子親、「さえみどり」を花粉親として交配・選抜された品種で、平成28年に品種登録出願された。滋賀県の試験で、「せいめい」は一番茶1.5葉期から15日間直がけ被覆すると、摘採日が2日程度遅れ、葉色が向上し荒茶品質が高まった(2018年)。製法の詳しい流れは茶の製法で何が起きているかに書いている。
制度と表示
滋賀県で茶の地域団体商標として登録されているのは「甲賀のお茶」(第5580131号)と「政所茶」(第6120573号)で、「近江茶」は一覧にない(2026年9月)。「滋賀」だけの商品名や「近江茶」の表記は、地域団体商標としての登録がない。登録されている名は「甲賀のお茶」と「政所茶」の2つである。
滋賀県産の茶は、宇治茶(京都・奈良・滋賀・三重の4府県産茶を京都府内業者が宇治地域由来の製法で仕上げた緑茶)の原料産地に含まれる。宇治茶の定義は京都の頁にまとめています。
歴史
日本での茶の栽培は、805年頃に唐から帰国した僧が持ち帰った茶の実を大津市の日吉大社の一隅に播いたのが始まりと伝えられる。
史書『日本後記』には弘仁6年(815年)、大津京近くの梵釈寺で僧が行幸した天皇に茶を煎じて奉じたとの記録があるとされる。
朝宮(甲賀市信楽町)では約1200年前から茶の栽培が始まったとされ、県内で最も古い産地のひとつとされる。
買い方の手引き
棚での見え方
2026-10-02 の観測では、産地を滋賀とする茶葉は 6 件、扱う店は 2 店です。茶種の欄は緑茶が 5 件です。摘み取りの時期の欄と等級の欄が付いた商品はありません。100g あたりに換算した価格の中央値は 5,660 円です。店の説明文から取り出せた風味の系統の語はありません。
商品名の型
商品名には、業務用の糸付きティーパックのように、県の物産展の名を添えた加工品の型があります。ほかに、番号とローマ字の名、品種名(つゆひかり・香駿・おくゆたか)に続けて別の語を並べた型があります。この続く語が産地や茶園の名か茶の名かは、商品名だけでは決まりません。
茶則や鉢のような、茶葉ではない器具や陶器の商品名も同じ産地欄に入ります。産地欄が滋賀でも、茶葉そのものか加工品・器具かは商品名で見分ける必要があります。
産地名の読み方
商品名に「滋賀」とだけ書かれた場合は、県内のどの産地かは分かりません。県内の産地には、次の節の土山茶・朝宮茶・政所茶・日野北山茶があります。
観測
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茶種の内訳
緑茶8
観測した商品