ORIGIN — COUNTRY / TEA

台湾

TAIWAN / 台湾茶 / 臺灣 / FORMOSA / フォルモサ

台湾の茶。南投県・嘉義県など中南部の山地が中心で、商品名は郷名や山名の産地に、東方美人・蜜香紅茶などの銘柄、翠玉・四季春などの品種名が続く。棚での読み方を件数で示す。

事実

事実出典階層
2022年の台湾の茶の栽培面積は12,192ha、産量は14,027tである。kmweb.moa.gov.twL1
2022年の県市別の栽培面積は、南投縣6,579ha、嘉義縣1,753ha、新北市754ha、桃園市538haの順に大きい。kmweb.moa.gov.twL1
中南部の標高1,000m以上の茶区は6千ha余りと推定され、全国の茶園面積の50%以上を占める。kmweb.moa.gov.twL1
台湾茶は加工製程から八大特色茶類・六大茶系に分けられ、六大茶系は綠茶・條形包種・清香型球形烏龍・焙香型球形烏龍・東方美人・紅茶。tbrs.gov.twL1
東方美人茶は主に新北市石碇區、桃園市龍潭區、新竹縣北埔・峨眉、苗栗縣頭份・銅鑼の一帯で作られる。tbrs.gov.twL1
東方美人茶は青心大冇を主な品種とし、茶小綠葉蟬に吸われた若い茶芽を原料に、重萎凋・重攪拌で作る。tbrs.gov.twL1
特色茶の産地として、木柵の鐵觀音は臺北市、文山包種茶と三峽碧螺春は新北市、東方美人は桃竹苗の県市が挙げられる。kmweb.moa.gov.twL1
南投縣の名間(松柏長青茶)・鹿谷(凍頂烏龍茶)・魚池(日月潭紅茶)、花蓮縣瑞穗鄉(蜜香紅茶)、臺東縣鹿野鄉(紅烏龍茶)が特色茶の産地に挙がる。kmweb.moa.gov.twL1
高山烏龍の茶区として、嘉義縣の大阿里山、南投縣の杉林溪・玉山・合歡山、臺中市の梨山などが挙げられる。kmweb.moa.gov.twL1
台湾の全発酵茶(紅茶)は主に中部の南投が産地で、大葉種が主な品種で、小葉種も少量作られる。tbrs.gov.twL1
茶改場は、包種茶と高山烏龍の発酵度を約8〜25%、凍頂烏龍25〜30%、鐵觀音約40%、東方美人50〜60%とする。tbrs.gov.twL1
青心烏龍は大陸から導入された晩生種で、文山・海山・中壢・南投・名間に分布する台湾の主な栽培品種とされる。tbrs.gov.twL1
茶改場が育成した臺茶12號(金萱)は母本が臺農8號・父本が硬枝紅心、13號(翠玉)は母本が硬枝紅心・父本が臺農80號で、ともに1981年に命名された。tbrs.gov.twL1
茶改場が育成した臺茶19號(碧玉)は2004年、22號(沁玉)は2014年に命名され、ともに母本が臺茶12號・父本が青心烏龍である。tbrs.gov.twL1
茶改場が育成した臺茶18號(紅玉)は、母本が緬甸大葉種、父本が台湾野生山茶で、1999年に命名された紅茶向けの品種である。tbrs.gov.twL1
南投縣の名間茶區では、臺茶12號と四季春が現在の主な栽培品種で、臺茶12・13號が従来の品種に置き換わった。tbrs.gov.twL1
1869年に台湾茶が「Formosan Tea」の名でニューヨークへ輸出されて好評を得て、台湾茶の外銷の基礎になった。kmweb.moa.gov.twL1
1865年に英国人が来台した翌年、福建省泉州府安渓県から茶の種子と苗が大量に購入され、農民に分配されて茶の栽培の推進が加速した。kmweb.moa.gov.twL1
日本統治期の茶園面積は1919年に47,845甲で最大となり、この50年間に素包種・鐵觀音・東方美人・紅茶の製造が加わった。kmweb.moa.gov.twL1
日本統治期に台湾の紅茶製造が始まり、1926年にインドのアッサム種が南投の魚池に試植されて紅茶の産地となった。fae.moa.gov.twL1
戦後の台湾の茶は外銷が紅茶から綠茶へ移り、1970年代以降は綠茶外銷の落ち込みのあと内銷中心へ転換した。kmweb.moa.gov.twL1
1975年に南投縣鹿谷で全臺優良茶比賽が開かれ、入賞した半球形包種茶が「凍頂烏龍茶」の名で売り出された。kmweb.moa.gov.twL1
茶業改良場は1903年に臺灣總督府殖產局附屬製茶試驗場として創立され、2023年8月1日に農業部茶及飲料作物改良場になった。tbrs.gov.twL1
2019年の台湾の茶葉の輸入量は33,227t、輸出量は10,304tで、輸入が輸出を上回った。service.mof.gov.twL1
茶葉の貿易は金額で民國90〜104年(2001〜2015年)が連続15年の入超で、105年(2016年)に出超へ転じた。service.mof.gov.twL1
2023年1月1日以降に作られた茶で原産地を台湾と表示するものには、追溯QRコード・産銷履歴・有機標章のいずれかが必要となった。afa.gov.twL1
包装茶には食品安全衛生管理法で原産地の表示が必要で、阿里山茶・日月潭紅茶など国産と受け取れる産地名の表示も溯源資訊の対象になる。afa.gov.twL1
台湾の茶園は年7回摘採できるとされ、早春茶・春茶・第一次夏茶・第二次夏茶・秋茶・冬茶・冬片茶の7区分がある。fae.moa.gov.twL1
台湾の摘採時期は、春茶が3月中旬〜5月中旬、第一次夏茶が5月中旬〜6月下旬、第二次夏茶が7月上旬〜8月中旬とされる。fae.moa.gov.twL1
台湾の摘採時期は、秋茶が9月上旬〜10月中旬、冬茶が10月下旬〜11月下旬とされる。fae.moa.gov.twL1
台中市和平区の梨山茶区は標高が高く気温が低いため、区域によっては年に2〜3回しか採収できない。tbrs.gov.twL1
標高1,000m以上の茶園は冷涼で雲霧が多く日照が短いため、芽葉のカテキン類が減り、テアニンと可溶性窒素が増える。tbrs.gov.twL1
高山烏龍茶は主に南投縣の竹山鎮・仁愛鄉・信義鄉、臺中市和平區、嘉義縣の梅山鄉・阿里山鄉・番路鄉・竹崎鄉で産する。tbrs.gov.twL1
梨山・八仙山の両茶区は臺中市和平區に属し、青心烏龍を主な品種に、軽発酵の半球形の部分発酵茶を作る。tbrs.gov.twL1
天然の蜜香を持つ茶を作るには、茶芽が茶小綠葉蟬に吸汁されていることが必要条件とされる。moa.gov.twL1
1990年の研究で、東方美人茶は 3,7-ジメチル-1,5,7-オクタトリエン-3-オールが一般の烏龍茶・紅茶より 3〜20 倍以上多く、リナロールは烏龍茶より多いが紅茶のほうが多かった。moa.gov.twL1
小綠葉蟬に吸汁された東方美人茶とダージリン紅茶は2,6-ジメチル-3,7-オクタジエン-2,6-ジオールが多く、吸汁されない茶では極めて少ない。moa.gov.twL1
蜜香の特徴成分は2種で、前者は吸汁された芽の異常代謝で生成し、後者は前者が加工中に脱水して生じる。moa.gov.twL1
針で傷つけた茶芽に小綠葉蟬の口腔分泌物を塗るとジオールが生成し、針の傷だけでは生じず、分泌物が引き金とされる。moa.gov.twL1
茶改場の中部分場は1936年に臺灣總督府中央研究所魚池紅茶試驗支所として創立され、1938年に紅茶製造実験工場が増設された。tbrs.gov.twL1
中部分場は1968年に臺灣省茶業改良場魚池分場となり、1999年の精省で行政院農業委員會の所属へ改まった。tbrs.gov.twL1
中部分場は南投縣魚池鄉水社村の貓囒山の東南、標高850〜1,000mにあり、日月潭に近く、茶園は約38haである。tbrs.gov.twL1
臺茶7號は緬甸大葉種、臺茶8號は印度大葉種の単株から選んだ紅茶向け品種で、ともに1973年に命名申請が通った。tbrs.gov.twL1
臺茶21號(紅韻)は印度大葉種と祁門の人工雑種後代を天然交雑させて選んだ紅茶向け品種で、2008年に命名申請が通った。tbrs.gov.twL1
茶改場の分類で「臺灣紅茶」の代表茶類は、日月潭紅茶、小葉種紅茶、蜜香紅茶の3つである。tbrs.gov.twL1
茶改場の分類で凍頂烏龍茶は「焙香型球形烏龍茶」に入り、同じ類の代表茶類に鐵觀音茶と紅烏龍茶が挙げられる。tbrs.gov.twL1
球形烏龍茶の熱団揉は、初乾した茶葉を60〜65℃に加熱し、布巾で包んで布球にし、揉む作業を数回繰り返して球状にする。tbrs.gov.twL1
烘焙は水分を除いて茶の貯蔵期間を延ばし、粗製茶の青臭みや雑味を改め、茶特有の香りを増す工程とされる。tbrs.gov.twL1
凍頂山は南投縣鹿谷鄉彰雅村の凍頂巷にあり、標高は743mである。taiji.nantou.gov.twL1
鹿谷鄉の茶区は主に標高600〜1,200mの山坡地に分布し、凍頂茶は彰雅村の凍頂巷付近から広がったとされる。kmweb.moa.gov.twL3
凍頂茶は揉捻と初乾の後、茶葉を布球に包んで熱団揉を繰り返し、緊結した半球状に整える。kmweb.moa.gov.twL3
ベトナムは台湾の茶の最大の輸入元で、輸入額に占める比率は2009年62.0%、2019年37.7%、2020年1〜8月33.3%と下がった。service.mof.gov.twL1
ベトナムは2013年以前は茶の輸入額の過半を占めたが、農薬残留管理の強化後は一部がスリランカ・日本からの輸入に移った。service.mof.gov.twL1
台湾の茶の輸入額は紅茶などの全発酵茶が約46%を占め(2019年46.7%)、スリランカからの輸入が多い。service.mof.gov.twL1
台湾の茶の輸入量は2010年に初めて3万tを超えて31,206tとなり、その後はおおむねその水準が続いた。service.mof.gov.twL1
台湾の茶園面積は2007年に16,255ha、年産量は17,502t、産値は約45億元だった。moa.gov.twL1
台湾の茶の輸入量は2003年の18,513tから2007年の25,050tへ35%増え、国内の総生産量17,502tを上回った。moa.gov.twL1
2004年に農業委員会が初めて全国規模の優質茶競賽を開き、各縣市政府が推薦した50件の茶が出品された。moa.gov.twL1
2004年の全国優質茶競賽は初審と複審の二段階で、50件から25件を選び、冠軍1・亞軍2・季軍3・優良獎19件を決めた。moa.gov.twL1
2004年の競賽の参加資格は、縣市政府が本国の茶農産と確認した茶で、輸入茶と跨区生産の茶は出品できず、件数は茶園面積に応じて配分された。moa.gov.twL1
茶改場の感官品評は、150mlの審茶杯に茶3gと沸水を入れ、条形茶5分、白毫烏龍5.5分、球形茶6分置いて審査する。web.archive.orgL1
茶改場魚池分場の所在地は、年平均気温約20℃、年雨量2,000〜2,500mm、土壌pH4.0〜4.8で、茶樹の生育に適するとされる。tbrs.gov.twL1
梨山・八仙山茶区の地質は砂質の片状礫岩で、排水がよい一方、保水力と保肥力は相対的に低い。tbrs.gov.twL1
台湾中部の同じ品種「青心烏龍」から作った烏龍茶の浸出液の総カテキンは、標高200 m で4.93 mM、800 m で4.30 mM、1300 m で3.19 mM、1600 m で2.58 mM と、標高が上がるほど低かった。pmc.ncbi.nlm.nih.govL2
台湾中部の同じ品種「青心烏龍」の生葉と烏龍茶のそれぞれ10点(標高170〜1600 m)で、没食子酸エステル化度 ECG/(EC+ECG) と EGCG/(EGC+EGCG) は標高が高いほど低かった。pmc.ncbi.nlm.nih.govL2
東方美人の工程で作った試料では、香気成分の総量が酵素反応の段階で259.24から564.52 μg/L に増え、続く非酵素反応の段階で274.74 μg/L に減った。maxapress.comL2
東方美人の工程の殺青(高温の固定)のあと、ホトリエノールは3.89倍に増え、リナロールは「0.32 fold」減ったとされる(0.32倍になったのか32%減なのかは原文では曖昧)。maxapress.comL2
ホトリエノールは3,7-ジメチルオクタ-1,7-ジエン-3,6-ジオールの転位・脱水で生じるとされ、このジオールは東方美人の特徴成分2,6-ジメチル-3,7-オクタジエン-2,6-ジオールとは別の化合物である。maxapress.comL2

百科

位置と産地

2022年の台湾の茶の栽培面積は12,192ha、産量は14,027tである。県市別の栽培面積は南投縣6,579ha、嘉義縣1,753ha、新北市754ha、桃園市538haの順に大きい(2022年)。中南部の標高1,000m以上の茶区は6千ha余りと推定され、全国の茶園面積の50%以上を占める。

高山烏龍の茶区として、嘉義縣の大阿里山、南投縣の杉林溪・玉山・合歡山、臺中市の梨山などが挙げられる。高山烏龍茶は主に南投縣の竹山鎮・仁愛鄉・信義鄉、臺中市和平區、嘉義縣の梅山鄉・阿里山鄉・番路鄉・竹崎鄉で産する。特色茶の産地としては、木柵の鐵觀音が臺北市、文山包種茶と三峽碧螺春が新北市、東方美人が桃竹苗の県市に挙げられる。南投縣の名間(松柏長青茶)・鹿谷(凍頂烏龍茶)・魚池(日月潭紅茶)、花蓮縣瑞穗鄉(蜜香紅茶)、臺東縣鹿野鄉(紅烏龍茶)も特色茶の産地に挙がる。

高山の茶区

臺中市和平區に属する梨山・八仙山の両茶区は、青心烏龍を主な品種に、軽発酵の半球形の部分発酵茶を作る。梨山茶区は標高が高く気温が低いため、区域によっては年に2〜3回しか採収できない。地質は砂質の片状礫岩で、排水がよい一方、保水力と保肥力は相対的に低い。

標高1,000m以上の茶園は冷涼で雲霧が多く日照が短いため、芽葉のカテキン類が減り、テアニンと可溶性窒素が増える。鹿谷鄉の茶区は主に標高600〜1,200mの山坡地に分布するとされる。凍頂山は南投縣鹿谷鄉彰雅村の凍頂巷にあり、標高は743mである。凍頂茶は彰雅村の凍頂巷付近から広がったとされる。

茶類と製法

台湾茶は加工製程から八大特色茶類・六大茶系に分けられ、六大茶系は綠茶・條形包種・清香型球形烏龍・焙香型球形烏龍・東方美人・紅茶である。発酵度は、包種茶と高山烏龍が約8〜25%、凍頂烏龍が25〜30%、鐵觀音が約40%、東方美人が50〜60%とされる。凍頂烏龍茶は「焙香型球形烏龍茶」に入り、同じ類の代表茶類に鐵觀音茶と紅烏龍茶が挙げられる。「臺灣紅茶」の代表茶類は、日月潭紅茶、小葉種紅茶、蜜香紅茶の3つである。

球形烏龍茶の熱団揉は、初乾した茶葉を60〜65℃に加熱し、布巾で包んで布球にし、揉む作業を数回繰り返して球状にする。凍頂茶も、揉捻と初乾の後、茶葉を布球に包んで熱団揉を繰り返し、緊結した半球状に整えるとされる。烘焙は水分を除いて茶の貯蔵期間を延ばし、粗製茶の青臭みや雑味を改め、茶特有の香りを増す工程とされる。製法の詳しい流れは茶の製法で何が起きているかに書いている。

摘採の季節

台湾の茶園は年7回摘採できるとされ、早春茶・春茶・第一次夏茶・第二次夏茶・秋茶・冬茶・冬片茶の7区分がある。摘採時期は、春茶が3月中旬〜5月中旬、第一次夏茶が5月中旬〜6月下旬、第二次夏茶が7月上旬〜8月中旬、秋茶が9月上旬〜10月中旬、冬茶が10月下旬〜11月下旬とされる。

東方美人と蜜香

東方美人茶は主に新北市石碇區、桃園市龍潭區、新竹縣北埔・峨眉、苗栗縣頭份・銅鑼の一帯で作られる。青心大冇を主な品種とし、茶小綠葉蟬に吸われた若い茶芽を原料に、重萎凋・重攪拌で作る。天然の蜜香を持つ茶を作るには、茶芽が茶小綠葉蟬に吸汁されていることが必要条件とされる。台湾の全発酵茶(紅茶)は主に中部の南投が産地で、大葉種が主な品種で、小葉種も少量作られる。

成分の面では、1990年の研究で、東方美人茶は3,7-ジメチル-1,5,7-オクタトリエン-3-オールが他の烏龍茶・紅茶より3〜20倍以上多く、リナロールは烏龍茶より多いが紅茶のほうが多かった。小綠葉蟬に吸汁された東方美人茶とダージリン紅茶は2,6-ジメチル-3,7-オクタジエン-2,6-ジオールが多く、吸汁されない茶では極めて少ない。蜜香の特徴成分は2種あり、1つ目は吸汁された芽の異常代謝で生成し、2つ目は1つ目が加工中に脱水して生じる。針で傷つけた茶芽に小綠葉蟬の口腔分泌物を塗るとジオールが生成し、針の傷だけでは生じず、分泌物が引き金とされる。

品種

青心烏龍は大陸から導入された晩生種で、文山・海山・中壢・南投・名間に分布する台湾の主な栽培品種とされる。茶改場が育成した臺茶12號(金萱)は母本が臺農8號・父本が硬枝紅心、13號(翠玉)は母本が硬枝紅心・父本が臺農80號で、ともに1981年に命名された。臺茶19號(碧玉)は2004年、22號(沁玉)は2014年に命名され、ともに母本が臺茶12號・父本が青心烏龍である。

紅茶向けの品種では、臺茶18號(紅玉)が母本は緬甸大葉種、父本は台湾野生山茶で、1999年に命名された。臺茶7號は緬甸大葉種、臺茶8號は印度大葉種の単株から選んだ品種で、ともに1973年に命名申請が通った。臺茶21號(紅韻)は印度大葉種と祁門の人工雑種後代を天然交雑させて選んだ品種で、2008年に命名申請が通った。南投縣の名間茶區では、臺茶12號と四季春が現在の主な栽培品種で、臺茶12・13號が従来の品種に置き換わった。

魚池と研究機関

茶業改良場は1903年に臺灣總督府殖產局附屬製茶試驗場として創立され、2023年8月1日に農業部茶及飲料作物改良場になった。中部分場は1936年に臺灣總督府中央研究所魚池紅茶試驗支所として創立され、1938年に紅茶製造実験工場が増設された。1968年に臺灣省茶業改良場魚池分場となり、1999年の精省で行政院農業委員會の所属へ改まった。

中部分場は南投縣魚池鄉水社村の貓囒山の東南、標高850〜1,000mにあり、日月潭に近く、茶園は約38haである。所在地は年平均気温約20℃、年雨量2,000〜2,500mm、土壌pH4.0〜4.8で、茶樹の生育に適するとされる。

歴史

1865年に英国の商人が来台した翌年、福建省泉州府安渓県から茶の種子と苗が大量に購入され、農民に分配されて茶の栽培の推進が加速した(1866年)。1869年には台湾茶が「Formosan Tea」の名でニューヨークへ輸出され、台湾茶の外銷の基礎になった。

日本統治期の茶園面積は1919年に47,845甲で最大となり、この50年間に素包種・鐵觀音・東方美人・紅茶の製造が加わった。日本統治期に台湾の紅茶製造が始まり、1926年にインドのアッサム種が南投の魚池に試植されて紅茶の産地となった。戦後の台湾の茶は外銷が紅茶から綠茶へ移り、1970年代以降は綠茶外銷の落ち込みのあと内銷中心へ転換した。1975年に南投縣鹿谷で全臺優良茶比賽が開かれ、入賞した半球形包種茶が「凍頂烏龍茶」の名で売り出された。

生産と輸入の推移

台湾の茶園面積は2007年に16,255ha、年産量は17,502t、産値は約45億元だった。2022年の栽培面積は12,192haである。茶の輸入量は2003年の18,513tから2007年の25,050tへ35%増え、国内の総生産量17,502tを上回った。2010年に初めて3万tを超えて31,206tとなり、その後はおおむねその水準が続いた。

2019年の茶葉の輸入量は33,227t、輸出量は10,304tで、輸入が輸出を上回った。貿易は金額で民國90〜104年(2001〜2015年)が連続15年の入超で、105年(2016年)に出超へ転じた。輸入額に占める紅茶などの全発酵茶は約46%(2019年46.7%)で、スリランカからの輸入が多い。ベトナムは最大の輸入元で、輸入額に占める比率は2009年62.0%、2019年37.7%、2020年1〜8月33.3%と下がった。2013年以前は過半を占めたが、農薬残留管理の強化後は一部がスリランカ・日本からの輸入に移った。

表示と品評

2023年1月1日以降に作られた茶で原産地を台湾と表示するものには、追溯QRコード・産銷履歴・有機標章のいずれかが必要となった。包装茶には食品安全衛生管理法で原産地の表示が必要で、阿里山茶・日月潭紅茶など国産と受け取れる産地名の表示も溯源資訊の対象になる。

2004年に農業委員會が初めて全国規模の優質茶競賽を開き、各縣市政府が推薦した50件の茶が出品された。初審と複審の二段階で50件から25件を選び、冠軍1・亞軍2・季軍3・優良獎19件を決めた。参加資格は、縣市政府が本国の茶農産と確認した茶で、輸入茶と跨区生産の茶は出品できず、件数は茶園面積に応じて配分された。茶業改良場の感官品評は、150mlの審茶杯に茶3gと沸水を入れ、条形茶5分、白毫烏龍5.5分、球形茶6分置いて審査する。

買い方の手引き

棚での見え方

2026-10-02 の観測では、産地を台湾とする茶葉は 21 件、扱う店は 7 店です。茶種の欄は紅茶 10 件、烏龍茶 6 件、緑茶 4 件です。摘み取りの時期の欄が付いた商品はセカンドフラッシュの 3 件だけで、等級の欄が付いた商品はありません。100g あたりに換算した価格の中央値は 7,775 円です。店の説明文から取り出せた風味の系統の語はありません。

商品名の型

商品名には 3 つの型が見られます。1 つ目は「台湾 + 銘柄 + 郷名や山名」の順に並ぶ型で、「蜜香貴妃烏龍 / 鹿谷」「蜜香紅茶 / 杉林渓」「四季春紅茶 / 白姑大山」のように、読み仮名を括弧で添える商品もあります。2 つ目は「阿里山高山金萱茶」のように山名と品種名が一続きになる型です。3 つ目は「翠玉」「四季春」のように品種名だけの商品名です。

同じ産地欄でも、ローズやハイビスカスを合わせたブレンド、和紅茶と書かれた商品、茶器の名前の商品が混じります。産地欄が台湾でも、商品名と茶種が噛み合うかを見て比べてください。茶種の欄は店の表記や商品名から機械的に付けたもので、同じ銘柄でも店によって紅茶と烏龍茶に分かれる場合があります。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

茶種の内訳

紅茶9烏龍茶6緑茶4

観測した商品

21銘柄 / 7店 / 在庫あり 16 / 100g中央値 ¥6,453

煎茶堂東京台湾 四季春¥3,872 /100g在庫あり2026-10-12
TEAPOND台湾 屋久島 2026年 夏摘み 八万寿茶園¥4,320 /100g在庫あり2026-10-12
紅茶専門店 TEA TRIP台湾 梨山蜜香紅茶¥19,000 /100g在庫あり2026-10-12
AMSU-TEA台湾 阿里山高山金萱茶—在庫あり2026-10-12
煎茶堂東京台湾 翠玉¥4,752 /100g在庫あり2026-10-12
煎茶堂東京台湾 白桃烏龍茶 翠玉¥5,226 /100g在庫あり2026-10-12
煎茶堂東京台湾 和紅茶 さやまかおり¥6,453 /100g在庫あり2026-10-12
煎茶堂東京台湾 和紅茶 しずかおり¥6,453 /100g在庫あり2026-10-12
TEAPOND台湾 カーネーション仙桃—在庫あり2026-10-12
TEAPOND台湾 丹桂百合—在庫あり2026-10-12
TEAPOND台湾 金葫蘆双花—在庫あり2026-10-12
TEAPOND台湾 碧潭飄雪—完売2026-10-12