ORIGIN — COUNTRY / COFFEE

ミャンマー

ビルマ / MYANMAR / BURMA

東南アジアの産地で、高地のアラビカはシャン州などで、低地のロブスタはバゴー・エーヤワディーなどで育つ。棚の商品は州名や村名、品種名の後に精製が続く型が見られる。

事実

事実出典階層
ミャンマーのコーヒー生産量は年 9,000 t 超で、内訳はアラビカが 7,000 t 超、ロブスタが 2,000 t 超とされる。english.news.cnL3
ミャンマーの高地アラビカは北・南シャン州、チン州、カチン州、カヤー州、ザガイン・マンダレー、低地ロブスタはバゴー・エーヤワディー・カインで育つ。coffee.org.mmL2
ミャンマーコーヒー協会の会員は、ピンウールィン・モーゴウ・ユワンガン・ニャウンチョー・ミンタット・ヤンゴンの 6 つのクラスターに分かれる。coffee.org.mmL2
ミャンマーのアラビカの栽培品種には、S795・Catimor(T5175・T8667)・Caturra・Catuai・SL28・SL34・San Ramon などがある。coffee.org.mmL2
ミャンマーコーヒー協会は 2014 年に設立され、会員は 300 超で、本部はマンダレー地方域のピンウールィンにある。coffee.org.mmL2
ミャンマーのコーヒー栽培は 1885 年にミェイ・ダウェーで宣教師が始め、アラビカは 1930 年にカトリック宣教師が南シャン州などへ導入した。coffee.org.mmL2
ミャンマーの 2004/05 年のコーヒーは、北シャン州 869 t・南シャン州 837 t・マンダレー地方域 436 t がアラビカ、カイン州 839 t がロブスタだった。fao.orgL1
ミャンマーでアラビカの栽培には標高 1,000 m(3,300 フィート)超が必要とされ、プレミアムの等級には 1,300 m 超が推奨される。fao.orgL1
ミャンマーの 2004/05 年のコーヒーは、栽培面積 35,750 エーカー、収穫面積 16,016 エーカー、生産量約 3,616 t だった。fao.orgL1
ミャンマーで品質重視のスペシャルティ生産に関わる農家は 2018–19 年に約 7,166 戸と推計され、2015–16 年の 3,168 戸から増えた。winrock.orgL1
ミャンマーの 2004/05 年の生産量 3,616 t の内訳は、アラビカが約 2,611 t、ロブスタが約 1,005 t だった。fao.orgL1
ミャンマーのスペシャルティ生産では、民間の加工場が水洗・ハニー・天日乾燥の方式を、共同体の加工が天日乾燥のドライナチュラルを担う。winrock.orgL1
ミャンマーのアラビカの収穫は 11 月から 2 月に行われる。fao.orgL1
ミャンマーのコーヒーは 2014 年の時点でタイと中国へ売られていたが、2016 年からスペシャルティが北米・欧州・日本などへ輸出されている。winrock.orgL1
日本のミャンマーからのコーヒー生豆(品目 0901.11)の輸入量は 2025 年に約 35.4 t で、2024 年の約 89.6 t から減った。coffee.ajca.or.jpL1
ミャンマーのコーヒー分野の中核機関は、コーヒー研究情報研修センター(CRIETC)である(2005 年時点)。fao.orgL1
ミャンマーコーヒー協会は 2019 年時点で 10 のコーヒークラスターを持ち、民族・地域をまたいで会員が協力する。winrock.orgL1
ミャンマーのカッピング競技会では、2016 年 3 月に 60 点中 49 点、2017 年 3 月に 72 点中 64 点の出品がスペシャルティの区分に入った。winrock.orgL1
ミャンマーでアラビカに適するのは、標高 1,000 m 超で年降水量 1,500〜2,500 mm、はっきりした乾季のある赤土の台地とされる。fao.orgL1
ミャンマーの年平均気温と年降水量は、ピンウールィン(標高約 1,100 m)で約 19.7℃・約 1,400 mm、バンブウェ(約 740 m)で約 22.4℃・約 1,300 mm。fao.orgL1
ミャンマーの北・南シャン州、マンダレー、チン、カチンには、コーヒーに適した土が多いとされ、理想は肥沃な火山性の赤土か深い砂壌土とされる。fao.orgL1
ミャンマーのピンウールィン周辺で調べた土は pH 5 未満の酸性で、コーヒーの好む pH 5〜6 を下回り、石灰やドロマイトで改良するとされる。fao.orgL1
ミャンマーのコーヒー園の地形は、東向きか南向きで傾斜が 15% 未満のところが望ましく、それより急だと段々畑などが要るとされる。fao.orgL1
ミャンマーのコーヒー研究情報研修センター(CRIETC)はピンウールィン近郊にあり、2003〜2005 年の FAO 技術協力事業で整備された。fao.orgL1
ミャンマーの北・南シャン州とマンダレーの推奨アラビカ品種は、標高 1,000 m 超が S795 と Catimor、800〜1,000 m が Catimor である。fao.orgL1
ミャンマーで推奨される Catimor の選抜は、コスタリカ由来の T5175・T8667 系統と、赤系統の H528 で、他の品種は CRIETC が試験中とされる。fao.orgL1
ミャンマーのコーヒー生産量(アラビカとロブスタの合計)は、2002/03 年が 2,417 t、2003/04 年が 3,012 t、2004/05 年が 3,616 t と増えた。fao.orgL1
ミャンマーのコーヒー生産量は、1977〜1985 年の年平均が 1,146 t で、1986 年には 10,100 エーカーから 1,417 t に増えた。fao.orgL1
ミャンマーのコーヒー増産の背景は政府の植え付け奨励で、2003/04 年の栽培面積は 35,485 エーカー、若木が多かった。fao.orgL1
ミャンマーの南北シャン州に 1987 年の麻薬代替計画で植えられた、各戸 10〜20 本ほどの S795 は、さび病にかかるものが多く低収量とされる。fao.orgL1
ミャンマー政府は 2004 年に、アラビカの栽培面積を 10 万エーカーまで広げる戦略を定め、マンダレーと北シャンで 5 万エーカーを適地に選んだ。fao.orgL1
ミャンマー政府は栽培の拡大に、25 年間の土地利用許可(1 エーカー 18 米ドル)、苗の提供、融資、肥料と燃料の補助を設けた。fao.orgL1
ミャンマーは 1975〜1991 年に、アヘン用ケシの栽培をなくす目的で、3 段階のコーヒー植え付け運動を行った。fao.orgL1
ミャンマーの国内消費は、大手焙煎業者の推計で年最大 750 t とされ、大手 3 社の 2004/05 年の国内向け生産は約 350 t だった。fao.orgL1
ミャンマー国内で飲まれるコーヒーは、2015 年ごろまでは大半がインスタントで、産地の農家も自分のコーヒーをほとんど飲まなかった。winrock.orgL1

百科

位置と産地

高地のアラビカは北・南シャン州、チン州、カチン州、カヤー州、ザガイン・マンダレーで育ち、低地のロブスタはバゴー・エーヤワディー・カインで育ちます。2004/05年のコーヒーは、北シャン州869t・南シャン州837t・マンダレー地方域436tがアラビカ、カイン州839tがロブスタでした。

気候と土壌

アラビカの栽培には標高1,000m(3,300フィート)超が必要とされ、プレミアムの等級には1,300m超が推奨されます(2005年時点)。適するのは、標高1,000m超で年降水量1,500〜2,500mm、はっきりした乾季のある赤土の台地とされます。年平均気温と年降水量は、ピンウールィン(標高約1,100m)で約19.7℃・約1,400mm、バンブウェ(約740m)で約22.4℃・約1,300mmです。

北・南シャン州、マンダレー、チン、カチンには、コーヒーに適した土が多いとされ、理想は肥沃な火山性の赤土か深い砂壌土とされます。ピンウールィン周辺で調べた土はpH5未満の酸性で、コーヒーの好むpH5〜6を下回り、石灰やドロマイトで改良するとされます。園地の地形は、東向きか南向きで傾斜が15%未満のところが望ましく、それより急だと段々畑などが要るとされます。

生産と品種

コーヒー生産量は年9,000t超で、内訳はアラビカが7,000t超、ロブスタが2,000t超とされます。2004/05年のコーヒーは、栽培面積35,750エーカー、収穫面積16,016エーカー、生産量約3,616tで、その内訳はアラビカが約2,611t、ロブスタが約1,005tでした。生産量(アラビカとロブスタの合計)は、2002/03年が2,417t、2003/04年が3,012t、2004/05年が3,616tと増えています。1977〜1985年の年平均は1,146tで、1986年には10,100エーカーから1,417tに増えました。

アラビカの栽培品種には、S795・Catimor(T5175・T8667)・Caturra・Catuai・SL28・SL34・San Ramonなどがあります。北・南シャン州とマンダレーの推奨アラビカ品種は、標高1,000m超がS795とCatimor、800〜1,000mがCatimorです。推奨されるCatimorの選抜は、コスタリカ由来のT5175・T8667系統と、赤系統のH528で、他の品種はコーヒー研究情報研修センター(CRIETC)が試験中とされます。南北シャン州に1987年の麻薬代替計画で植えられた、各戸10〜20本ほどのS795は、さび病にかかるものが多く低収量とされます。

精製と収穫

スペシャルティ生産では、民間の加工場が水洗・ハニー・天日乾燥の方式を、共同体の加工が天日乾燥のドライナチュラルを担います。アラビカの収穫は11月から2月に行われます。

制度と組織

ミャンマーコーヒー協会は2014年に設立され、会員は300超で、本部はマンダレー地方域のピンウールィンにあります。会員は、ピンウールィン・モーゴウ・ユワンガン・ニャウンチョー・ミンタット・ヤンゴンの6つのクラスターに分かれ、2019年時点では10のクラスターを持ち、民族・地域をまたいで会員が協力します。分野の中核機関は、CRIETCです(2005年時点)。CRIETCはピンウールィン近郊にあり、2003〜2005年のFAO技術協力事業で整備されました。

品質重視のスペシャルティ生産に関わる農家は2018–19年に約7,166戸と推計され、2015–16年の3,168戸から増えました。カッピング競技会では、2016年3月に60点中49点、2017年3月に72点中64点の出品がスペシャルティの区分に入りました。

増産の経緯

増産の背景は政府の植え付け奨励で、2003/04年の栽培面積は35,485エーカー、若木が多い状態でした。政府は2004年に、アラビカの栽培面積を10万エーカーまで広げる戦略を定め、マンダレーと北シャンで5万エーカーを適地に選びました。拡大には、25年間の土地利用許可(1エーカー18米ドル)、苗の提供、融資、肥料と燃料の補助が設けられました。

さらに遡ると、1975〜1991年には、アヘン用ケシの栽培をなくす目的で、3段階のコーヒー植え付け運動が行われました。

国内消費と輸出

国内消費は、大手焙煎業者の推計で年最大750tとされ、大手3社の2004/05年の国内向け生産は約350tでした。国内で飲まれるコーヒーは、2015年ごろまでは大半がインスタントで、産地の農家も自分のコーヒーをほとんど飲まなかったとされます。

コーヒーは2014年の時点でタイと中国へ売られていましたが、2016年からスペシャルティが北米・欧州・日本などへ輸出されています。日本のミャンマーからのコーヒー生豆(品目0901.11)の輸入量は2025年に約35.4tで、2024年の約89.6tから減りました。

歴史

ミャンマーのコーヒー栽培は1885年にミェイ・ダウェーで宣教師が始め、アラビカは1930年にカトリック宣教師が南シャン州などへ導入しました。

買い方の手引き

棚での見え方

2026年10月1日時点の観測では、ミャンマー産は31件・7店です。種類の内訳は生豆20件、焙煎サービス8件、焙煎豆3件です。100gあたりの価格の中央値は、焙煎豆が1,188円、生豆が171円です。

精製の欄が埋まっているのは22件で、ウォッシュト13件、ハニー5件、ナチュラル3件、アナエロビック1件です。店の説明文に出る語の系統は、柑橘が2件、花、りんご・洋梨、キャラメル・はちみつ、チョコレート、スパイスが各1件です。

商品名の例では、「ミャンマー」の後に州名(シャン州)、村名、ブランド名が続く型のほか、「G1」の等級語や、品種名(SL34)、精製(ウォッシュ、ハニー、ナチュラル、アナエロビック)が付く例が見られます。生豆の商品名には、ハニーの色名やニュークロップの語が付く例もあります。

観測

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観測した商品

30銘柄 / 7店 / 在庫あり 7