ORIGIN — COUNTRY / TEA
奈良
奈良県 / 大和茶 / NARA / YAMATO
奈良県の茶は大和茶と呼ばれ、奈良市と山添村を中心に標高200〜500mの高冷地で作られる。煎茶・かぶせ茶・てん茶・番茶があり、「大和茶」は地域団体商標の一覧にない。
事実
| 事実 | 出典 | 階層 |
|---|---|---|
| 奈良県の荒茶生産量は、平成29年の全国茶生産団体連合会調査で全国第7位とされる。 | pref.nara.jp | L1 |
| 大和茶は奈良市と山添村を中心に、宇陀市・大淀町・東吉野村などで栽培されている。 | pref.nara.jp | L1 |
| JAならけんが集約して販売する県内の荒茶は年間約1,400tで、県全体の8割以上を占める。 | maff.go.jp | L1 |
| 大和茶の栽培は大同元年(806年)に始まったと言われ、唐から茶の種子を持ち帰った僧が高弟に与え、仏隆寺(宇陀市)に蒔いたのが始まりとされる。 | pref.nara.jp | L1 |
| 奈良県の茶の研究機関は明治45年(1912年)に奈良県農事試験場茶業部として発足し、昭和37年に奈良市矢田原町へ移った。 | pref.nara.jp | L1 |
| 「やまとみどり」は奈良県が育成した唯一の品種で、極晩生で耐寒性があり、カテキンなどの機能性成分が多く含まれる。 | maff.go.jp | L1 |
| 大和茶の茶園の多くは標高200〜500mの高冷地に位置し、朝晩の寒暖差が大きい。 | pref.nara.jp | L1 |
| 地域団体商標の登録案件として、「大和茶」は特許庁の一覧の奈良県の項に載っていない。 | jpo.go.jp | L1 |
| 奈良県産の茶は、宇治茶(京都・奈良・滋賀・三重の4府県産茶を京都府内業者が宇治地域由来の製法で仕上げた緑茶)の原料産地に含まれる。 | maff.go.jp | L1 |
| 令和5年産の茶の作物統計は埼玉・静岡・三重・京都・福岡・熊本・宮崎・鹿児島の8府県を対象に行われ、奈良県は含まれない。 | maff.go.jp | L1 |
| 令和2年産の作物統計で、奈良県の茶は摘採実面積が585ha、生葉収穫量が6,190t、荒茶生産量が1,490tだった。 | e-stat.go.jp | L1 |
| 令和2年産の作物統計で、奈良県の一番茶は摘採面積585ha、生葉収穫量4,090t、荒茶生産量950tだった。 | e-stat.go.jp | L1 |
| 大和茶研究センターは、奈良県農業研究開発センターの一部として、茶の栽培・加工・生産に関する試験研究を行う。 | pref.nara.lg.jp | L1 |
| 奈良県の茶作況調査は昭和38年に始まり、供試品種はやぶきたで、気象と生育・収量などの関係を調べている。 | pref.nara.lg.jp | L1 |
| 令和7年度の一番茶は、萌芽日・摘採日とも前5か年平均より2日遅く、生葉収量は前5か年平均比97.4%だった。 | pref.nara.lg.jp | L1 |
| 奈良県は令和7年度に「一番茶生産に特化した有機栽培体系の確立」を試験課題とし、一番茶は他の茶期より病害虫の発生が少ない点を背景に挙げる。 | pref.nara.lg.jp | L1 |
| 2020年農林業センサスで、奈良県奈良市の茶は販売を目的に作付した農業経営体が94、作付面積が357haだった。 | machimura.maff.go.jp | L1 |
| 2020年農林業センサスで、奈良県山添村の茶は販売を目的に作付した農業経営体が51、作付面積が114haだった。 | machimura.maff.go.jp | L1 |
| 2020年農林業センサスで、奈良県宇陀市の茶は販売を目的に作付した農業経営体が10、作付面積が6haだった。 | machimura.maff.go.jp | L1 |
| 2020年農林業センサスで、奈良県大淀町の茶は販売を目的に作付した農業経営体が4、作付面積が5haだった。 | machimura.maff.go.jp | L1 |
| 山添村は標高120〜620mに位置し、昼夜の温度差が大きく、霧が頻繁に発生する。 | nara-chousonkai.jp | L1 |
| 奈良市では大和茶が月ヶ瀬や田原など山間部を中心につくられている。 | city.nara.lg.jp | L1 |
| 大和茶は高原で栽培されるため、他産地と比べて一番茶の生育が1か月程度遅れる。 | maff.go.jp | L1 |
| 大和茶の産地では、一番茶の収穫後の6月に残葉と下部の硬い枝葉を収穫する「親子番」を行い、梅雨番茶とも呼ぶ。 | maff.go.jp | L1 |
| 大淀町で江戸時代以前から生産される日干番茶について、大淀町史には寛永16年(1639年)に茶年貢の制度があったと伝わる。 | maff.go.jp | L1 |
| 奈良県の大和茶の種類は、主に煎茶、かぶせ茶、てん茶、番茶である。 | maff.go.jp | L1 |
| かぶせ茶の主な産地は、三重県・奈良県・静岡県・福岡県である。 | maff.go.jp | L1 |
| 奈良県の成木茶園の試験で、敷草多量区は裸地区より、深さ10 cmの地温が冬に2.5℃高く、4〜6月に約1.0℃、8月に2〜3℃低かった。 | jstage.jst.go.jp | L2 |
| 奈良県の試験で、敷草施用区は裸地区より土壌の全窒素・全炭素がわずかに多く、裸地区では侵食で全窒素と石灰が減った。 | jstage.jst.go.jp | L2 |
| 気温の減率は高度が上がるにつれて気温が下がる割合で、対流圏では普通100mにつき0.5〜1度下がるとされる。 | jma.go.jp | L1 |
| 気象観測の手引きは、気柱の平均気温を求めるときの気温の高度による減率を、日本の下層大気の平均的な値として0.5℃/100mと仮定している。 | jma.go.jp | L1 |
| 滋賀県の1989〜2000年の「やぶきた」では、3月10日起算の積算気温が256.5℃(2月23日起算は330.6℃)に達した翌日を萌芽期とすると、予測のずれが最小になった。 | jstage.jst.go.jp | L2 |
| 京都府の1994〜2022年の一番茶データから、3月18日を起点とした有効積算温度(基準8℃)で葉期を予測する式を作り、2023年の予測と実測の差は3日以内だった。 | pref.kyoto.jp | L1 |
百科
位置と産地
大和茶は、奈良市と山添村を中心に、宇陀市・大淀町・東吉野村などで栽培されている。奈良市では、月ヶ瀬や田原など山間部を中心につくられている。
奈良県の荒茶生産量は、平成29年の全国茶生産団体連合会調査で全国第7位とされる。JAならけんが集約して販売する県内の荒茶は年間約1,400tで、県全体の8割以上を占める(2023年)。
統計の数字
令和2年産の作物統計で、奈良県の茶は摘採実面積が585ha、生葉収穫量が6,190t、荒茶生産量が1,490tだった。一番茶は摘採面積585ha、生葉収穫量4,090t、荒茶生産量950tだった。
令和5年産の茶の作物統計は埼玉・静岡・三重・京都・福岡・熊本・宮崎・鹿児島の8府県を対象に行われ、奈良県は含まれない。
2020年農林業センサスで、販売を目的に茶を作付した農業経営体と作付面積は、奈良市が94経営体・357ha、山添村が51経営体・114ha、宇陀市が10経営体・6ha、大淀町が4経営体・5haだった。
令和2年産では、茶の摘採実面積と一番茶の摘採面積がどちらも585haで、荒茶生産量は全体の1,490tのうち一番茶が950tだった。奈良県は、全体の生葉収穫量6,190tのうち一番茶の分が4,090tである。面積の数字は、数える範囲と年で変わる。作物統計の585haは令和2年産の摘採実面積で、センサスの数字は販売を目的に作付した経営体だけを数えている。
地域ごとの特徴
茶の産地として名の挙がる地名を市町村ごとにまとめると、次のようになる。奈良市は月ヶ瀬や田原など山間部が中心で、センサスの作付面積は357haと、4市町村のうち最も大きい。山添村は標高120〜620mで霧が頻繁に発生し、作付面積は114haと2番目である。宇陀市は、仏隆寺に茶の種子が蒔かれたと伝わる土地で、作付面積は6haである。大淀町は、日干番茶が江戸時代以前から生産され、作付面積は5haである。
気候と茶期
大和茶の茶園の多くは標高200〜500mの高冷地に位置し、朝晩の寒暖差が大きい。山添村は標高120〜620mに位置し、昼夜の温度差が大きく、霧が頻繁に発生するとされる。大和茶の茶園の多くがある標高200〜500mの幅と比べると、山添村の標高の幅は下にも上にも広い。
大和茶は高原で栽培されるため、他産地と比べて一番茶の生育が1か月程度遅れる。一番茶の収穫後の6月には、残葉と下部の硬い枝葉を収穫する「親子番」を行い、梅雨番茶とも呼ぶ。
茶の種類
奈良県の大和茶の種類は、主に煎茶、かぶせ茶、てん茶、番茶である。かぶせ茶の主な産地は、三重県・奈良県・静岡県・福岡県である(2026年)。製法の詳しい流れは茶の製法で何が起きているかに書いている。
大淀町で江戸時代以前から生産される日干番茶について、大淀町史には寛永16年(1639年)に茶年貢の制度があったと伝わる。
品種と研究機関
「やまとみどり」は奈良県が育成した唯一の品種で、極晩生で耐寒性があり、カテキンなどの機能性成分が多く含まれる(2023年)。
奈良県の茶の研究機関は、明治45年(1912年)に奈良県農事試験場茶業部として発足し、昭和37年に奈良市矢田原町へ移った。現在の大和茶研究センターは、奈良県農業研究開発センターの一部として、茶の栽培・加工・生産に関する試験研究を行う。
奈良県の茶作況調査は昭和38年に始まり、供試品種はやぶきたで、気象と生育・収量などの関係を調べている。令和7年度の一番茶は、萌芽日・摘採日とも前5か年平均より2日遅く、生葉収量は前5か年平均比97.4%だった。
奈良県は令和7年度に「一番茶生産に特化した有機栽培体系の確立」を試験課題とし、一番茶は他の茶期より病害虫の発生が少ない点を背景に挙げる。大和茶は高原で栽培され、一番茶の生育が他産地より1か月程度遅れるが、県はその一番茶に絞った有機栽培の体系を試験の課題にしている。
制度と表示
地域団体商標の登録案件として、「大和茶」は特許庁の一覧の奈良県の項に載っていない(2026年9月)。商品名の「大和茶」は、地域団体商標として登録された名ではなく、奈良県の茶の呼び名として使われている。県内でどの地域の茶かは、月ヶ瀬・田原・山添のような地名が商品名に付くかどうかで読み分けることになる。
奈良県産の茶は、宇治茶(京都・奈良・滋賀・三重の4府県産茶を京都府内業者が宇治地域由来の製法で仕上げた緑茶)の原料産地に含まれる。宇治茶の定義は京都の頁にまとめています。
歴史
大和茶の栽培は大同元年(806年)に始まったと言われ、唐から茶の種子を持ち帰った僧が高弟に与え、仏隆寺(宇陀市)に蒔いたのが始まりとされる。806年という年も僧の話も、言い伝えとして書かれている。
買い方の手引き
棚での見え方
2026-10-02 の観測では、産地を奈良とする茶葉は 5 件、扱う店は 3 店です。茶種の欄は緑茶が 4 件、紅茶が 1 件です。摘み取りの時期の欄と等級の欄が付いた商品はありません。100g あたりに換算した価格の中央値は 2,612 円です。店の説明文から取り出せた風味の系統の語はありません。
商品名の型
商品名には、「奈良県田原産」「大和高原茶」「玄米茶」のように、産地名と茶の種類を並べ、100g の袋を 2 袋にまとめた型があります。月ヶ瀬の名と「和紅茶」を並べた「大和茶」の商品もあり、茶種の欄が紅茶の 1 件はこの型です。ほかに、番号とローマ字の名(駒影)だけの型があります。
アルコールランプや小鉢のような、茶葉ではない器具や陶器の商品名も同じ産地欄に入ります。産地欄が奈良でも、茶葉そのものか器具かは商品名で見分ける必要があります。
産地名の読み方
「大和茶」は奈良県の茶の呼び名です。次の節のとおり、地域団体商標の一覧の奈良県の項に「大和茶」は載っていません。
観測
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茶種の内訳
緑茶3
観測した商品