ORIGIN — COUNTRY / COFFEE

ブルンジ

BURUNDI

東アフリカの内陸国で、輸出収入の大半をコーヒーが占める。水洗処理場(ウォッシングステーション)が多く、棚の商品名は処理場名の後に精製や品種が続く型が多い。

事実

事実出典階層
ブルンジのコーヒー生産量は 2025/26 年度に 14 万袋(60kg 袋)、豆の輸出は 12.5 万袋と米国農務省は推計する。apps.fas.usda.govL1
ブルンジでは、世界銀行の事業の審査時点で、農業が輸出収入の約 90% を生み、その大半はコーヒーの輸出だった。documents1.worldbank.orgL2
ブルンジではコーヒー規制庁(ARFIC)、業者の職能間団体(InterCafé)、生産者の全国連合(CNAC)が、部門の制度の柱として設けられた。documents1.worldbank.orgL2
ブルンジには 200 か所を超える水洗処理場があり、国営処理場を運営する SOGESTAL の民営化が進められていた。documents1.worldbank.orgL2
カヤンザ、ンゴジ、カルジ、ギテガ、ムイインガ、キルンドの 6 県で、ブルンジのコーヒー生産者と生産量の半分超を占める。documents1.worldbank.orgL2
ブルンジのコーヒーの収穫は約 5 か月続き、中標高では 3 月から 7 月、高標高では 4 月から 8 月に行われ、雨季と重なる。documents1.worldbank.orgL2
ブルンジのアラビカの栽培地は標高 1,500〜2,000 m で、年降水量は平均約 1,650 mm とされる。documents1.worldbank.orgL2
ブルンジのコーヒーは、世界銀行の事業の審査時点で 60 万超の農村世帯(人口の約 30%)の主な収入源だった。documents1.worldbank.orgL2
ブルンジのコーヒー農家は、平均約 0.5 ha の土地で 150〜250 本のコーヒーの木を育てる小規模経営が中心である。documents1.worldbank.orgL2
ブルンジの生産は 2025/26 年度(推計)でアラビカ 14 万袋(60kg 袋)、ロブスタ 0 である。apps.fas.usda.govL1
ブルンジの 1999 年のコーヒーは、種の内訳でアラビカ 93%・ロブスタ 7% と整理されていた。fao.orgL1
ブルンジの 2019 年カップ・オブ・エクセレンスの入賞ロットは、品種欄がすべてブルボンである。allianceforcoffeeexcellence.orgL2
ブルンジの 1999 年の加工は、アラビカが全量水洗式、ロブスタは水洗式 58%・乾式 42% と整理されていた。fao.orgL1
ブルンジの水洗処理場(CWS)は水で果肉を除いた豆をすぐ乾燥させ、その後は乾式工場で脱殻・選別して輸出用の生豆にする。documents1.worldbank.orgL2
ブルンジのコーヒー部門の事業では、AA・A・FW+ 等級の生産比率が成果指標とされ、59% から 66% に上がった。documents1.worldbank.orgL2
ブルンジでは 2020 年 1 月 7 日の政令 100-001 でコーヒー開発局(ODECA)が設けられ、ARFIC・InterCafé・CNAC に代わり価値連鎖を監督する。documents1.worldbank.orgL2
ブルンジのコーヒー規制庁 ARFIC は 2009 年 6 月 1 日に設けられた公的機関で、OCIBU の後を継ぎ、2020 年に ODECA に代わられた。en.wikipedia.orgL3
ブルンジのコーヒー生産者のうち協同組合に属するのは約 3.8%、生産者団体に属するのは 21% にとどまる(2021 年 2 月のコーヒー国勢調査)。documents1.worldbank.orgL2
日本のブルンジ産コーヒー生豆の輸入量は、2024 年が 171,443 kg、2025 年(確々報)が 369,046 kg である。coffee.ajca.or.jpL2
ブルンジではカップ・オブ・エクセレンスが 2017・2018・2019 年に開かれ、入賞ロットの表が公開されている。allianceforcoffeeexcellence.orgL2
ブルンジには、地理的表示の出願と登録の手続を定めた 2012 年 12 月 24 日付の大臣令がある。wipo.intL1
ブルンジのコーヒー栽培地は高地にあり、気温は年間を通じて 15〜18℃、降水量は平均約 1,650 mm とされる。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジのコーヒー産地は険しい山地の地形で、長い紛争の影響もあって農村の道路などが整っていないとされる。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジの気候は熱帯の湿潤で、土は活性の低い粘土質とされる。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジでは、化学肥料がほぼ使われず堆肥が足りないため、近年は土壌の肥沃度の低下が食用作物とコーヒーの収量減の要因になっているとされる。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジ農学研究所(ISABU)は国の農業研究・開発の中心機関で、コーヒーでは研究と植え付け材料の供給を受け持つ。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジの世界銀行事業では、ISABU の植物病理学とバイオテクノロジーの研究室が主産地で建設・改修され、機材が調達された。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジの事業計画は、コーヒー研究で、収量が高く病気に強い新品種(交配種を含む)を、炭疽病とさび病への抵抗性で選んで開発するとした。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジのコーヒー生産量は、米国農務省の推計で 2005/06 年度の 28.5 万袋から 2015/16 年度の 24 万袋、2024/25 年度の 11.5 万袋(60kg 袋)へ減った。apps.fas.usda.govL1
ブルンジのコーヒー園は老齢化が進み、世界銀行の事業の審査時点で 30 年超の木が 28%、9〜30 年の木が 62% だった。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジのコーヒー生産は 2019 年が 14,580 t、2020 年が 11,700 t で、事業前の平均約 2 万 t を下回り、降水の減少が要因とされる。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジでは炭疽病とアンテスチアが収量を下げる病害虫とされ、薬剤と噴霧器を無料で配る緊急防除(608 万米ドル)が計画された。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジではコーヒーにじゃがいもに似た風味が出る「ポテトテイスト」が大きな問題で、細菌 Pantoea coffeiphila が原因とされる。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジは 2015 年に、規制緩和と民営化を柱とするコーヒー部門開発戦略(2015〜2021 年)を承認した。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジは 2020 年 1 月の改革で、2015 年の戦略が掲げた自由化・民営化の路線を止め、コーヒー部門を国の管理に戻した。documents1.worldbank.orgL1
ブルンジの国内消費は、米国農務省の推計で 2005/06 年度の 2 千袋から 2020/21 年度以降は 1.5 万袋(60kg 袋)とされる。apps.fas.usda.govL1
ミビリジ(Mibirizi)はルワンダとブルンジの小規模農家にとって重要な品種で、ブルボン・ティピカ群のうちティピカに近い系統とされる。varieties.worldcoffeeresearch.orgL2
ジャクソンの選抜系統 Jackson 2/1257 はルワンダとブルンジで広く見られ、ブルボン系(Bourbon-like)に分類される。varieties.worldcoffeeresearch.orgL2
世界銀行のコーヒー事業の実績として、ISABU は種子 13 t を生産し、試験圃 3 ha を設け、カヤンザの研究所を改修した。documents1.worldbank.orgL2
ブルンジのコーヒー栽培は 1930 年代に植民地行政が導入し、当初は農民への厳しい監督を伴う強制的な方法で広められた。international-alert.orgL3
ブルンジのコーヒー生産は 1950 年代に大きく拡大し、緑豆で 1959 年に 27,279 t に達した(その時点までの最大)。international-alert.orgL3
ブルンジでは 1976 年に民間のコーヒー工場が国有化され、輸出に関わる活動のすべてが公的機関 OCIBU の管理下に置かれた。international-alert.orgL3
ブルンジの生豆(HS 090111)の輸出は 2023 年に約 4,209 万米ドル・約 1,140 万 kg だった(国連貿易統計、ブルンジの報告)。comtradeapi.un.orgL1
2023 年のブルンジの生豆の輸出先は、金額の多い順にスイス約 1,488 万・ベルギー約 879 万・ドイツ約 619 万・ウガンダ約 342 万・米国約 221 万米ドル。comtradeapi.un.orgL1

百科

位置と産地

ブルンジのアラビカの栽培地は標高1,500〜2,000mで、年降水量は平均約1,650mmとされます。栽培地は高地にあり、気温は年間を通じて15〜18℃とされます。気候は熱帯の湿潤で、土は活性の低い粘土質とされます。産地は険しい山地の地形で、長い紛争の影響もあって農村の道路などが整っていないとされます。

カヤンザ、ンゴジ、カルジ、ギテガ、ムイインガ、キルンドの6県で、生産者と生産量の半分超を占めます。

生産と品種

推計では、コーヒー生産量は2025/26年度に14万袋(60kg袋)、豆の輸出は12.5万袋です。生産は同年度の推計でアラビカ14万袋、ロブスタ0です。1999年のコーヒーは、種の内訳でアラビカ93%・ロブスタ7%と整理されていました。

品種では、2019年のカップ・オブ・エクセレンスの入賞ロットは、品種欄がすべてブルボンです。ミビリジ(Mibirizi)はルワンダとブルンジの小規模農家にとって重要な品種で、ブルボン・ティピカ群のうちティピカに近い系統とされます。ジャクソンの選抜系統 Jackson 2/1257 はルワンダとブルンジで広く見られ、ブルボン系(Bourbon-like)に分類されます。

生産量は、推計で2005/06年度の28.5万袋から2015/16年度の24万袋、2024/25年度の11.5万袋へ減りました。2019年は14,580t、2020年は11,700tで、事業前の平均約2万tを下回り、降水の減少が要因とされます。国内消費は、2005/06年度の2千袋から2020/21年度以降は1.5万袋とされます。

コーヒーは、世界銀行の事業の審査時点で60万超の農村世帯(人口の約30%)の主な収入源でした。農家は平均約0.5haの土地で150〜250本の木を育てる小規模経営が中心です。農業は輸出収入の約90%を生み、その大半はコーヒーの輸出でした。

栽培上の課題

コーヒー園は老齢化が進み、事業の審査時点で30年超の木が28%、9〜30年の木が62%でした。化学肥料がほぼ使われず堆肥が足りないため、近年は土壌の肥沃度の低下が食用作物とコーヒーの収量減の要因になっているとされます。炭疽病とアンテスチアが収量を下げる病害虫とされ、薬剤と噴霧器を無料で配る緊急防除(608万米ドル)が計画されました。

コーヒーにじゃがいもに似た風味が出る「ポテトテイスト」は大きな問題で、細菌Pantoea coffeiphilaが原因とされます。事業計画は、コーヒー研究で、収量が高く病気に強い新品種(交配種を含む)を、炭疽病とさび病への抵抗性で選んで開発するとしました。

ブルンジ農学研究所(ISABU)は国の農業研究・開発の中心機関で、コーヒーでは研究と植え付け材料の供給を受け持ちます。世界銀行の事業では、ISABUの植物病理学とバイオテクノロジーの研究室が主産地で建設・改修され、機材が調達されました。実績として、ISABUは種子13tを生産し、試験圃3haを設け、カヤンザの研究所を改修しました。

精製と収穫

ブルンジには200か所を超える水洗処理場があり、国営処理場を運営するSOGESTALの民営化が進められていました。水洗処理場(CWS)は水で果肉を除いた豆をすぐ乾燥させ、その後は乾式工場で脱殻・選別して輸出用の生豆にします。1999年の加工は、アラビカが全量水洗式、ロブスタは水洗式58%・乾式42%と整理されていました。事業では、AA・A・FW+等級の生産比率が成果指標とされ、59%から66%に上がりました。

収穫は約5か月続き、中標高では3月から7月、高標高では4月から8月に行われ、雨季と重なります。

制度と組織

2015年に、規制緩和と民営化を柱とするコーヒー部門開発戦略(2015〜2021年)が承認されました。コーヒー規制庁(ARFIC)、業者の職能間団体(InterCafé)、生産者の全国連合(CNAC)が、部門の制度の柱として設けられました。ARFICは2009年6月1日に設けられた公的機関で、OCIBUの後を継いだとされます。

2020年1月の改革で、2015年の戦略が掲げた自由化・民営化の路線は止まり、コーヒー部門は国の管理に戻りました。2020年1月7日の政令100-001でコーヒー開発局(ODECA)が設けられ、ARFIC・InterCafé・CNACに代わり価値連鎖を監督します。コーヒー生産者のうち協同組合に属するのは約3.8%、生産者団体に属するのは21%にとどまります(2021年2月のコーヒー国勢調査)。地理的表示の出願と登録の手続を定めた2012年12月24日付の大臣令があります。

歴史

ブルンジのコーヒー栽培は1930年代に植民地行政が導入し、当初は農民への厳しい監督を伴う強制的な方法で広められたとされます。生産は1950年代に大きく拡大し、緑豆で1959年に27,279tに達した(その時点までの最大)とされます。

1976年には民間のコーヒー工場が国有化され、輸出に関わる活動のすべてが公的機関OCIBUの管理下に置かれたとされます。

輸出と評価の場

生豆(HS 090111)の輸出は2023年に約4,209万米ドル・約1,140万kgでした(国連貿易統計、ブルンジの報告)。同年の輸出先は、金額の多い順にスイス約1,488万・ベルギー約879万・ドイツ約619万・ウガンダ約342万・米国約221万米ドルです。

日本のブルンジ産コーヒー生豆の輸入量は、2024年が171,443kg、2025年(確々報)が369,046kgです。カップ・オブ・エクセレンスは2017・2018・2019年に開かれ、入賞ロットの表が公開されています。

買い方の手引き

棚での見え方

2026年10月1日時点の観測では、ブルンジ産は28件・10店です。種類の内訳は焙煎豆12件、生豆11件、焙煎サービス5件です。100gあたりの価格の中央値は、焙煎豆が918円、生豆が235円です。

精製の欄が埋まっているのは13件で、ウォッシュト8件、ナチュラル4件、アナエロビック1件です。店の説明文に出る語の系統は、花、りんご・洋梨、柑橘が各2件、チョコレート、熱帯の果実、紅茶、ベリー、ぶどうが各1件です。

商品名の例では、「ブルンジ」(Burundi)の後に地名らしい語(処理場名とみられる語)が続き、その後にWashed・Natural・CWSなどの精製や処理場の語が付く型が多く見られます。「レッドブルボン」「SL28」といった品種名が付く例、「Qグレード」「FW」「COE」といった等級・入賞を示す語が付く例、「終売」「完売」の印が付く例もあります。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

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観測した商品

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