ORIGIN — COUNTRY / COFFEE

インド

INDIA

南部のカルナータカ・ケララ・タミルナドゥの3州を中心にロブスタとアラビカを産し、日陰樹の下で香辛料と並べて育てる。棚では、モンスーン処理のマラバールと、農園名を冠した水洗式の生豆が並ぶ。

事実

事実出典階層
アッサムはインドの茶の生産地域の一つである。indiatea.orgL2
ダージリンはインドの茶の生産地域の一つである。indiatea.orgL2
ニルギリはインドの茶の生産地域の一つである。indiatea.orgL2
インドでは紅茶の葉をミルクや砂糖とともに煮出す「チャイ」の形で飲まれることが一般的である。en.wikipedia.orgL3
インドのコーヒー生産量は 2025/26 年度で約 643 万袋(60 kg)、内訳はアラビカ 173 万袋、ロブスタ 470 万袋と推計される。fas.usda.govL1
インドの 2026/27 年度のコーヒー生産は約 614 万袋と予測され、アラビカ 156 万袋、ロブスタ 458 万袋で、ロブスタが 75% 超を占める。fas.usda.govL1
インドの 2023/24 年度のコーヒー生産量は、カルナータカ州が 70.6%、ケララ州が 20.5%、タミルナドゥ州が 5.4% を占める。coffeeboard.gov.inL1
インドのコーヒー作付面積は 2023/24 年度に、カルナータカ州 50.8%、ケララ州 17.6%、タミルナドゥ州 7.3% で、3 州で 75.7% を占める。coffeeboard.gov.inL1
インドの 2023/24 年度のコーヒー生産量の比は、アラビカ 28%(101,500 t)、ロブスタ 72%(259,000 t)である。coffeeboard.gov.inL1
インドでは、コーヒーの実が開花から成熟するまでにアラビカで 8〜9 か月、ロブスタで 10〜11 か月かかる。fas.usda.govL1
インドの輸出コーヒーは、アラビカのパーチメント(プランテーション)とチェリー、ロブスタのパーチメントとチェリーの型に分かれ、PB・A・B・C などの等級がある。coffeeboard.gov.inL1
インドのアッサム州の茶の生産量は2023年に688.33百万kgで、アッサムバレー649.15百万kg、カチャール39.18百万kgだった。teaboard.gov.inL1
インドの西ベンガル州の茶の生産量は2023年に433.54百万kgで、ドアーズ237.71、タライ189.82、ダージリン6.01(百万kg)だった。teaboard.gov.inL1
南インドの茶の生産量は2023年に236.68百万kgで、タミルナドゥ167.40、ケララ63.75、カルナータカ5.53(百万kg)だった。teaboard.gov.inL1
インドの2023年の茶の生産量は、北インドがCTC 1,068.51・オーソドックス75.68・緑茶12.79、南インドがCTC 188.11・オーソドックス42.49・緑茶6.08(百万kg)だった。teaboard.gov.inL1
インドの茶の輸出は2024-25年度(4月〜翌3月)に257.88百万kg・7,503.52クロール・ルピーで、北インド161.20百万kg、南インド96.68百万kgだった。teaboard.gov.inL1
インドの茶の輸出は2023-24年度に250.73百万kg・6,476.38クロール・ルピーで、2024-25年度の数量は2.85%増えた。teaboard.gov.inL1
インドの茶の2019-20年度の輸出先は、数量でイラン46.47、ロシア44.76、アラブ首長国連邦12.57、アメリカ12.40(百万kg)で、全体は240.02百万kgだった。teaboard.gov.inL1
インド国内の茶の消費量は2023年に約1,197百万kgと推計され、1人あたりの消費量は約840 g(農村約797 g、都市925 g)である。teaboard.gov.inL1
インドの2023年の国内消費量の地域別推計は、北部391.5、西部358.7、東部(北東部を含む)244.1、南部203.1百万kgである。teaboard.gov.inL1
Tea Board に登録された小規模茶農家(STG)は2022年3月31日時点で229,526、その茶園面積は198,313 haである。teaboard.gov.inL1
インドの茶の組織部門は2022年に1,567農園・421,460.70 haで、小規模茶農家を合わせた全インドの茶園面積は619,773.70 haである。teaboard.gov.inL1
インドの2023年の茶の生産量は、小規模茶農家(S.G)が742.15百万kg、大規模茶農家(B.G)が651.51百万kgで、合計は1,393.66百万kgだった。teaboard.gov.inL1
インドからの紅茶(3kg 以下の直接包装)の日本の輸入量は 2010 年 612,590 kg、2014 年 390,507 kg、2019 年 253,612 kg、2024 年 261,477 kg。tea-a.gr.jpL2
インドからの紅茶(バルク)の日本の輸入量は 2010 年 3,101,075 kg、2014 年 2,692,990 kg、2019 年 4,124,221 kg、2024 年 2,860,654 kg。tea-a.gr.jpL2
インドのコーヒー産地は、カルナータカ・ケララ・タミルナドゥを伝統地域、アーンドラ・プラデーシュとオディシャを非伝統地域、北東部を別の区分として示される。coffeeboard.gov.inL1
カルナータカの産地区分の作付面積(2023/24 年度)は、チクマガルール 99,600 ha、コダグ 107,721 ha、ハッサン 41,621 ha である。coffeeboard.gov.inL1
ケララのワヤナードの作付面積は 67,738 ha(ロブスタのみ)、タミルナドゥのプルニー・ボディは 17,194 ha、ニルギリスは 8,705 ha である(2023/24 年度)。coffeeboard.gov.inL1
2023/24 年度のコーヒー生産量は、コダグ 132,620 t、チクマガルール 85,155 t、ハッサン 36,800 t、ワヤナード 61,950 t である。coffeeboard.gov.inL1
Coffee Board の産地紹介では、標高はチクマガルールが 700〜1,200 m、コーグが 750〜1,100 m、ワヤナードが 600〜900 m、ニルギリが 900〜1,400 m とされる。coffeeboard.gov.inL1
コーグ・アラビカ、ワヤナード・ロブスタ、チクマガルール・アラビカ、アラク・バレー・アラビカ、ババブダンギリ・アラビカの GI は、2018 年 1 月 1 日に出願され、2019 年 3 月 1 日付の証書が出た。ipindia.gov.inL1
コーグ・アラビカの GI の定義は、カルナータカ州のコダグ地域の標高 750〜1,100 m で育つコーヒーである。origin-gi.comL1
モンスーンド・マラバール・アラビカの GI(出願番号 85)は、2007 年 4 月 5 日に出願され、証書は 2008 年 3 月 28 日付で、有効期限は 2027 年 4 月 4 日である。search.ipindia.gov.inL1
モンスーンド・マラバール・ロブスタの GI(出願番号 114)は、2007 年 10 月 12 日に出願され、証書は 2008 年 3 月 28 日付で、有効期限は 2027 年 10 月 11 日である。search.ipindia.gov.inL1
インドのコーヒーはすべて、常緑のマメ科の樹による 2 層の混合日陰樹の下で栽培される。日陰樹は約 50 種が見られる。coffeeboard.gov.inL1
インドのコーヒー農園では、コーヒーの木と並べて胡椒・カルダモン・バニラ・オレンジ・バナナなどの香辛料や果樹が育てられる。coffeeboard.gov.inL1
Coffee Board は、栽培の標高をアラビカで 1,000〜1,500 m、ロブスタで 500〜1,000 m とし、年降水量はアラビカ 1,600〜2,500 mm、ロブスタ 1,000〜2,000 mm とする。coffeeboard.gov.inL1
USDA は、インドのアラビカは主に標高 700〜1,200 m で栽培され、ナチュラル(チェリー)かウォッシュト(パーチメント)で精製されるとする。fas.usda.govL1
インドのコーヒーは、1600 年ごろに聖者がモカの種 7 粒をババブダンギリの庵の庭に植えたことに始まると伝えられる。coffeeboard.gov.inL1
インドでは英国の事業家が南インドの森林地帯を切り開いて商業的栽培を始め、アラビカの農園は 1860 年代まで丘陵で急速に広がった。coffeeboard.gov.inL1
白い幹の穿孔虫・カイガラムシ類・さび病が広がってアラビカ農園の面積が急減し、1900 年ごろにインドシナの地域から耐病性のロブスタが導入された。coffeeboard.gov.inL1
コーヒーさび病への抵抗性を選ぶ最初の有効な試みは 1911 年にインドで行われ、Kent's の公開につながって、感受性の高い Coorg 品種に替わった。pmc.ncbi.nlm.nih.govL2
インドで組織的なコーヒー研究は 1925 年に、当時のマイソール政府がバレホヌール付近に実験場を置いて始まり、耐病性の品種作りと病害虫の防除が目的だった。coffeeboard.gov.inL1
Coffee Board は 1942 年のコーヒー法(Coffee Act VII)で設けられ、1946 年に前述の実験場を引き継いで中央コーヒー研究所(CCRI)と改称した。coffeeboard.gov.inL1
Kents は、選抜の年代を 1920 年代とする資料と 1911 年とする資料があるアラビカの品種で、さび病にかかりにくいとして 1940 年代まで栽培者に好まれた。coffeeboard.gov.inL1
S.795 は 1940 年代に出たアラビカの選抜で、Kents を元に作られ、さび病に比較的強い。coffeeboard.gov.inL1
カウベリ(Cauvery)はカトゥーラとハイブリッド・デ・ティモールの交配に由来し、一般にカティモールと呼ばれる。coffeeboard.gov.inL1
Sln.9 はエチオピアのアラビカの収集系統 Tafarikela とハイブリッド・デ・ティモールの交配に由来する。coffeeboard.gov.inL1
チャンドラギリは Villa Sarchi とハイブリッド・デ・ティモールの交配から作られ、中央コーヒー研究所(CCRI)が 2007 年 12 月 28 日に公開した。cds.eduL2
インドのコーヒー輸出は 2023/24 年度(4 月〜翌 3 月)に 383,653 t、12 億 5,438 万米ドルだった。coffeeboard.gov.inL1
2023/24 年度のコーヒー輸出の仕向け先は、イタリア 63,999 t(16.68%)、ドイツ 37,151 t、ロシア 25,257 t、UAE 20,927 t、ベルギー 18,756 t の順だった。coffeeboard.gov.inL1
インドのコーヒー輸出(暦年)は、2020 年 306,387 t、2021 年 393,709 t、2022 年 398,699 t、2023 年 376,029 t だった。coffeeboard.gov.inL1
インドのコーヒー生産の約 95% が輸出され、輸出のうち生豆が約 59%、インスタント(可溶性)コーヒーが約 41% を占める。fas.usda.govL1
インドの国内消費量の推計は、2011 年が 115,000 t、2023 年が 91,000 t、2024 年が 96,000 t である。coffeeboard.gov.inL1
USDA の推計では、インドの国内消費は 2024/25 年度が 115 万袋、2025/26 年度が 157.5 万袋、2026/27 年度は 158 万袋と予測される(60 kg 袋)。fas.usda.govL1
インドのコーヒー農園の戸数は 2023/24 年度(暫定)に、10 ha 未満が 437,890、10 ha 超が 2,858 で、合計 440,748 である。coffeeboard.gov.inL1
伝統地域の農園の戸数は 2023/24 年度(暫定)に、カルナータカが 81,716、ケララが 77,861、タミルナドゥが 18,175 である。coffeeboard.gov.inL1
インドのコーヒー農園の規模区分では、10 ha 未満(2 ha 未満・2〜4 ha・4〜10 ha)を小規模、10 ha 以上(10〜25 ha・25 ha 超)を大規模とする。coffeeboard.gov.inL1
2007-08 年の調査では、10 ha 未満の小規模農園は 218,116 戸で全体の 98.8%、コーヒーの面積の 74.6%、生産の 70% を占めた。coffeeboard.gov.inL1
USDA は、インドのコーヒー生産者は約 25 万人で、そのうち約 98% が 10 ha 未満の小規模農家だとする。fas.usda.govL1
インドのコーヒーの収穫は、アラビカが 11 月から 1 月、ロブスタが 12 月から 2 月である。coffeeboard.gov.inL1
開花を促す雨(blossom showers)は、アラビカでは 3〜4 月、ロブスタでは 2〜3 月に 25〜40 mm とされる。coffeeboard.gov.inL1
結実を支える雨(backing showers)は、アラビカでは 4〜5 月、ロブスタでは 3〜4 月に 50〜75 mm で、よく行き渡るのがよいとされる。coffeeboard.gov.inL1
2026 年の作柄の評価では、開花の雨は 2〜3 月、結実を支える雨は 4〜5 月とされ、2 つの雨の間隔は広がっている。fas.usda.govL1
日本のインド産コーヒー生豆の輸入量は、2021 年 655,008 kg、2022 年 237,269 kg、2023 年 314,480 kg、2024 年 297,582 kg、2025 年 275,440 kg である。coffee.ajca.or.jpL2
2024 年の世界の茶の生産量は 7,074 百万 kg で、中国 3,740、インド 1,304、ケニア 598、スリランカ 262(百万 kg)の順に多い。teaboard.gov.inL1
2014 年の世界の茶の生産量は 5,173 百万 kg で、中国 2,096、インド 1,207、ケニア 445、スリランカ 338(百万 kg)の順だった。teaboard.gov.inL1
世界の茶の生産量は 2012 年 4,693、2013 年 4,990、2014 年 5,173 百万 kg と増え、見かけの世界消費量はそれぞれ 4,513、4,655、4,764 だった。teaboard.gov.inL1
アッサムの先住の部族は在来の茶の灌木の葉から作った飲み物(brew)を飲んでおり、1823 年に英国人の商人が上流域でその存在を知った。indiatea.orgL2
東インド会社の中国貿易の独占が 1833 年に終わったのち、1834 年 2 月 1 日にインド総督が茶委員会を設け、茶を育てられる地域の報告を求めた。indiatea.orgL2
アッサム産の茶の最初の荷(8 箱・350 ポンド)は 1838 年 5 月 8 日にロンドンへ送られ、1839 年 1 月 10 日にロンドンで競売にかけられた。indiatea.orgL2
1839 年にインド初の茶の栽培・製造会社としてアッサム会社が設立され、1840 年に政府は保有する茶園のほとんどを同社へ譲った。indiatea.orgL2
アッサムの茶園は 1859 年に 51、1862 年に 160 となり、1862 年の生産量は 125 万ポンドに達した。indiatea.orgL2
南インドでは試験的な植え付けが 1839 年に始まり、商業的な栽培は 1859 年から、ニルギリ(タミルナドゥ)やワヤナード(ケララ)で行われた。indiatea.orgL2
Tea Board に登録された競売センターは、コルカタ・シリグリ・グワハティ・クーヌール・コーチン・コインバトール・ティーサーブの 7 か所で、電子競売で行われる。teaboard.gov.inL1
インドで最初の茶の競売センターは 1861 年にカルカッタ(現コルカタ)に置かれ、公開競売は 1 世紀を超えて茶の第一次の販売の主な経路だった。teaboard.gov.inL1
2024-25 年度の競売の取扱量は、グワハティ 165.99、コルカタ 141.75、シリグリ 135.61、クーヌール 82.46(百万 kg)の順で、全体は 598.73 だった。teaboard.gov.inL1
2024-25 年度の競売の取扱量は、コーチン 43.49、コインバトール 19.27、ティーサーブ 7.20、ジョルハット電子市場 2.96(百万 kg)だった。teaboard.gov.inL1
2023-24 年度の競売の取扱量は、コルカタ 151.28、グワハティ 150.98、シリグリ 148.06、クーヌール 80.48(百万 kg)で、全体は 601.72 だった。teaboard.gov.inL1
2024-25 年度の競売の平均価格は、コルカタ 251.30、グワハティ 227.83、シリグリ 192.71、コーチン 162.44、クーヌール 123.06(ルピー/kg)で、全体は 201.84 だった。teaboard.gov.inL1
2024-25 年度に、インドで作られた茶の約 46% が公開競売で売られ、残りは競売以外の方法で売られた。teaboard.gov.inL1
インドの茶法(Tea Act)は 1953 年法律第 29 号で、法案は 1953 年 5 月 28 日に大統領の裁可を得て成立した。teaboard.gov.inL1
Tea Board は茶法 1953 の第 4 条に基づき 1954 年 4 月 1 日に設立され、本部はコルカタにあり、商工省の管理下にある。teaboard.gov.inL1
茶法の第 10 条は、Tea Board の措置として、茶の生産と栽培面積の規制、品質の向上、販売と輸出の規制、製造者・仲買人・販売者・ブレンド業者の登録と免許を挙げる。teaboard.gov.inL1
インドで茶を作るのは 15 州で、アッサム・西ベンガル・タミルナドゥ・ケララが総生産の 98% を占め、トリプラ・ヒマーチャル・ウッタラーカンド・ビハール・カルナータカは伝統州に区分される。teaboard.gov.inL1
Tea Board の州別の表で 2022 年の生産は、「その他(Others)」が 29.72、カルナータカが 5.10(百万 kg)だった。teaboard.gov.inL1
小規模茶農家として確認された数と面積は、トリプラが 2,875 人・1,423 ha、ヒマーチャルが 1,526 人・710 ha、ウッタラーカンドが 1,493 人・679 ha である(2025 年 3 月末)。teaboard.gov.inL1
小規模茶農家の数と面積は、アルナーチャル 3,526 人・7,852 ha、ナガランド 2,929 人・5,890.01 ha、ビハール 2,931 人・2,570 ha、メガラヤ 735 人・939 ha である。teaboard.gov.inL1
カルナータカの茶は、2014-15 年に面積が 2.22 千 ha(2014 年 12 月末)、生産が 6.74 百万 kg で、南インドの 3 州のひとつだった。teaboard.gov.inL1

百科

位置と産地

インドのコーヒー産地は、カルナータカ・ケララ・タミルナドゥの3州が伝統地域、アーンドラ・プラデーシュとオディシャが非伝統地域、北東部が別の区分として示される。2023/24年度の生産量に占める割合は、カルナータカ州が70.6%、ケララ州が20.5%、タミルナドゥ州が5.4%である。作付面積では、カルナータカ州が50.8%、ケララ州が17.6%、タミルナドゥ州が7.3%で、3州合計は75.7%になる。

カルナータカの産地区分の作付面積(2023/24年度)は、チクマガルールが99,600ha、コダグが107,721ha、ハッサンが41,621haである。ケララのワヤナードは67,738ha(ロブスタのみ)、タミルナドゥのプルニー・ボディは17,194ha、ニルギリスは8,705haである。同年度の生産量は、コダグが132,620t、チクマガルールが85,155t、ハッサンが36,800t、ワヤナードが61,950tだった。

種類と生産量

2023/24年度のコーヒー生産量は、アラビカが28%(101,500t)、ロブスタが72%(259,000t)である。2025/26年度は約643万袋(60kg)と推計され、内訳はアラビカ173万袋、ロブスタ470万袋である。2026/27年度は約614万袋と予測され、アラビカ156万袋、ロブスタ458万袋で、ロブスタが75%を超える。

標高・気候・日陰樹

産地の標高は、チクマガルールが700〜1,200m、コーグが750〜1,100m、ワヤナードが600〜900m、ニルギリが900〜1,400mと紹介される(2014年)。

栽培の標高の範囲は資料で違う。2014年の資料はアラビカを1,000〜1,500m、ロブスタを500〜1,000mとし、年降水量はアラビカ1,600〜2,500mm、ロブスタ1,000〜2,000mmとする。一方、2026年5月時点の記述では、アラビカは主に700〜1,200mで栽培される。

インドのコーヒーはすべて、常緑のマメ科の樹による2層の混合日陰樹の下で栽培される。日陰樹は約50種が見られる。農園では、コーヒーの木と並べて胡椒・カルダモン・バニラ・オレンジ・バナナなどの香辛料や果樹が育てられる。

収穫と開花の雨

収穫は、アラビカが11月から1月、ロブスタが12月から2月である。実が開花から成熟するまでには、アラビカで8〜9か月、ロブスタで10〜11か月かかる。

開花を促す雨は、アラビカでは3〜4月、ロブスタでは2〜3月に25〜40mmとされる。結実を支える雨は、アラビカでは4〜5月、ロブスタでは3〜4月に50〜75mmで、よく行き渡るのがよいとされる。2026年の作柄の評価では、開花の雨は2〜3月、結実を支える雨は4〜5月とされ、2つの雨の間隔は広がっている。

精製と格付け

アラビカは、ナチュラル(チェリー)かウォッシュト(パーチメント)で精製される。輸出されるコーヒーは、アラビカのパーチメント(プランテーション)とチェリー、ロブスタのパーチメントとチェリーの型に分かれ、PB・A・B・C などの等級がある。「プランテーション」はウォッシュド精製のアラビカを指す分類名で、文字等級は A・AB・B・C・PB があり、これとは別に未選別のバルクという区分もある。

プランテーション AA(水洗式アラビカ)は、7.10mm(スクリーン18)の篩に90%以上、6.65mm(スクリーン17)の篩に100%が留まるとされる。プランテーション PB は、4.75mmの長円形の穴の篩に留まるとされる。

モンスーン処理

モンスーン処理は、帆船の長い航海で湿った船倉に置かれた豆が変色して熟成した風味を帯びたことを、マラバール海岸で再現して確立した工程である。南西モンスーン期の6〜9月に、マンガロールからコジコードに至るマラバール海岸の専用の施設で行う。

アラビカの原料は、乾式精製(チェリー)で、6.65mmの篩に残るA級の豆に限られる。ロブスタの原料は、乾式精製で、6.0mmの篩に残るAB級の豆に限られる。豆を10〜15cmの層に広げて約3時間ごとに返し、約10日で水分を14〜15%にする。全工程は約12〜16週間かかる。処理を終えた豆は元の約2倍に膨らみ、黄金褐色から淡黄色(麦わら色)に変わり、水分は13〜14.5%になる。

モンスーンド・マラバール(アラビカ)の等級は、AAA・AA・A・トリアージの4つで、AAAは7.5mmの篩に重量の90%以上が残る。

化学の面では、処理したアラビカ生豆は、非処理品に比べてメトキシピラジン類が減り、4-ビニルグアイアコールとイソオイゲノールが増えて、スパイシーな香気が主になった(2003年)。クロロゲン酸は大きく減り、カフェ酸(苦い)が増えたことが HPLC で測られ、放射線処理でも同じ変化が見られた。週ごとの分析では、アラビカとロブスタの豆は還元糖とタンパク質が増え続け、タンニンは検出限界以下まで減った(2006年)。

地理的表示(GI)では、モンスーンド・マラバール・アラビカが出願番号85で、2007年4月5日に出願、証書は2008年3月28日付、有効期限は2027年4月4日である。モンスーンド・マラバール・ロブスタは出願番号114で、2007年10月12日に出願、証書は同じ2008年3月28日付、有効期限は2027年10月11日である。

地理的表示

コーグ・アラビカ、ワヤナード・ロブスタ、チクマガルール・アラビカ、アラク・バレー・アラビカ、ババブダンギリ・アラビカの GI は、2018年1月1日に出願され、2019年3月1日付の証書が出た。コーグ・アラビカの定義は、カルナータカ州のコダグ地域の標高750〜1,100mで育つコーヒーである。

歴史と品種

インドのコーヒーは、1600年ごろに聖者がモカの種7粒をババブダンギリの庵の庭に植えたことに始まると伝えられる。英国の事業家が南インドの森林地帯を切り開いて商業的栽培を始め、アラビカの農園は1860年代まで丘陵で急速に広がったとされる。その後、白い幹の穿孔虫・カイガラムシ類・さび病が広がってアラビカ農園の面積が急減し、1900年ごろにインドシナの地域から耐病性のロブスタが導入されたとされる。

ティピカ品種は、1696年と1699年にインドのマラバール海岸からバタビア(現ジャワ)へ送られた少数の種子から生じた。

コーヒーさび病への抵抗性を選ぶ最初の有効な試みは1911年にインドで行われ、Kent's の公開につながって、感受性の高い Coorg 品種に替わった。Kents は、選抜の年代を1920年代とする資料と1911年とする資料がある。さび病にかかりにくいとして、1940年代まで栽培者に好まれた。年代は資料で割れるので、両方を並べておく。

組織的な研究は1925年に、当時のマイソール政府がバレホヌール付近に実験場を置いて始まり、耐病性の品種作りと病害虫の防除が目的だった。1942年のコーヒー法(Coffee Act VII)でコーヒー委員会が設けられ、1946年に前述の実験場を引き継いで中央コーヒー研究所(CCRI)と改称した。

S.795 は1940年代に出たアラビカの選抜で、Kents を元に作られ、さび病に比較的強い。S795は S288 とケントの交配にコフィア・リベリカの遺伝子が入るとされ、樹高が高く大粒・多収とされる。カウベリ(Cauvery)はカトゥーラとハイブリッド・デ・ティモールの交配に由来し、カティモールとも呼ばれる。Sln.9 はエチオピアのアラビカの収集系統 Tafarikela とハイブリッド・デ・ティモールの交配に由来する。チャンドラギリは Villa Sarchi とハイブリッド・デ・ティモールの交配から作られ、中央コーヒー研究所が2007年12月28日に公開した。

ジャクソンは20世紀初頭にインド(マイソール)で選抜されたブルボン系統で、1920年代にケニア・タンザニアの研究機関を経てアフリカへ広がった。

農園の規模

コーヒー農園は2023/24年度(暫定)に、10ha未満が437,890戸、10ha超が2,858戸で、合計440,748戸である。伝統地域の戸数は、カルナータカが81,716、ケララが77,861、タミルナドゥが18,175である。規模区分は、10ha未満(2ha未満・2〜4ha・4〜10ha)を小規模、10ha以上(10〜25ha・25ha超)を大規模とする。2007-08年の調査では、10ha未満の小規模農園は218,116戸で全体の98.8%、コーヒーの面積の74.6%、生産の70%を占めた。生産者は約25万人で、そのうち約98%が10ha未満の小規模農家だと推計される。

輸出と国内消費

2023/24年度(4月〜翌3月)のコーヒー輸出は383,653t、12億5,438万米ドルだった。仕向け先は、イタリア63,999t(16.68%)、ドイツ37,151t、ロシア25,257t、UAE20,927t、ベルギー18,756tの順である。暦年の輸出は、2020年306,387t、2021年393,709t、2022年398,699t、2023年376,029tだった。

生産の約95%が輸出され、輸出のうち生豆が約59%、インスタント(可溶性)コーヒーが約41%を占める。国内消費の推計は、2011年が115,000t、2023年が91,000t、2024年が96,000tである。USDAの推計は、2024/25年度が115万袋、2025/26年度が157.5万袋で、2026/27年度は158万袋と予測される(60kg袋)。

買い方の手引き

棚での見え方

2026年10月2日時点の観測では、インド産は39件・14店です。内訳は生豆24件、焙煎サービス6件、焙煎済みの豆9件で、生豆の割合が高い産地です。100gあたりの中央値は、焙煎豆が832円、生豆が385円でした。精製の欄に値があるのは、ウォッシュト7件、ナチュラル5件、ハニー3件、アナエロビック2件です。店の説明文に出る風味の系統は、スパイス6件が最も多く、柑橘、キャラメル・はちみつ、チョコレート、ナッツ、ハーブが各1件でした。

商品名の型

商品名は大きく2つの型に分かれます。1つは「インド モンスーン マラバール AA」の型で、「インド」の後にモンスーン、マラバール、等級の AA を並べます。「インドモンスーン AA マラバール」のように語順が入れ替わる例、「インド ゴールデンモンスーン」のように「ゴールデン」を冠する例があり、英語名(India Monsoon Malabar AA)を括弧で添える例もあります。もう1つは「インド ○○農園 "銘柄名" ウォッシュド」のように、農園名と銘柄名、精製法を続ける型です。このほか、「インド メルティーマウンテン ロブスタハニー」のようにロブスタの名を含むものも見られます。

量や形態は商品名の末尾や括弧に書かれます。「(生豆1kgパック)」「(生豆時100g)」「800g~」「内容量 1kg~10kg」「内容量 50g~700g」のように、量の幅を示す書き方が多く、「限定品」「生豆限定」の注記が付くものもあります。名前の型が決まっているので、同じ「インド モンスーン マラバール AA」でも店によって量の区切りが違う点に注意すると、価格を比べやすくなります。

日本の輸入量

日本のインド産コーヒー生豆の輸入量は、2021年が655,008kg、2022年が237,269kg、2023年が314,480kg、2024年が297,582kg、2025年が275,440kgでした。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

規格別の相場(生豆・商社規格が読める銘柄だけ)

規格銘柄店100g 中央値
インド AA75¥434ボードで見る →

観測した商品

37銘柄 / 12店 / 在庫あり 24 / 100g中央値 ¥853

生豆本舗インド AA モンスーン マラバール¥320 /100g在庫あり2026-10-19

ほか7銘柄。