ORIGIN — COUNTRY / COFFEE

メキシコ

MEXICO

中米北端の産地で、チアパス州が作付面積・生産量とも全国最大。標高を軸にした等級(Altura など)と、有機栽培の比重が大きいことが商品名を読む手がかり。

事実

事実出典階層
農牧農村開発省(SADER)/SIAPの月報は、チアパス州をコーヒー作付面積が全国最大の州とする。gob.mxL1
農牧農村開発省(SADER)/SIAPの月報は、オアハカ州を主要コーヒー生産州の一つ(作付面積3位)とする。gob.mxL1
メキシコのコーヒー生産量は、2025/26年度(2025年10月〜2026年9月)の予測で生豆換算390万3,249袋(60kg袋)、収穫面積は663,070ヘクタール。apps.fas.usda.govL1
メキシコのアラビカ種の生産量は、2025/26年度の予測で生豆換算354万袋(60kg袋)で、総生産は390万3千袋。apps.fas.usda.govL1
メキシコのロブスタ種(カネフォラ種)の生産量は、2025/26年度の予測で生豆換算36万3千袋(60kg袋)で、総生産は390万3千袋。apps.fas.usda.govL1
メキシコの州別コーヒー生産予測(2025/26年度・生豆換算の袋数)は、チアパス1,439,853、ベラクルス971,110、プエブラ843,332、オアハカ328,571の順に多い。apps.fas.usda.govL1
「Café Veracruz」の原産地呼称の一般保護宣言は、2000年11月15日にメキシコの官報(Diario Oficial de la Federación)で公示された。economia-noms.gob.mxL1
「Café Chiapas」の原産地呼称の一般保護宣言は、2003年8月27日にメキシコの官報(Diario Oficial de la Federación)で公示された。platiica.economia.gob.mxL1
メキシコの有機コーヒーの栽培面積は、2023年に88,173ヘクタールで、有機の生産面積全体の40%を占める。apps.fas.usda.govL1
メキシコの有機コーヒー生産者は、2023年に41,911人で、1人あたりの平均栽培面積は2.1ヘクタール。apps.fas.usda.govL1
メキシコの有機作物の認証生産者のうち有機コーヒー生産者は、2024年に32,001人で、作物生産者の約89%にあたる。apps.fas.usda.govL1
メキシコのコーヒー栽培は14州に広がり、チアパス・ベラクルス・プエブラ・オアハカの4州で総生産の91.4%を占める。apps.fas.usda.govL1
生産シェアはチアパス州37%、ベラクルス州24%、プエブラ州22%で、プエブラは収穫面積の10%で生産の22%を占める。apps.fas.usda.govL1
メキシコの生産の約35%は標高900m以上で栽培されるアラビカで、別の約44%は標高600〜900mで栽培される。apps.fas.usda.govL1
メキシコのアラビカは標高400〜2,200mで栽培され、ロブスタは標高100〜1,300mで栽培される。ico.orgL1
規格NMX-F-597-SCFI-2016は洗浄式アラビカを栽培標高で、1,200m以上をEstrictamente Altura、900〜1,200mをAlturaと等級分けする。economia-nmx.gob.mxL1
同規格は、標高800〜900mをExtra Prima Lavado、800m未満をPrima Lavadoと等級分けする。economia-nmx.gob.mxL1
同規格は、洗浄式アラビカの4等級すべてで欠点数を欧州式の調製で18以下、水分を10.0〜12.5%(湿量基準)と定める。economia-nmx.gob.mxL1
同規格は精製を湿式の洗浄式と乾式のナチュラルに大別し、洗浄式は果皮・果肉に加え粘液質を完全に除いてから乾燥するものとする。economia-nmx.gob.mxL1
メキシコの農家の多くは、技術水準の低い湿式処理を自分で行っている。ico.orgL1
メキシコでは伝統的なアラビカのティピカ、カトゥーラ、ブルボンが多く、近年はオロ・アステカ、マルセジャーサ、コスタリカ95へ更新が進む。ico.orgL1
2023年の報告では、メキシコの生産の約15%がロブスタで、主産州はチアパス、次いでオアハカ、ベラクルス、プエブラの低地である。apps.fas.usda.govL1
メキシコのコーヒーの収穫は通常11月から4月で、気候変動で収穫期がずれてきていると業界は述べる。apps.fas.usda.govL1
メキシコの生豆の輸出は1月から9月に行われ、出荷量が最も多いのは例年4月と5月である。apps.fas.usda.govL1
メキシコのコーヒー輸出は生豆換算で2024/25年度に約290万袋、2025/26年度は305万袋の予測で、可溶性の伸びが牽引する。apps.fas.usda.govL1
メキシコのコーヒーの最大の輸出先は米国で、生豆・焙煎豆・可溶性のいずれの形でも米国が最大の相手である。apps.fas.usda.govL1
日本のメキシコ産コーヒー生豆の輸入量は2025年に1,104,312kgで、輸入国別の15位である。coffee.ajca.or.jpL2
日本のメキシコ産生豆の輸入単価は2025年に1kgあたり1,455円で、2024年は985円、2023年は940円である。coffee.ajca.or.jpL2
メキシコのコーヒー農家は約54万5千人(2020年)で、栽培面積は710,947ヘクタール(2021年)、14州に分布する。ico.orgL1
メキシコのコーヒー農家(4州の標本883戸)の平均耕作面積は2.9ヘクタール、中央値は2.0ヘクタールである。ico.orgL1
コーヒー生産者向けの直接支援「Producción para el Bienestar」は、2024年に205,443人・250,830ヘクタールを対象に支払われた。apps.fas.usda.govL1
メキシコのコーヒー輸出は、国際コーヒー協定に基づきAMECAFÉ(メキシコ・コーヒー生産チェーン協会)が発行する原産地証明書の提示が要る。snice.gob.mxL1
メキシコのコーヒー生産者のうち、技術支援や販路を受けられる組織に属しているのは約17%にとどまる。ico.orgL1
メキシコでは品評会カップ・オブ・エクセレンスが開かれ、入賞ロットは国際的に競売される。apps.fas.usda.govL1
メキシコへのコーヒー導入は1790年ごろとされ、最初の栽培はベラクルス州の一帯と伝えられるが、植え付けの正確な時期は分からない。biodiversidad.gob.mxL3

百科

位置と産地

メキシコのコーヒー栽培は14州に広がり、チアパス・ベラクルス・プエブラ・オアハカの4州で総生産の91.4%を占めます。州別の2025/26年度の生産予測(生豆換算の袋数)は、チアパス1,439,853、ベラクルス971,110、プエブラ843,332、オアハカ328,571の順に多くなっています。生産シェアではチアパス州が37%、ベラクルス州が24%、プエブラ州が22%で、プエブラは収穫面積の10%で生産の22%を占めます。チアパス州はコーヒー作付面積が全国最大の州で、オアハカ州は作付面積が3位の主要生産州です(農牧農村開発省 SADER と SIAP の月報の区分)。

生産と品種

メキシコのコーヒー生産量は、2025/26年度(2025年10月〜2026年9月)の予測で生豆換算390万3,249袋(60kg袋)、収穫面積は663,070ヘクタールです。内訳はアラビカ種が354万袋、ロブスタ種(カネフォラ種)が36万3千袋とされます。2023年の報告では、生産の約15%がロブスタで、主産州はチアパス、次いでオアハカ、ベラクルス、プエブラの低地です。

標高の面では、生産の約35%が標高900m以上で栽培されるアラビカで、別の約44%は標高600〜900mで栽培されます。アラビカは標高400〜2,200mで、ロブスタは標高100〜1,300mで栽培されます。

品種は、伝統的なアラビカのティピカ、カトゥーラ、ブルボンが多く、近年はオロ・アステカ、マルセジャーサ、コスタリカ95へ更新が進んでいます。

農家の規模は小さく、コーヒー農家は約54万5千人(2020年)、栽培面積は710,947ヘクタール(2021年)、14州に分布します。4州の標本883戸では、平均耕作面積は2.9ヘクタール、中央値は2.0ヘクタールです。

精製と収穫

規格NMX-F-597-SCFI-2016は、精製を湿式の洗浄式と乾式のナチュラルに大別し、洗浄式は果皮・果肉に加えて粘液質を完全に除いてから乾燥するものと定めています。メキシコの農家の多くは、技術水準の低い湿式処理を自分で行っています。

収穫は通常11月から4月で、気候変動で収穫期がずれてきているとされます。生豆の輸出は1月から9月に行われ、出荷量が最も多いのは例年4月と5月です。

等級と原産地呼称

同じ規格は、洗浄式アラビカを栽培標高で等級分けします。1,200m以上がEstrictamente Altura、900〜1,200mがAltura、標高800〜900mがExtra Prima Lavado、800m未満がPrima Lavadoです。4等級すべてで、欠点数は欧州式の調製で18以下、水分は10.0〜12.5%(湿量基準)と定められています。なお、輸入商社の等級表には、メキシコを標高でなく篩目・欠点数で Strictly High/Extra Prima/Prima の3段に分ける例があり、そこでは SHG/SHB の名は挙がっていないとされます。

原産地呼称については、「Café Veracruz」の一般保護宣言が2000年11月15日に、「Café Chiapas」の一般保護宣言が2003年8月27日に、メキシコの官報(Diario Oficial de la Federación)で公示されました。

有機栽培

メキシコの有機コーヒーの栽培面積は、2023年に88,173ヘクタールで、有機の生産面積全体の40%を占めます。有機コーヒー生産者は2023年に41,911人で、1人あたりの平均栽培面積は2.1ヘクタールです。有機作物の認証生産者のうち有機コーヒー生産者は、2024年に32,001人で、作物生産者の約89%にあたります。

制度と組織

メキシコのコーヒー輸出には、国際コーヒー協定に基づきAMECAFÉ(メキシコ・コーヒー生産チェーン協会)が発行する原産地証明書の提示が要ります。生産者向けの直接支援「Producción para el Bienestar」は、2024年に205,443人・250,830ヘクタールを対象に支払われました。技術支援や販路を受けられる組織に属している生産者は約17%にとどまります。品評会カップ・オブ・エクセレンスが開かれ、入賞ロットは国際的に競売されます。

輸出と日本への輸入

メキシコのコーヒー輸出は生豆換算で2024/25年度に約290万袋、2025/26年度は305万袋の予測で、可溶性の伸びが牽引します。最大の輸出先は米国で、生豆・焙煎豆・可溶性のいずれの形でも米国が最大の相手です。日本のメキシコ産生豆の輸入量は2025年に1,104,312kgで輸入国別の15位、輸入単価は2025年に1kgあたり1,455円で、2024年は985円、2023年は940円です。

歴史

メキシコへのコーヒー導入は1790年ごろとされ、最初の栽培はベラクルス州の一帯と伝えられますが、植え付けの正確な時期は分かっていません。

買い方の手引き

棚での見え方

2026年10月1日時点の観測では、メキシコ産は65件・24店です。種類の内訳は生豆35件、焙煎豆17件、焙煎サービス13件で、生豆が半数あまりを占めます。100gあたりの価格の中央値は、焙煎豆が1,290円、生豆が269円です。

精製の欄が埋まっているのは15件で、ハニー9件、ウォッシュト4件、アナエロビック1件、ナチュラル1件です。残りの商品名には精製の表記がありません。店の説明文に出る語の系統は、キャラメル・はちみつが6件、ナッツと柑橘が各4件、りんご・洋梨が3件、花が2件で、チョコレート、ストーンフルーツ、熱帯の果実、ベリー、ぶどう、ドライフルーツが各1件です。

商品名の型は大きく4つに分かれます。ひとつは「メキシコ」だけで終わる国名のみの表記です。次に「チアパス」のように州名が国名の後に続く型があります。「SHG」のような等級語や「有機JAS」「オーガニック」の語が付く型もあります。農園名や地区名に精製(ナチュラル、アナエロビック)が続く型や、「COE」を冠したロットもあります。「ディカフェ」「カフェインレス」と書かれたメキシコ産の商品も、焙煎度の表記とともに複数のサイズで並んでいます。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

規格別の相場(生豆・商社規格が読める銘柄だけ)

規格銘柄店100g 中央値
メキシコ SHG134¥288ボードで見る →

観測した商品

65銘柄 / 24店 / 在庫あり 40 / 100g中央値 ¥1,290

松屋珈琲メキシコ AL¥211 /100g在庫あり2026-10-03
MORIHICO.メキシコ オーガニック—在庫あり2026-10-03
Roast Design Coffeeメキシコ ディカフェ チアパス¥1,290 /100g在庫あり2026-10-03

ほか35銘柄。