ORIGIN — COUNTRY / COFFEE

ホンジュラス

HONDURAS

IHCAFEが定める6つの産地区分(コパン・オパラカ・モンテシージョス・コマヤグア・エルパライソ・アガルタ)と、標高に基づくSHG/HG/CSの等級表記が骨格になる中米の産地。2011年に生産量でグアテマラを上回った。

事実

事実出典階層
コパン(Copán)はグアテマラ国境に接する西部(コパン県・オコテペケ県・サンタバーバラ県の一部)で、標高約1,000〜1,500m、最低気温11.5℃と6区分の中で最も冷涼とされ、Honduran Western Coffeesという地理的表示に含まれるperfectdailygrind.comL3
オパラカ(Opalaca)はコパンの東側(サンタバーバラ県の大部分・インティブカ県・レンピラ県)で標高約1,100〜1,500m、Honduran Western Coffeesに含まれるperfectdailygrind.comL3
モンテシージョス(Montecillos)は南西部のエルサルバドル国境沿いで標高約1,200〜1,600m。この地方のマルカラは、ホンジュラス初の原産地呼称「Café de Marcala」を持つperfectdailygrind.comL3
コマヤグア(Comayagua)は中部(コマヤグア県・フランシスコ・モラサン県)で標高約1,000〜1,500m。2016年の単収は30.19キンタル/マンサナで6区分の中で最も多かったと報告されているperfectdailygrind.comL3
エルパライソ(El Paraíso)は南部のニカラグア国境沿いで標高約1,000〜1,400m、気温16〜22.5℃。2017年のCup of Excellenceでは品種パライネマのロットがこの産地区分から優勝したperfectdailygrind.comL3
アガルタ(Agalta)は南東部の熱帯性気候の産地区分で、標高約1,100〜1,400mperfectdailygrind.comL3
収穫期は全国でおおむね11月から4月にかけてで、生豆の典型的な到着時期はおおむね5〜7月が目安とされるcafeimports.comL3
米国農務省(USDA)はMY2026/27の収穫面積を33万ha(前年31万haから増加)、総植栽面積36万ha、結実樹21億本(前年20億本)と予測しているfas.usda.govL1
2026年3月時点のさび病(ロヤ)発生率は7.57%から8.44%に上昇したと、USDAの報告としてDaily Coffee Newsが伝えているdailycoffeenews.comL3
USDA予測としてDaily Coffee Newsが伝えるところでは、生産量はMY2024/25の520万袋(60kg換算)からMY2025/26に553万袋(+6.3%)、MY2026/27に603万袋(+9%)へ増える見通しで、600万袋を超えるのは2021/22シーズン以来というdailycoffeenews.comL3
輸出量はMY2025/26予測503万袋、MY2026/27予測550万袋。2026年4月までの累計輸出は前年同期比+38%の317万袋、輸出額13.9億ドル(+33%)、平均価格は1袋あたり439.47ドル(−2.7%)とDaily Coffee Newsが報じているdailycoffeenews.comL3
2025年の輸出先は米国34%、ドイツ23%、ベルギー13%の順とDaily Coffee Newsが報じているdailycoffeenews.comL3
コーヒーはGDPの3%超・農業GDPの約30%を占め、1970〜1996年の生産拡大の過程でバナナに代わり最大の輸出農産物になったperfectdailygrind.comL3
精製はウォッシュが標準的な方法で、近年は完全機械乾燥に移行する生産者が増えているcafeimports.comL3
Cup of Excellenceは2004年に初めて開催され、2017年は上位ロットが91.81点・91.62点を記録し、1ポンドあたり124.50ドル・122.90ドルで落札されたperfectdailygrind.comL3
生豆の等級はStrictly High Grown(SHG)、High Grown(HG)、Central Standard(CS)の3段階で呼ばれるcafeimports.comL3
等級の標高閾値は資料により、SHGを標高1,200m以上とする、またはホンジュラスのSHGを標高1,350m超とすると幅がある。cdn.cafeimports.comL3
IHCAFE 90はIHCAFEが育種したTimor Hybrid 832/1とカトゥーラの交配品種で、標高が高い地域ではカップ品質が落ちやすく、さび病に弱く、Ojo de Galloには非常に弱いvarieties.worldcoffeeresearch.orgL2
レンピラ(Lempira)はカトゥーラとティモールの交配品種で、IHCAFEが1990年代に公開した。中粒がそろい多収だが、さび病に弱いとされるperfectdailygrind.comL3
IHCAFE(ホンジュラス・コーヒー協会)は1970年代設立の非営利の指導機関で、国内生産の振興・技術改善の普及・生産者への信用供与を目的とするperfectdailygrind.comL3
2011年、ホンジュラスは中米最大のコーヒー生産国になったen.wikipedia.orgL3
2021年の日本の生豆輸入量はホンジュラス10,162t(8位)。goodlife365.bex.jpL1
ホンジュラスのコーヒー生産・品質は、微気候と土壌組成の違いに基づき6つの産地区分に分けられているgain.fas.usda.govL1
パライネマはサルチモール系統T5296由来の品種で、2004年にIHCAFEが発表し、さび病に高い抵抗性を持つvarieties.worldcoffeeresearch.orgL2
2012/13クロップイヤーのコーヒーさび病流行を受け、ホンジュラスはコスタリカ・グアテマラとともに植物検疫上の非常事態を宣言したico.orgL1
2012/13クロップイヤーのさび病流行によるホンジュラスの被害額は、PROMECAFÉの集計で2億3,000万ドルだったico.orgL1
ホンジュラスの2014/15マーケティングイヤーのコーヒー生産量は、USDAの改定値で537万袋(60kg換算)だったgain.fas.usda.govL1

百科

産地の位置づけ

ホンジュラスは中米に位置する国で、2011年に生産量でグアテマラを上回り、中米で最も生産量の多い国になりました。両国の差は約5,000トンだったとする記述があります。米国農務省(USDA)はMY2026/27の収穫面積を33万ha(前年31万haから増加)、総植栽面積36万ha、結実樹21億本(前年20億本)と予測しています。コーヒーはGDPの3%超・農業GDPの約30%を占め、1970〜1996年の生産拡大の過程でバナナに代わり最大の輸出農産物になりました。

産地: IHCAFEの6区分

コーヒー生産者団体IHCAFE(ホンジュラス・コーヒー協会)は、ブランディング目的で国内を6つの産地区分に分けています。西部のコパン(Copán)はグアテマラ国境に接する地域(コパン県・オコテペケ県・サンタバーバラ県の一部)で、標高約1,000〜1,500m、最低気温11.5℃と6区分の中で最も冷涼とされ、「Honduran Western Coffees」という地理的表示に含まれます。コパンの東に位置するオパラカ(Opalaca、サンタバーバラ県の大部分・インティブカ県・レンピラ県)も標高約1,100〜1,500mで同じくHonduran Western Coffeesに含まれます。南西部のモンテシージョス(Montecillos)はエルサルバドル国境沿いの標高約1,200〜1,600mで、この地方のマルカラは、ホンジュラス初の原産地呼称「Café de Marcala」を持ちます。中部のコマヤグア(Comayagua、コマヤグア県・フランシスコ・モラサン県)は標高約1,000〜1,500mで、2016年の単収は30.19キンタル/マンサナと6区分の中で最も多かったと報告されています。南部のエルパライソ(El Paraíso)はニカラグア国境沿いの標高約1,000〜1,400m、気温16〜22.5℃で、2017年のCup of Excellenceでは品種パライネマのロットがこの産地区分から優勝しました。南東部のアガルタ(Agalta)は熱帯性気候の産地区分で、標高約1,100〜1,400mです。収穫は全国でおおむね11月から4月にかけて行われ、日本への生豆到着はおおむね5〜7月が目安とされます。

生産の仕組み: IHCAFE

IHCAFEは1970年設立の非営利の指導機関で、国内生産の振興・技術改善の普及・生産者への信用供与を目的としています。2012〜2013年に中米全域を襲ったさび病(ロヤ)流行では、ホンジュラスは植物検疫上の非常事態を宣言し、経済損失は2.3億ドルとする集計があります。生産は2014/15シーズンに537万袋(USDAの改定値・60kg換算)まで回復したとされます。2026年3月時点のさび病発生率は7.57%から8.44%に上昇したと、USDAの報告としてDaily Coffee Newsが伝えています。

生産と輸出の規模

USDA予測としてDaily Coffee Newsが伝えるところでは、生産量はMY2024/25の520万袋(60kg換算)からMY2025/26に553万袋(+6.3%)、MY2026/27に603万袋(+9%)へ増える見通しで、600万袋を超えるのは2021/22シーズン以来といいます。輸出量はMY2025/26予測503万袋、MY2026/27予測550万袋。2026年4月までの累計輸出は前年同期比+38%の317万袋、輸出額13.9億ドル(+33%)、平均価格は1袋あたり439.47ドル(−2.7%)と報じられています。2025年の輸出先は米国34%、ドイツ23%、ベルギー13%の順でした。

規格: SHG/HG/CSという等級

ホンジュラスの生豆の等級は、Strictly High Grown(SHG)、High Grown(HG)、Central Standard(CS)の3段階で呼ばれます。標高に基づく等級とされますが、その境目となる標高は資料によって食い違っています。Cafe Importsの規格早見表はSHGを標高1,200m以上とする一方、生豆卸DRWakefieldの解説はホンジュラスのSHGを標高1,350m超と説明しており、この産地では一つの数値に確定できません。日本の商品名でもSHG表記が最も多く見られ、HGがこれに次ぎ、CS表記はほとんど見られません。

精製

精製はウォッシュが標準的な方法で、近年は完全機械乾燥に移行する生産者が増えています。ウォッシュに加えて、ナチュラルやハニーといった精製方法を採る生産者も見られます。

品種

IHCAFE 90は、IHCAFEが育種したTimor Hybrid 832/1とカトゥーラの交配品種で、標高が高い地域ではカップ品質が落ちやすく、さび病に弱く、Ojo de Galloには非常に弱いとされます。レンピラ(Lempira)はカトゥーラとティモールの交配品種で、IHCAFEが1990年代に作出しました。中粒がそろい多収とされます。パライネマ(Parainema)はサルチモール系統T5296由来の品種で、2004年にIHCAFEが発表した、さび病に高い抵抗性を持つ品種です。気候変動とさび病抵抗性の低下を背景に、近年作付が増えているとされています。

品評会

Cup of Excellenceは2004年に初めて開催されました。2017年は上位ロットが91.81点・91.62点を記録し、1ポンドあたり124.50ドル・122.90ドルで落札されています。

日本との関係

日本の生豆輸入量は、2021年でホンジュラス10,162t・8位という集計があります(未確認)。ホンジュラスの輸出先上位3か国(米国・ドイツ・ベルギー)に日本は入っていません。

買い方の手引き

商品名の読み方

日本の店では「ホンジュラス」の後に、SHG・HGなどの等級 → 産地区分(コパン、モンテシージョスなど)や県名(ラパスなど)→ 農園名 → 品種 → 精製 の順で書かれることが多くなっています。生豆卸ではSHGを国名の直後に置く型が目立ち、ロースターでは農園名や品種を等級より先に出す表記も見られます。「フィンカ(Finca)」は農園を示す語です。

等級と精製の見方

「SHG」「HG」「CS」は標高に基づくとされる等級ですが、その境目となる標高は資料によって食い違い、確定した数値としては書けません。日本の商品名でもSHG表記が最も多く見られます。精製はウォッシュが標準的な方法で、ナチュラルやハニー、実験的な精製を採る生産者も見られます。

旬と入荷の時期

収穫は11月から4月にかけて行われ、日本への生豆到着はおおむね5〜7月が目安です。商品名に「ニュークロップ」の表記があれば、その年の収穫を指す目安になります。

内容量と価格の目安

観測所の相場は下の「観測」の節に自動で出ます。生豆は等級と産地区分・農園名の組み合わせで店をまたいで比較できます。

観測

コピチャ観測所が公開情報から機械収集した商品のうち、この項目に一致するもの。価格は在庫ありの行の最安 100g 換算。

規格別の相場(生豆・商社規格が読める銘柄だけ)

規格銘柄店100g 中央値
ホンジュラス SHG245¥344ボードで見る →

観測した商品

67銘柄 / 18店 / 在庫あり 26 / 100g中央値 ¥1,320

NOZY COFFEEホンジュラス Honduras / BUENA VISTA¥1,222 /100g在庫あり2026-10-03
unirホンジュラス ラモンタニタ [100g・250g]¥1,320 /100g在庫あり2026-10-03
REC COFFEEホンジュラス ロブレ パカス ハニー¥1,436 /100g在庫あり2026-10-03

ほか37銘柄。

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